堂々とした文化

供給側という作り手の意図と需要側という受け手の要望という構造を念頭にして、あらゆる創造活動が規定される。供給の持続性を図る為に、組織化が生まれそこに属する各種規定が設けられる。需要側が期待している事柄を持続的に提供する為の事と、供給寄りの持続性を意図した事柄が作られ、供給者が思う事と需要者側との要望とは、必ずしも一致しないのが、実際上の需給構造になり、立場の相違から見る価値の異同が現れる。

そして原理探求型の社会観には、特定の需給構造の原理に縛られる事無く、真理を求めてより良い物事を創り上げる上昇発想を持ち、フレキシブルな挑戦に寛容なスタンスが備わって、既成型の秩序を超える観点の創出が生まれ、この面を重んじた自由な発想は、建設的な前進性を生みだし、堂々と公明正大な取り組みが進められる事に、活力の増強が生まれ、歪んだ組織の維持という内向き発想よりも優先されて、透明な創造活動を基調とされる所に、人間の飽くなき探求とエネルギーの上昇が齎される。

内向き文化の負の側面が、一部の利益への固執で在り、理に叶った発想から外れ、歪んだ発想による裏工作や、盗み等が進められ、良質な芽を塞ぐ面として指摘が成される。この認識が固まりつつあり、腑に落ちない規定や行為には批難の声が高まり、自由の阻害や、負の存在として認識される。

これが堂々とした文化基盤という意味を指し、健全な動機と真摯な創造には、開かれた風土が醸成されて、健康な競争を堂々と繰り広げる所に前進性の発想と好循環の増進が叶えられる。

ここが脆弱で、裏と表の乖離が激しく、村社会への執着へとエネルギーが閉鎖的に回り、歪んだ精神性を露わにさせる事へは不快の感覚を持つのが、健康な人々の自然な感情であり、プロセスを妙な行為で塞ぎ込む事には、厳しい処置を与える事が現代の常識感覚となりつつあるかに見受けられます。

この面面を明瞭に浮かび上がらせ、前進性の阻害への対処を急ぐ事が確かな改革の前面に現れ、健康な文化基盤の強化が、多くのプラス発想型の人々からの要望と思われます。本書は、こうした潜在的・顕在的なニーズに叶う文化論に成り得るように思います。しがらみという言葉が度々各種論者から用いられ、プラスとマイナスの要素を含んで示されるようでありますが、大きな利益を意図した健康な活動においては、しがらみ等という事には一切考慮をする事もなく、堂々と創造を表現する事に正しさを覚えます。これを基本にして、在る部分では適正な配慮も必要な部分が生まれるという序列の持ち方を多くの人は望まれるかに思います。

しがらみへの配慮すべき事と、配慮など一切要らない事との峻別を、適正に作る文化が志向されて、緊張と緩和の良質な姿が実現されるものでしょう。これを総じて堂々とした文化基盤の強化と謳われます。基礎的犯罪などは論外であり、即時退場の扱いでよろしいかと思います。