3)知的生産性と付加価値

知的生産性においてどんな点に付加価値が見られるか。これへの認識も基本用語として初動的な配置を占め根源的な観念の一つと現れる。「○○すると××になる」という仮説と検証の結果を重ねて、かなりの確率をもって発生する知識に、事前予測性を伺う有用な作用が起こる。限定性の高い対象を範囲にする事柄から、物事の複雑な相関を抱き、「○○」とする対象範囲が広がって、「××」になる。という広く大きな範囲の制御性を持つ種類の知識が生まれる。例えば、マクロ経済学のフレームが形成され、局所的経済行為の集約を図り全体の状態を掴む体系が生み出され、それを測定の基準に用いて個別の事象を集計し型枠に嵌めて事実を掴む作業が生まれる。この反復的な行為から基本方程式が備わり個々の事象を観測して未来の予測を立てる事やどこに変化を加えるとどのような事象が発生するという作為が生まれる。深く集中的な因果の相関から広く大きな対象の相関を掴み操作する作業によって意図する欲望と充足を図る方法が形成される。対象を観測する型枠が設けられ要素と要素関係の特定と刺激と反応の規則性をもって一つの法則性を表し測定の観点が生み出される。基準尺度から個別を窺い知る相関や作り上げる相関へ及んで事象の受動性から能動的な性格へ至り、観点自体が生きた主導性を宿して現象を作り出す。このような面から、観点の形成に付加価値が生まれ、仮説と検証の予測性に及んで意図する欲望と実現の方法が向上する。観点の表し方に自他との同質的な感性が起こり広く用いられると有用性が認められ、価値の認識と普及の軌道へ及び付加価値を齎す創造性の認識が作り出される。実社会の皮膚感に及ぶような事柄から、少々現実の周期性とは離れた個別的性格を持つ小説や映画のストーリーのような型枠など、多様な観点が起こされ人間の想像性や創造性を生み出す。こうした点から知的創造性への付加価値の実感へ至り科学の法則性や社会現象の規則性や社会システム概念の形成や人間像や自然観、人生観などを表す行為に及んで、人々との共感や異同の認識や発見へ連なり価値が生まれる。物理的因果性とは各種の型枠が形成されそこに見る量的増減の性格で現れる。質が決まり量の面で決まった因果性が発生し、身体感覚を超える力を形成する事から利便性や効率性の効用を抱き価値を認める事になる。化学的と至った場合は要素と要素関係から新たな要素が生まれる変化の質が現れ、決まった型枠の量的変化と型枠の新たな変化の違いにも思われます。主に自然や動植物や加工度の高い生成物における変化の相関を指し人間の生物的仕組みなども範疇とされる。心理的因果性というと喜怒哀楽感情に代表されるように人間が人間へ抱く心象を主にした刺激と反応の側面を指し人と人の間に物を介在して心理が作られる場合や人間自体が発する言葉の介在から心理が起こる場合などと浮かび上がる。以上のように、知識とは各種因果の相関とそれへの名称を付け認識される事柄を指し限定的な人々による知識から不特定多数で用いられる事柄まで多彩な知と現れる。本書の主要な関心に当たる人間像の形成などもこうした並びに配され知的創造性の範疇に含むと思われます。人々との共感や異同や発見や引用などの刺激と反応を生み価値の認識や検証へと進み意識に内在されるほどに付加価値が認識される。

 

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