哲学の観点

各種の法則の発見や創造における長期周期の規則性に人々の変わりづらい価値が現れる。観念的知覚での表現に変換して、感覚的認識から観念的な認識が強まり、規則性の実感に及ぶ。身体感覚的な実感と間に記号を設けて頭脳的な実感におよぶ改定の中で、各種の認識の多彩性が生まれ、この共通と個別の感覚から物事の認識の異同が作られる。

適正な実感感覚という所が基準に成り、どこに標準感覚が生まれるかに、長期性の規則性から作られる各人の感度が生まれ、感覚的な行為と頭脳寄りの行為という習慣の差が感度の違いを生み、そこに不協和感が生じる。長期的な法則性に万人的な共通価値となる抽象観念が形成され、それについての相違は大きな開きは生まれないものの、その実感感覚に活動の違いから差が生まれる。

この点が強調されて万人的な理解に連なり、その実態認識が揃い、不協和音の原因が特定され、快適や不快の生まれる仕組みが解明されて、それを正す方策が作られる。このような所にまで踏み込んだ事象の認識を取る事がベースにおかれ、その認識の上で各種の表現を創り上げる事が適正な創造活動に及ぶ。

「出来た」という認識や、「事実」という観念の中身への考察が弱いと、対話の噛み合った円滑な運びに至らず、平行線のまま相手方に原因を求められ、自己正当性を強めた態度が形成される。このような面が、調和や平和という良好な関係性作りに於いての根源的な焦点に成り、感覚と観念、実感規定、標準の実感、日頃の活動特性、感覚寄りの習慣と頭脳寄りの習慣等々の事へと思索を及ばせて、同一的な根源基盤が形成されて、対話の基礎が揃い、個別性と共通性という価値観の尊重を生む事に、健康な人間関係が生み出される。

完結的循環性をもつ活動観念の提示は、多くの人々の生産活動の長期的な標準形を示し、感覚と頭脳と感情を程よく用いた創造行為の原型となり、この規則性が標準となって健康な感受性を生む感度とされる。今日の分業の進展から頭脳寄りと感覚寄りとの離れや固定性が強まり、感受性の違いが広がる事には、良質な社会の感度が生まれず、感覚と頭脳と感情の三作用を人間の標準と描きそこに全体観を定めた個々人の自己認識を形成して、各種の特性と共に全体協働性を向上させる取り組みが生まれる。

責任感覚の相違という実感の差等や、犯罪認識の実感の差等が、こうした面から解明され、認識差が生まれないような施策を投じる事が、安定的な基盤を強化する事に及び、土台の良質性の上での自由領域が形成される。因果関係の横の広がりや、上記のような縦の深さの相違が生まれる仕組みの理解を深め、同一的な認識に到達させる事が、各人の理解や社会の仕組みづくりの初期的な所になり、ここの共通実感性を確立させる事が、本書の文化論の中での認識論等の哲学の思索領域に配されます。根源的な哲学のしっかりした空間秩序に健康な持続的成長のベクトルが創り上げられる。各種ビジョンという抽象表現と実施工程の円滑な創造を成す上で、根源的な哲学の知見が欠かせない領域と成り、その要点として以上の説明が取り上げられます。

根源的な価値算定式

小銭をけちって大金を失う事が経営者にとって最も経済センスの悪い判断であり経営を単純尺度で測り適正な算定の劣った感性という結末に及び人々の幸福感情に反映される。投資判断にも通じ行き着く所は価値の算定であり、無限性の中に於いて、如何に価値の適正算定を出来るか、そして価値を創り上げられるかに人間の価値が生まれる。衣食住といった必要条件とその水準が一定程度満たされ、概ね安定的な調達が取られ、次に求める事は、仕事上のやりがいであり、如何に多くの幸福感情を創り上げられるか、或いは不幸な感情を減少できるかに創造上の価値がつけられる。つまり、幸福や不幸の静態状態と動態状態の規定をどのように法則と規定されるかの創造力とその納得性を描き出せるかに最上の価値が生まれる。

これに照らして、それに資する事柄に価値の序列が生まれ、数値を組み上げるのが根源的な側面からの算定式になる。衣食住という下限の欲望と、この積極的な高次の世界との割合感覚から金銭へ変換するのが絶対上の原理構成になり、この見積もりを作り広く訴求して納得性や信憑性を作りだす力に価値の源泉が生まれる。つまり魅力ある図式の創造力と達成へ向けた信憑性を表現できる能力に動力源がある。

この構図が根源性の創造図面に成り、原型が作られ他者からの模型として参考に取り入れられ、相対的な原理になり二次三次の付加価値が生まれる。この論理に沿って現実上の資源を適用して具体的な工程が描かれ実現への道筋が作られる。この大局ビジョンに対して推進と阻害要因を特定する判断が取られそこに経営的センスが現れる。芸術的な構想力に対して、経営的な感性と両面のセンスの善し悪しを評して「小銭をけちって大金を失う」という判断のまずさが表現される。こうした論理から金か名誉かを統合する答えが生まれ、即ち芸術的な資質と経営上の判断力とが価値の源泉に成り金と名誉に対して創造力が先んじられ、ここが欠けては金も名誉もついてこない。従って、原理創造型という秩序が幸福上昇と不幸減少のベクトルを志向する社会ビジョンと描かれて適正な見積もりが現れる。どこかの模倣的な発想に及ぶ以前に、根源的な適正論理を組み上げる力がまずもって要り、その尺度が基軸動態に備わり、多段構成の工程において各所での相対比較から有効性を導出する構図が作られる。

つまり長期性のビジョン創造力こそが価値の源泉というオリジナルな原理に値しそこにもっとも高額な値がつけられる。この調和感覚が積極的平和構築への重要な一歩に連なり、飛躍か停滞か、争いか安寧かを分ける起点におかれ、歴史の転換点における経営者の判断が人々の未来に大きな影響を与える。