原論ばかりを先行させるコミュニケーションの取り方は、日本的な感性とは若干異なるように思われます。特定の軸足を備えた生産領域を持ち、問題と改善方法と実施と検証とフィードバックという完結的な規則性にある生産者に置いては、行為の性格を強く含んだ発想に寄り、物事の解決や向上の実を図る事へと執着される。ここに置いては、少々のズレ等に一々反論等という過敏反応は取られず、本質的な事柄に重心を備えた効用の実現によって、生産の達成感を得るといった皮膚感が作られ、これが、ごく一般的な生産者のスタイルに思われます。
評論等の無形財の提供に見られる曖昧性は、この感性と少々異質のようにも感じられます。何を持って生産の実感に及ぶかの適当な感触が現れないと、持続的な方法論への深まりや責任感覚が希薄と成って、少しの違いや利益の抵触にヒステリックな原論や反応を見せられる。或いは、堂々とした態度と離れた裏工作等へと走り精神的な不安定さを見せられる。需給構造の特殊性や定常的な規則性の相違が、発想や皮膚感、思考や行為の様式に及び文化の違いと映し出される。多民族国家や単一的な民族の暮らす環境等の相違等も原因になって、言葉の用い方や振る舞いの相違と現れ性質の異同が生まれると想定されます。
こうした焦点が現代的な問題事象の一つに浮かび上がり、権利と義務の均衡といった主体性像が強調されて、特殊な生産行為者の乖離した感度に適正さを求めるような施策が投じられる。言論の自由という権利面が強調される半面で、実態的な付加価値等の効用面が測定され責任と権利の不均衡感が著しいと歪な精神性からの利己的な活動者と映り、一過的なお騒がせものとして迷惑な影響を広げられる。これへの適当な制御を示す事は、良好な人格形成の肝に上がり、偏った欲望の現れへの対処や予防策を投じて負の拡大を留める作用と位置づけられる。
盗みや詐欺というマイナス的な行為と同質的な性質に在り、それへの不快感から健全な反応を示して、精神的歪みに正気を与えるような感性が、文化という探究から浮かぶ良好化策と思います。この根源的な人間の性質への着目や変容、それへの快不快感と対処策というサイクルの軌道が生まれて、骨格的な異変への健全な制御を果たして適正な主体性像が創り上げられる。自由の追求に伴う自律的な制約の感覚が弱まる事には根本的な性質の劣化とも映し出され、この基盤的な感性の崩れには深刻な態度を持って健康な感性の阻害や進行を防ぐ事が適正に思います。倫理や道徳がクローズアップされる背景に、こうした問題事象への認識があり虫食い的な悪性への応急措置を講じて良好な文化基盤を守る反応が生まれる。物理性への過剰な依存症に発生する精神面の劣りに、根本的な問題の深さが生まれ、ここへの反応は敏感であっても良いように感じます。