人間像を浮かべる視座には以下の3つの主要な側面が現れます。
1.感覚と観念と感受性 2.特定集団3.社会システム
この静態観点に対して、短期や中期、長期といった周期を置いて把握や測定、予測や制御という作業を持ち、自然と人間の持続的安定と成長を意図する構図が設けられます。つまり生命の持続性という根本的な感受性からそれを叶える方法として3つの観点と動態という観念体系を設けて感覚的に実感を掴む持続的な活動という世界観が描き出されます。文化政策はこうした総枠的な世界観を描き出し根本的理念の不動性と充足の向上的な実現の施策を指し万人的な共通ビジョンを保有して一体的な軌道を揃えて良好な協働と自立の関係形成を図る総合的体系と表されます。このような全体概念と各種専門領域との相関でより実践的な実現の工程が繋がり人間の健全な感受性に基づく専門技能との在り方に繋げるといった動機によって構想されます。
社会システムや健全な自由主義という静態的な概念の背後に、1年という時を自然環境の周期的な季節の移り変わりを背負い、時々の寒さ暑さや動植物の活動等を感じながら、自然の状態に則した様式が創り出される。日本の立地的特性から四季という区分が設けられ、この性質が社会生活との連動性を持ち、自然との調和的な感性が表される。分母に自然環境、分子に社会生活といった静態観点が備えられ動的変化との動静で対象との交わりが創り出される。
| 静態
動態 |
自然 | 人間 | |||||
| 気候 | 資源 | 地形 | 人口 | 感覚観念
感受性 |
集団 | 社会
システム |
|
| 短 | |||||||
| 中 | |||||||
| 長 | |||||||
こうして見ると、多くの事は自然環境という制約の中で人々の生活が形成され、自然という大きな存在の上に社会が備わり、社会という中での小さな事に過剰な意識が注がれて利害の争奪戦を繰り広げているという事象に映し出される事も少なくない。
あれもこれもと欲張って不正を働く醜さへの自覚の弱さは生かす価値に疑問が浮かぶ。何が重要視されるべきか、自然との相関をベースに人々に取って生命に直結する事柄と間接的な因果の想定を持ち問題の重軽という優先度を間違えない強弱に在って健全な感性が示される。局所的な集団や個人の利益へ偏して多くを犠牲にする事のない適正感を分母に適正な欲望と充足を叶える振る舞いが必須とされる。「自然環境>社会システム>特定集団>特定個人」という図式を基本に取るか、集団と個人の良好な相関等へと思索を巡らせ、良好な自然と社会と個人の在り方が創り上げられる。個々人の自意識があまりに過剰に起こり全体観を見失った欲望を求めるようでは健全で健康な姿とは乖離し正気を戻すような図式へ思いを巡らせる領域の活動が欠かせない。ここから適当な社会システムが自ずと描かれ、欲望と力と責任の客観性が高まる健全な循環の周期が設けられる。