2つの客観認識

一方的に不正な手段で監視を行う事は、どんな法律に抵触するのか定かではありませんが、健康な心身を有する人が取られる行為とは思えません。盗みという初歩的な事から、現代的には人権の侵害にも相当するのかもしれません。おそらく憲法という根源規定に関わる行為であり、どんな行政機関のどんな根拠で行うにしろ、根源規定から見て裁量の範囲という判断に及ぶ事は考えづらく、直接性か二次的犯行かは定かでありませんが、まともな感受性を超える行為という認識に至ります。この事に加担している共犯者も少数ではない事に推察され、そこにも人格上の欠陥を感じるものであり、相当根深い集団的慢性化した感性の異質な行為に見受けられます。

こうした事象を一つとっても箍の外れた堕落という指摘に及んでも致し方ない人々による責任感覚と力の大きさとの過不足を起こしている状態を感じます。共通的欲望の達成を意図する政治行政というインフラやその周辺の集団的な秩序形成に見る局所的利益の追求と伺え、健全な文化水準を牽引すべき立場の下落についてはその悪性の影響が甚大であり、緊張の緩んだ長期的な体質と思われる異質性には、改善というよりも交代や隔離、解体が相当の判断にも思えます。この応急対処的な反応と共に原因の多角的な考察を加え、システムの観点から見る再設計に思索が及び、ミクロの人間像から浮かぶ基準感性を想定して不快行為の個別的感度を確認しその感じ方から見る相応しい改革の程度が現れ、予防の程度が考案される。

どこのミクロ感覚を標準とするかに、政策や制度の実際が構築され、マクロの観念体系として積み上げられる。マクロ観念という抽象性のみには、実態性が弱く、ミクロの適用に見る感度が、人々の実際的な感受性を見る事に成り、原則と適用の実感の仕方にどんな論理を構成するか、つまり、直接間接の因果関係をどのように感じ取るかに感受性の質実が現れる。こうした事象をより根源の層から解析するのが、先に取り上げた思想の根源にみる受益と負担の感性に在り、頂いた物事に対する適当なお返しという感覚にみる健全性の作り方について、どこを標準として過不足や許容性を想定するかに根源の感受性が現れる。この規定の仕方にも、生産者という定常的な規則性に見る適性と、生活者としての適当な感性等といった限定性を持ち、各種諸条件の設定とそこでの因果関係の標準的方程式が少なからず意識的か無意識に備わり、そことの誤差がズレとして生まれる。諸条件を緻密に組んで明瞭化させるにも、程度があり理詰め的に正誤や善悪をつけきれないのが人間社会の複雑性にもなり大なり小なりの不満を抱えるのが多くの人の状態と現れる。

しかし、システム的な観点での欠陥感覚については看過せず、改革を断行するのが適当であり、個々の事象への対処というより、それら趨勢や集計から原因の特定と改善を適当な周期で更新させる事が事前的に組み込まれた人々の活動であり、総括と改善という作業から緊張と緩和の動態が出来、基礎的感受性の維持が取られる。生活スタイルの変化から、この大幅な乖離や急速な変化には、相応の制御をとり、自身の感情の生じ方に見られる変化を焦点にした人間側の把握と外界との対話という向きが生まれて、調和や平和という観念と触れ合うといった構造からバランス感覚という面が磨かれ、心と体に見る健康さの認識が生まれる。特定の所属集団における健康な感性と他集団に在る標準感覚との交わり等による気づきや新鮮さ、或いは異質な不快性など、プラスマイナスの感覚を抱く事により、自己の標準感性への変更の契機等も生まれ、適度な流動性が客観性を高める作用に及ぶ。変わりづらい部分と共に、フレキシブルな面とが併存して、日々新たな気力が持続する。これらの動態が活力の源泉とも捉えられる。

そして、本書の各種ビジョンはいわば標準感性への提案という性格にありミクロマクロの人間像を描き出し、この根源的な側面からの原理を持って、良好な建設的好循環を意図した制度の構築や創造活動に反映されると想定されます。自己の主たる生産技術とその外側からの評価を認識するのにマクロ観念の想定が欠かせずその全体観の中に自己の技術が配置されて全体と個別の重層的な客観認識が生まれる。更に、その認識に対して他者との認識の異同や発見、反省をもつという二つ目の客観認識が生まれる。

この構図が意識されて技術と社会性を含んだ持続的向上の軌道が生まれ対象と主体を内蔵する文化の道が浮かび上がります。堂々とした文化基盤により不快な事象が予防され、いずれの結果に至っても納得感の生まれる清々しい快適性が生まれます。偽善という行為や自己都合的な論理への偏り等という感性で塞ぎ込む事のない、真正面の対立への免疫を強める事が現代の課題に思います。精神的ひ弱さから生まれる物理依存症は心身の歪みであり、真理という探究を止めた人々の客観認識を欠いた姿に成り醜い正当性と現れる。

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