1)自己尺度の形成と他領域の改良-メディア文化論についての考察

1.前提的な事柄

1-1問いと改良

「メディア文化論」なる言葉が目に付いた。文化を主要な生産にする立場から、この中身を問い、自己なりに構成する創造力が出現する。自己の主要な生産領域となる文化概念の形成と尺度を適用して、「メディア文化論」なる構成を試みる。

1-2生産倫理

どんな物事にも、生産概念が下地に配される。そして、他者が規定される言葉について取り上げ、それへの吟味をもって自己の構成を果たし、先人への敬意と共に、新たな創造へと改良するような態度に健全な生産性や人間性が映る。

1-3生産原理と各種生産事物

明瞭性の高い生産概念の形成が基礎になり、その上に、有形無形の財が配されて、需給構造を作り、社会関係の機軸が生まれる。食べ物や衣服、住居という身近な有形財と知的財産となるノウハウという方法の類や、絵画や音楽、文芸などという感性的な表現に大別されて、生産事物の種類が整理される。こうした前提を基に、例えば、「国語」等という科目も、一つの無形財になり、感覚や感性から観念へと起こされ、言葉や概念を形成し、自他との同一概念を備えながら、細かな感覚や感性の実感を共有したり、違いを感じ取るなどという作業が進み、国語なる分野から作られる言葉や概念、体系、名詞や動詞や形容詞、などという詳細が規定され、社会生活において人との交流を図るのに、有用な作用と及ぶ。多種多様な言葉が作られる。「メディア文化論」なる概念も、こうした動態の中に配され、生産と需要の関係に及んで、言葉と内容に効用が起こり、生命観が宿される。「メディアと文化論」という組み合わせをもって一つの領域が形成される。文化論という大枠の中でのメディアという限定性を与え意味付けられる。

2.メディア文化論

2-1他者規定

・「文化」は、辞書によれば、以下のように示される。

1 人間の生活様式の全体。人類がみずからの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体。それぞれの民族・地域・社会に固有の文化があり、学習によって伝習されるとともに、相互の交流によって発展してきた。カルチュア。「日本の文化」「東西の文化の交流」

2 1のうち、特に、哲学・芸術・科学・宗教などの精神的活動、およびその所産。物質的所産は文明とよび、文化と区別される。

3 世の中が開けて生活内容が高まること。文明開化。多く他の語の上に付いて、便利・モダン・新式などの意を表す。「文化住宅」

・「メディア」1 媒体。手段。特に、新聞・雑誌・テレビ・ラジオなどの媒体。「マスメディア」「マルチメディア」(デジタル大辞泉より)

2-2自己規定

2-2-2「文化」の規定

これを文化研究者の立場から、端的に言うと、人間が作った物事のうち精神的な物事となり、精神面の根本は生命観を指し、人や自然に備わる生命への感じ方を根に精神が作られる。「死は嫌な事。生は良い事。」という基本的な感性を土台にする。ここから、死に及ぶ事への回避や方法へ価値が起こり、生の増進的な事柄に欲求が起こる。この精神の基本的な在り方と、そこから作られる有形無形の物事等という創造性の構成に至る。

更に、文化の規定を当方の主要な研究の立場から精査した構成を示すと、以下のようになる。「人間が備わるべき精神性の在り方」について探究する事になる。「生滅不可分という感性を抱き、より良き生を導出する」精神性と規定される。ある生命の増進は、ある生命の衰退を齎せる不可分の因果性を抱き、自他の生命を一方的に喪失させずに、共存性を求め再生産の循環系を作り上げる事へと、論理や生産、創造が進められる。

一方的な生を奪う行為は、暴行的な力をもって他者に危害を加える事や、他者の財産を奪う事、詐欺のような態度により、相手を騙し財を盗むなどという面に、上述のような感性とは真逆の姿が映し出される。これを良くない精神性と解される。盗み症や詐欺癖という規則性を内蔵した精神的な破綻者と規定される。これに及ぶ事のない人間性を志向して、生の最良へ及ぶように、物事を作り上げる事が文化となる。人間の根本的な精神性や変わらぬ精神性の在り方が示され、行為や判断を生み出す基準と固められる。精神と肉体の一体性にあって、健康な人間性の実感を生む。

2-2-3メディア文化論の規定

文化とメディアを統合して解すると、「文字や絵画、音声、映像をもって、生の増進に及ぶような生産性」と統合される。これが「メディア文化論」と説かれる。無形財という特徴を備え、それを作り提供し、需要側の生が増進する事にあって意義が起こる。生の増進は、「喜びの発生、悲しみの削減」という基本的な実感規定が生まれる。これに及ぶ言葉などに意味が生まれる。

2-2-4メディア文化論の再定義

自己の文化の規定を基にして、メディア文化論の再規定が試みられる。言葉だけが導出され、他者へ有用な働きに及ばないと、需給に至らず、生産性へ届かない。「メディア」に対して、文化の根本的な精神性を内蔵して、健全な領域や体系に及ぶ。言葉が作られ、何がしかへ投げかけられ、投げかけられた側に有用な感性が出現し、意味ある生産と至る。マイナスの心象や実感へ及ぶ事や「何にも感じない」となると、不毛で不健全な精神や生産を表す。この因果性を見るならば、盗み症や詐欺の性質にあるものが、何かの言葉を投げかけても、まともに相手にされない。以上がメディア文化論という生産領域の主要な規定を表す。今日、虫けらメディアの行儀の悪さが目に付く。問題だ。変な文化が広がらぬような手立てが要る。行儀の悪い盗み食いのNHKや、TBSも悪性に映る。どんなスポンサーの意向が働いているのか。スポンサーの貧がないか。いずれにしても解体すべきだ。見すぼらしい。日本文化の恥さらしだ。

組織や組織間の意思形成と運用の原理

組織としての上下関係や、組織間の需給関係が生まれる。「意思の形成と協議と承認」という過程を経て、組織的な意思と及び、個々人の意見と組織としての意見との違いを見る。組織として意思を形成し外界へ表し、利益を作り対価を経て利益に応じた内部の分配へ回る。対価に連なる意志や技術を発案した者と、意思の実施工程との合算で外界への利益を生み、組織への対価が払われ、個々人への分配へ回る。一つの組織としての主体性を浮かべて、構成する個々人の役割を鮮明化させ、外界との交流を図り、生産と消費と分配へ回る完結的な仕組みと掴み出される。外界への透明性と内部における透明性のある過程が検証されて違和感の少ない内外関係を遂げる。
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こうした意思形成と執行の原理が、通常的な在り方と描き出される。起案者は、ふさわしいと思う協議体や上長に意見や提案を作り示し、その良し悪しについて起案者へ返答する事が望まれる。何も答えを返さずに、良い点をつまみ食いするような行為などから不信感が高まり、組織体や組織間の生命線が萎んで感受性を悪化させ、血流の停滞や逆の流れが起こり、体の不調を齎せる。

概ね予めの裁量範囲を整えて、その手順に従い意思形成過程に乗せて、活動を執り行うことが望まれる。そして、正々堂々と起案への回答を示し、それへの納得へ至るかどうかの程度が生まれる。真摯な相互対話から外れて歪な性格を見せると、精神性が途切れてまともな関係から距離が開き、不信が高まり形骸化した組織図が残る。システムの設計と人的運用面の合算で、質実が測定される。

このような組織や組織間の円滑な運用と瓦解する因果性が特定され、後者の性格が強まるほどに、内部にそのまま残るか、新たな組織へ移動するか、自己による組織を立ち上げるなどという選択肢が生まれる。

はじめから、組織規程を外すような態度に陥れば、組織員の適性を欠き、個人の暴走的な態度と映る。堂々と決められた経路をまずは辿る事がふさわしい。そして、健全な上下の流れへ及ぶか、歪な上長などによる悪性が出現し、組織の上下関係が破綻して、これらへの問題を第三者的な配置に取り上げ、相互の判断の良し悪しを伺いながら、適正を見いだす等の経路が作られる。

一般原理に対して、組織の成長段階の多様性や作る技術の個性が起こり、個別的最良性の運用が図られる。盗み症という類は、基礎基盤面における欠陥を指し、まともな対人形成は期待できない。躾や文化の質が基盤に相当する。

2)健全な主体性の形成

2-1主体性と広がり

主体性という概念は個々人的な意思に留まらず、集団や地域、人と人と自然の関係性や、有形無形の道具にも生命力を抱き、良き生態系を作り上げる発想へと進む。地域社会という括りでは、町のハードとソフトの面が有機的に連なり、一つの生き物のように対象を浮かべて、安定と活力を切らさないような領域の形成へと発想が広がる。植物の生息から栄養の吸収を求めて自然環境をベースにした生産と居住の生成へ及び、村ができ産地という特徴が掴みだされる。海や山の幸を初動的な生存の条件として、安定して食べ物を得られる環境を形成し、植物の生産と消費を求める。

これと共に、衣服や住居、生産用具の改良へ及ばせ衣食住の高次化へと進む。そして、各産地との交流を求め、交通の整備を果たして物流と流通の活発化へ進み、金融や広告などの支援作用を加えながら多様な財の交換を遂げられる。衣食住という基礎的欲求と充足の系を基本に枝葉の要素が加えられ、大きな動態観を掴みいわば一つの生態系の実感を生む。この大局的な観点から生物観を浮かべて部分性の事柄が配され、生存への優先序列が起こり基幹と枝葉の相関を生む。

産業経済を主軸に社会生活が作られる。協働生活を円滑に執り行う上で各種ルールを整える次元へ及び、法律の形成と運用を主たる領域にする政治行政が起こる。活動の主軸は衣食住の良好な生産と消費と分配にあり、これを補完するルールの形成と公共資本となる都市や交通、エネルギー、教育の安定と充実を図る公共性が求められる。

中長期的な産業経済の発展の青写真を浮かべながら、大局的な計画性を発想し良好な都市や地方のビジョンを描きつつ個別を配するような工程が求められる。マクロ経済や産業政策、国土計画、環境政策というプラス成長型のビジョンを起こすと共に、警察や消防、医療や介護・年金といったマイナス性へのリスク管理の発想をもって、正負への思慮を合わせて全体的な構図が描かれる。

更に、他国との広域的な交流へ視点が及び、内需と外需の割合を浮かべ自国の強みと弱みを掴み弱みを補完する他国との交流を進めて、盤石な安定を意図した創造を生む。個々人的な意思形成から集団や地域、人間と自然と有形無形の道具という広がりへ及ぶ主体性や生態系の在り方を探し永続的な生命体を遂げる創造力が投じられる。

2-2哲学文化の習慣

こうした全体概念を共有しながら各種個性の形成と認識を内外との間で作り、自他との生存と共存への軌道が進められる。全体を統制するような役割も少なからず必要となり、マクロ政策を担う政治行政の立場と、産業経済との対話を持ち共通的なビジョンを整え、大局観と長期性の道筋が進められる。

あまり枝葉の現象に妙な力加減を投じる事は全体から見るリスクになり、担うべき責任範囲の自覚が悪く損失を強めるようであると欠陥的な生産者と映し出される。妙な利己性を求める態度への嫌悪感が強まり自己生産性の主要な認識を整え、内外との適当な調和を発想し制御に及んで健康な精神性が掴み出される。

「根源の良質性と全体観の適当な抱き方と個性への認識」を表し、内外との適当な対話の持続へ及ばせ、健全な主体性を生む。「自己認識がどのようにあるのか、」この点へ視線は及び健康な主体性を形成する文化の生産が生まれる。「自己の性格が自己にもわからない」というような風に見える主体性は外界との良好な調和を遂げられない。哲学や文化不在の場当たりの不健全な性格と解される。

日々の定常業務を熟すと共に定期的に自己認識の反省と理論化を遂げ内外との補正に及ばせ安定と躍動を実現する。あまりに全体最良性を意図して人間の根本性を崩すような態度へ及ぶと不健全な精神性に陥り自主内発性の脆弱性を招く。内外との平等の感性を常態し、「欲望と力と責任の均衡尺度」から適切な制御を生む。

「主体性の原理」なる理論化の持続的な生産性を経ながら変わりづらい良好性の原理が培われ、それを基礎に現況の皮膚感覚や感性の実感と過不足の習慣を備え、基準と整合の周期を回す文化政策の括りと掴み出される。特定性の技術の形成と需給関係の中で正負の体験と反省と理論と実践の活動の系が組み込まれる。

健全な主体性の形成-1