1)主体性概念
主体性概念は身近な「家族」等の纏まりの様相から皮膚感覚に伝わる具体的原理が引き出される。両親と兄弟が三人、祖父母が二人等という家族構成を浮かべて、その在り方を文章で体系化する事などによって、社会関係の基礎認識が作られる。血縁という自然形成的な過程をもって生まれる本質的主体の性格が起こり、同じ屋根の下で暮らす生活が生まれる。食事や掃除や就寝という行為が行われ生活の基礎が形成される。家の外に各自が出かけ家に資源を入れて生活の基礎を賄うことに及ぶ。資源の「出と入り」を整理し入りに貢献する者が、集団の主導性を備えられる。同一感性として、「みんな楽しく穏やかに暮らす」等の大方針が描かれ、これに及ぶ思慮の深みや幅をもって原理の多重層性が生まれる。生存に優先的な事柄から現象を特定し安定と安心を得られる側面へ視線が及び、その基礎と共に積極的な欲望の向上を意図し安定と繁栄の軌道が生まれる。物事の内容を決める立案や提起と実施と検証の周期が集団の意思形成と行為の基軸に備えられる。議長と利害関係者が特定され、議長の権限の範囲が備えられ、物事の決定と実施を果たす手続き上の内容を吟味し、意思決定プロセスが備えられる。「いつどこで」「何をやる」「誰が」「どのように」という内容が取り決められ、皆の合意を形成し実際にやって意図する欲求に適うかの検証をもって反省と学びと改善のサイクルが生まれる。この個別現象を蓄積しながらより良き方法や行為原則などへと発展し、集団の智慧と価値が作り出される。それらを記述しながら同一性の現象ごとに分類集計し全体の相関を体系的に整え、知見と価値、優先序列や階層という縦横の基軸をもって構造的な体系が生まれる。
領域の管理上のポイント
領域の形成過程と領域の特徴、
領域の構成員、内部と外部の利害関係者、領域の規則性、
生存上の優先順位、安定面の確認、豊かさの向上、繁栄面、
意思決定過程の整理、行為と検証のサイクル、権限責任の整理、
知見と価値の蓄積と見直しの周期性、
共通の目的、共通の規範、個別領域、根本領域、
固有技術面の特定と向上のポイント
各自の役割、インプット変換工程とアウトプットの整理、
アウトプットの適正や向上、
国家の憲法や会社の綱領なども基本的な構造は同様であり、身近な集団の実際を浮かべながら共通的な勘所を抑え、広い主体性を作る上での基本的な尺度をもって応用的な創造性が出現する。身近な所からの確かな基準を形成する過程をもって広く複雑な主体性を構成する皮膚感覚が内蔵されて地に付いた創造性に及ぶ。いきなり「人権」等という概念を頭脳的に理解しようとせず、具体的感覚面から概念の中身を起こす過程をもって主体性や領域の形成を踏んで、皮膚感覚と抽象概念の飛躍性の回避と整合性の善し悪しに反映される。根本原理は、「無条件的な価値、権利と義務を対にして生まれるエネルギー循環の適正、生存と共存の持続性、」等が上位に配され、万人的な変わりづらい欲求や方式を確認の上に、主体性の規律をもって統治される。共通的な面と個別性と根本性という価値の区分を設けながら適正を探す事へ至る。そして、自己と異なる他者という存在を浮かべて自己の理想と他者との異同を想定し、真摯な現況の対峙をもって、妥当な方法を導出する実際性を浮かべて、健全な主体性像が描かれる。根本性の同質性が高まるほどに、共通と個別の良き相関を生む。いきなり下地的な原理のないままに、「憲法」などの教科書を読んでも眠くなるだけであり、身近な所の実際性へ視線を及ばせて主体性や領域のあり方を考える事が先んじて複雑な対象の良き形成の足がかりが整えられる。皮膚感覚の当事者性を基礎に実際を掴む事にあって、遠い所の概念への適当な吟味を図れる視座が生まれる。小難しい専門用語を一般的な言葉に置き換えられないと、地から離れた専門性へ進み不毛感が強まり供給理論ばかりを重んじ使い勝手の悪い体系で留まる。このような過程にないと、「解ったような気になり、まるで解ってない」等という現象を生む。頭の過度な先行による弊害が確認され身近な皮膚感覚から現象の確かな認識と形成をもって、健全な抽象概念を作る軌道に至る。本書はここでいう、「根本性」へ着目し探求を進め提起する生産にあり、良き根本性への深みある吸収をもって確かな特定様式が作り込まれるものと思います。根本的な枠組みの善し悪しの程度が物事の理解力や成長力に連なり確かな様式が備わる事において応用の効いた創造力へ連なる。此処が弱いと妙なマスごみのような性格が作られる。
外から資源を得る方法に、あまりに歪んだ力が強まると、「内には良く外には悪く」という心象が起こり、長きに渡る良性の存続へは及ばない。外界の性格と対峙しながら妥当性を引き出し、自存と共存の適正が作られる。「理想と現況と方法」を起こす実際性が生まれる。
こうした主体性の様相を映し出すフレームとして、身近で分かり易い有機体が取り上げられ、模型的な観念と備わり、自己を映し外界を観測し、自己と外界の調和を果たす作法が生まれる。
樹木の静態構造は「根と幹と枝葉と果実」を主要素にする。動態性の単純解釈は「根から栄養を吸収し、幹や枝葉と回し、果実を作る。」静態と動態が同一性を持ち、有機体の動静が統合される。このような動静観をもって、人間や現象の浮かべ方に応用して有機体の共通性を見出す事へ至る。自己と外界の同一的な仕組みを浮かべ内外の調和を図る方法と示される。そして、良質な人間の意思として、「自存と共存の持続性」等と言う静態原理が備えられる。それを不動原理として、現実の有限的な生命観に対面し、生物物理上の有限性に対して、精神的な不動性を静態として無限的に繋げる発想へ進む。永続性に喜びを抱ける生物の根源的価値が浮かび上がり、自世代のみならず過去と未来を繋げる感性へ及んで、根本的欲求と充足への喜びを浮かべる性分に変わらぬ人間性が備わる。
主体性の崩れを見る原初的な現象が以下のような所に浮かび上がる。子供の頃に、妙にへそ曲がりの性格の歪んだ人間性などを見ると、こいつは碌な大人にならないな。等と言う未来予測が生まれる。妙に権威などの力に縋り、質実を作る工程に向かわずに、対象と真摯な対面を欠くような習性が見られると、力の活用に適正を失い外界との良好性を求める発想が乏しく、利己的な態度で占められた行為と出現する。「親が金持ちだ。立派な職業だ」等という面へ妙に、縋りつき自己の中身を充実させる様な向きに及ばない対人形成は、そのまま大人になって、糧の得方に反映される。資本に縋り、創造性に重心を取らず、作る過程の楽しさへの感性は乏しく、金さえ得られれば良いという物理性に慢性化した体質や気質となって、顕著に掴みだされる。愚図になる予兆が、既に子供の頃から作られる。感性の資質を土台に、各種能力の使い方が出現する。後者に長けても前者に欠陥があると、適当な創造性から外れ、生よりも負の増進へ至る事が法則性と説かれる。物事を実行する以前の、健全な心身のあり方が問われ、欲求の抱き方に、外界とのフェアな態度を望むような感性が組み込まれて、自他との公平な基準と適用に快適を浮かべる性質が内蔵されて、能力の活用に適正を生み出される。出来る限り、予めの基準を形成して広く堂々と基準を示し、基準と適用の公平性をもって「良しとする」ような態度に及び、心理的快適を浮かべる。このような気質や作法の出現に、重要な根の動力源が見られ、心理と物理の適正を作り上げる肝要点と説かれる。大きな影響力に及ぶような配置に就くほどに、予めの基準を備えて、意図する目的を鮮明に表し、有効な方法を堂々と作り上げる軌道をもって、多くの利益に連なるよう判断を図る態度が望まれる。物理の力に縋って、この基準形成力が乏しいほどに、恣意的な欲求に偏り、紳士な性格を欠いた品の粗悪な態度を進める。単純物理の算式に偏り、多様な感性への嗅覚が貧祖化し、規格量産とコスト削減の発想へ偏った利益の追求への傾向が浮かび上がる。社会の中長期的な成長軌道とは外れ、短期的な即効性を意図する単純物理世界を抱き、それに有効な資質を方法と投じる方程式を強められる。この性格は、間違っても基軸的な配置には適正を欠き、中心的な作用とは至らず、定番に対して、変わり者や季節者という特性にあり、中枢と周辺の体系を描き出す事に健全な世界観が描かれる。定番が主軸となって、変わらぬ良性の柱になり、季節者や変わり者でアクセントをつけて、緊張と緩和の程よき周期性を作る動的波長を生み出す原理が生まれる。幼少の頃よりの生来的な資質が重要な社会の良性を遂げるポイントに備わり、太い感性の良質性をもって小人を適当に峻別できる感性の所在に着目が集まる。健康な気質をもって堂々と内外に対面し、みすぼらしいボンボン症に嵌る事のない自己制御性に価値の源泉が映る。こうして文化の気質が積み上げられる。空威張りのボンボンは、変わり者や季節者として上手に活用する事が必要となる。陰気質は中心には長くいられない。各種体系を作り上げる上で感性と感覚という構造が生まれる。根の適正をもって論理が形成され、この全体観が感性と掴み出される。「どんな樹木を抱かれるか」根本的な問いと答えに、価値の優先序列が起こり、これが適合するかどうかに長きに渡る良好な自立と協働の肝が映る。
実在的な自己尺度の形成が弱く、外界を測定し峻別する作業に及ばず、自己と外界の妙に受動的且つ分断的な相関に及んだ概念を作り、欲求と抱くほどに歪な内外関係を作られる。感覚と観念の連なりや整合を抱ける規則性の形成と成長過程の適正がポイントになり、主体性の健全な形成過程や作法が描かれる。立案と実施と検証の密接な相関から分化する程に、全体観の歪みと歪な専門性が起こり生産性の適正が崩れて根の痩せた細かなパーツ化に至り主体性の狂いが激しくなる。要素と要素関係と量の適正な制御性へ意識が及んで、健全な心身が整う。
自己の認識を果たし知見や価値観を整理し、尺度を備えて外界を観測する適正な基準と適当な感覚が起こる。外界へばかり視線が及んで、気ままな欲求を表す様な主体性に嵌り、内外調和を崩される。良好な根本的な概念や感性を浮かべて、健康な主体性を作り上げる事へ進む。感覚と観念と感性(欲求)という観点をもって、自己と外界の根本的な共通尺度の下に、現況の異同を浮かべ、同一性の欲求を見出し全体観と纏め、欲求と充足への有効な自己と他者の相関を形成し、自立と協働を果たして持続的共生の軌道が作られる。
根本的な概念や感性が可笑しいと調和形成の適正へ及ばず、妙な力みとなって物理性に依存した進行を作る。根と全体と個性という総体図を抱き感覚と感性の実際を掴み自己と外界の適当な制御性へ及ぶ。全体観の多段的な構成が起こり、直接的な生産性と隣接分野との相関や、経済と政治と教育等という社会システムや自然と人間と道具の相関等という大局観を浮かべて丁寧な概念形成と適用に及んで心身の整合を果たす事に及ぶ。
自己生産性の認識を整え外界に表し、中枢的な技術や役割への理解へ及ばせる持続的相互性をもって、内外との適正を見出される。自己生産の認識や領域の認識は、内部の中枢技術と全体観との相関で生まれる。妙に物理に縋り外界への一方向の欲求を強める態度に至ると、外界を選択する自由を進められて、自浄性が生まれる。寡占構造による自由選択の幅が減少する環境は、この自浄性が作用せずに、歪な根本性を宿されて、盗みや詐欺の慢性化した主体性を招く。寡占構造には、他よりも厳しい監視や要求を突き付けて、力の暴走に及ばせない均衡への力を投じて、バランスの崩れが予防される。
短期的利益と中期や長期の利益概念が体系的に構成されて、自存と共存の持続的循環の軌道が作られる。愚図な肥満症は、盗みや詐欺も肯定し正当な理屈を探す周期に回る。これに及んでは自主内発の修正は難しいと判断し、他律をもって強制するほか致し方ない。みすぼらしい醜態は、悪影響が大きい。権力の正しい用い方ができるかどうか、問われる。
| 基準 | 現況 | 方法 |
| 2)人間性 | 3)文化の気質 | 1)主体性概念
5)自利と他利の適正 |
最後まで読んで健全な主体性の肝要点が示される。単純ではないぞ。七色の虹の橋が架けられる。
明治の頃より、祖父と父と、私の三世代のお集大成を、ご披露申し上げます。