自由主義や社会主義といった概念から出発するようでは、あまりにも大雑把で、現代人の感性にはそぐわない。この思想的な枠組みを土台に様々な論評を展開される人々が現れる度に体の工程の弱い頭脳に偏した感性と伝わり、中身の吟味の良く図られない地から離れた体質に映し出されます。社会思想の骨格的なフレームの再編をもって、より丁寧で健全な概念による現象化や生産へ及び、良く絡み合う適正な対話へ連なる。独裁や民主という意思決定や意思交換の在り方も、単純な型枠で区分されるような事は稀であり、実際的な動態や成長の過程を無視した静態的な単純抽象の理論である事が確認される。こうした概念を安易に用いる事は、読み物による概念や論理の吸収で留まり体から質感を形成せずに中途半端な概念をもって事象を表現する顕著な例を指し、他所の空間ばかりに視線が及んで自らの空間で自らの生活に根差した概念形成から離れる悪性の典型的な姿に映ります。或いは他者が作り出す物事への受動的な態度と批判的な関心の注ぎ方へ終始して自ら作り上げる提案力の弱まりにどこか正規の軌道を逸した体質が浮かべられる。良好な感受性を起点にエネルギーが現れ利他を遂げる創造性へと真っすぐに伸びずに、外界への利益提供よりも妬みや嫉妬の感性が先んじて健全な感受性による創造性へ至らない支配願望に重心を持つ歪な精神性とも見做されかねない。自己の欲求過多で得る事ばかりに意識が向かいゼロベースから作り上げる力が起こらない感受性の痩せ細った頭過多の人間性に現代的なマイナス性の側面が映し出される。
文系の学問に偏って抽象的な概念ばかりの吸収に留まり感覚的な質感をもって抽象概念を構成する規則性にないと、地から離れた分断的感覚を持つ二次三次的な加工度の高い概念に偏して安易に知ったような態度を装い優位性への執着へばかり意識が向かう歪な精神性を生み出される。このような問題点の指摘や反省からより良好な学問体系の刷新へ及ばせる契機が生まれ基礎教養の骨格を変える事へ及ぶ。哲学的な考察の思慮へ及んで、基盤的な知の体系を組み替えて吸収する事において良好な行為へも連なる。頭ばかりで体の工程を含む完結的生産性と外れた規則性による責任意識の劣化を予防する適当な基礎概念を構成する事から精神と肉体の健全な性格へと連なる。言行の不一致や原論過多の傾向に適正を見出し精神的な健康へ連なる人間像の設計をもって各種専門性を配して基礎と部分の良好に絡み合う知的体系と実践の学問へと発展する。文理で区分する事の欠陥的な認識や、自由や社会主義という社会思想の粗雑性、他空間の例示から出発する模倣的、追従的な感性等々の事柄が人間力を弱める原因と浮かび上がり、ゼロベースからの事象を構成する確かな基礎概念や論理の筋道や人間性の道理をもって確かな基礎が構成され根の強さや柱の強靭性へ至り雨風に耐えられるオリジナル性の高い建造事物が作り上げられる。多様な読み物からの吸収も基礎基盤をもって吸収する態度と基盤が弱く吸収する事の違いが確認されて基盤面の重要性の認識が強まる。こうした創造性の一つに本書の日本文化原論が配される事が著者としての理想であります。