2-1主体性と広がり
主体性という概念は個々人的な意思に留まらず、集団や地域、人と人と自然の関係性や、有形無形の道具にも生命力を抱き、良き生態系を作り上げる発想へと進む。地域社会という括りでは、町のハードとソフトの面が有機的に連なり、一つの生き物のように対象を浮かべて、安定と活力を切らさないような領域の形成へと発想が広がる。植物の生息から栄養の吸収を求めて自然環境をベースにした生産と居住の生成へ及び、村ができ産地という特徴が掴みだされる。海や山の幸を初動的な生存の条件として、安定して食べ物を得られる環境を形成し、植物の生産と消費を求める。
これと共に、衣服や住居、生産用具の改良へ及ばせ衣食住の高次化へと進む。そして、各産地との交流を求め、交通の整備を果たして物流と流通の活発化へ進み、金融や広告などの支援作用を加えながら多様な財の交換を遂げられる。衣食住という基礎的欲求と充足の系を基本に枝葉の要素が加えられ、大きな動態観を掴みいわば一つの生態系の実感を生む。この大局的な観点から生物観を浮かべて部分性の事柄が配され、生存への優先序列が起こり基幹と枝葉の相関を生む。
産業経済を主軸に社会生活が作られる。協働生活を円滑に執り行う上で各種ルールを整える次元へ及び、法律の形成と運用を主たる領域にする政治行政が起こる。活動の主軸は衣食住の良好な生産と消費と分配にあり、これを補完するルールの形成と公共資本となる都市や交通、エネルギー、教育の安定と充実を図る公共性が求められる。
中長期的な産業経済の発展の青写真を浮かべながら、大局的な計画性を発想し良好な都市や地方のビジョンを描きつつ個別を配するような工程が求められる。マクロ経済や産業政策、国土計画、環境政策というプラス成長型のビジョンを起こすと共に、警察や消防、医療や介護・年金といったマイナス性へのリスク管理の発想をもって、正負への思慮を合わせて全体的な構図が描かれる。
更に、他国との広域的な交流へ視点が及び、内需と外需の割合を浮かべ自国の強みと弱みを掴み弱みを補完する他国との交流を進めて、盤石な安定を意図した創造を生む。個々人的な意思形成から集団や地域、人間と自然と有形無形の道具という広がりへ及ぶ主体性や生態系の在り方を探し永続的な生命体を遂げる創造力が投じられる。
2-2哲学文化の習慣
こうした全体概念を共有しながら各種個性の形成と認識を内外との間で作り、自他との生存と共存への軌道が進められる。全体を統制するような役割も少なからず必要となり、マクロ政策を担う政治行政の立場と、産業経済との対話を持ち共通的なビジョンを整え、大局観と長期性の道筋が進められる。
あまり枝葉の現象に妙な力加減を投じる事は全体から見るリスクになり、担うべき責任範囲の自覚が悪く損失を強めるようであると欠陥的な生産者と映し出される。妙な利己性を求める態度への嫌悪感が強まり自己生産性の主要な認識を整え、内外との適当な調和を発想し制御に及んで健康な精神性が掴み出される。
「根源の良質性と全体観の適当な抱き方と個性への認識」を表し、内外との適当な対話の持続へ及ばせ、健全な主体性を生む。「自己認識がどのようにあるのか、」この点へ視線は及び健康な主体性を形成する文化の生産が生まれる。「自己の性格が自己にもわからない」というような風に見える主体性は外界との良好な調和を遂げられない。哲学や文化不在の場当たりの不健全な性格と解される。
日々の定常業務を熟すと共に定期的に自己認識の反省と理論化を遂げ内外との補正に及ばせ安定と躍動を実現する。あまりに全体最良性を意図して人間の根本性を崩すような態度へ及ぶと不健全な精神性に陥り自主内発性の脆弱性を招く。内外との平等の感性を常態し、「欲望と力と責任の均衡尺度」から適切な制御を生む。
「主体性の原理」なる理論化の持続的な生産性を経ながら変わりづらい良好性の原理が培われ、それを基礎に現況の皮膚感覚や感性の実感と過不足の習慣を備え、基準と整合の周期を回す文化政策の括りと掴み出される。特定性の技術の形成と需給関係の中で正負の体験と反省と理論と実践の活動の系が組み込まれる。
