改善の包括的な枠組み

6)改善の包括的な枠組み

基礎変数の影響力は強大であり、人口や自然環境という面を土台にして、各種需給構造が生まれる。暑さ寒さという気候や自然資源の状態を根にして、人々の定住的な場所が定まり、安定した食生活を得る為に、環境に即した配置を作り出される。天然の産物を捕獲して栄養源を入手する事と、自ら再生産性を起こして安定資源の入手を確実にする作為が図られる。この安定と成長に応じて人口の増減が起こり、食の安定が人口の趨勢に及んで経済成長に連なる。大局的に空間の性格を把握して人々の行きかう動線を描き出し交通機関や都市施設の整備を進めて、一極に富の構造を集中せずに全体の繁栄を意図する事がマクロ計画を指し、この善し悪しが全体の成果を作る要因となり大きな割合を占められる。これが無能であると全体として大きな成果へ及ばず、局所的な範囲で出来る事の限界に突き当たる。場当たり的な施策を投じても限界は早期に訪れ、やるほどに空回りの結末を迎えるなど、基礎的な変数の影響は大きく、小手先の手法ではどうにもならない現実に直面する事が少なくない。右肩上がりの経済成長という時期とその成長の性格を把握し、持続的な循環へ及ぶ成長の軌道であるかを掴み、一面的な成長の善し悪しを持続的成長という観点から精査し、未来を予測して軌道の修正を図る事が求められる。この役割を欠いて短変数の成長にうつつを抜かして限界がきて慌てふためき、マクロを担うべき役割の能力不足への認識が強められる。こうしたマクロ計画上の観点に、ミクロ的な技術開発によって強いエネルギーを起こし局所から各所へ広がる経済の成長を意図する発想が加えられる。この作為も基本は人口分布を土台に需給構造が起こり、物理的な制約を受けて対応する事と、物理空間的な制約を超えて成長を遂げられる方法が考案される。しかし極端な希少性を持つ技術の危うさへの認識が及ばないと高リターンと高リスクは不可分的な相関を持ち、特殊な技術による吸引策にも慎重な判断が求められる。一部の馬鹿な役人が、実質的な効用の客観的な測定を怠ると過大な自己評価を持ち、外界への過剰な要求と責任を欠いた態度が鮮明化される。マクロ政策上の善し悪しを適正に評価して過不足のない付加価値の算定へ及んで、エネルギーを吸収する事に調和が生まれる。こうした総括的な認識を作り、中央主権の構造に適する環境であるか、権限と責任の適正な範囲への見直しが進められて、過不足のない資源の収集と分配の仕組みへ更新して人口の適正な分布へ及ばせ、エネルギー循環の最良性を遂げる事に軌道が合わされる。力ばかりを欲しがり、力に相応しい効用を実現できないアンバランスを是正して、適正な権限と責任の構造へ修復されて、全体としての最良性へ及ぶ。部分的にできる限界の認識をもって大枠的な構造の変化へ力を注いで抜本的な対処を進める事において真なる解決の軌道が進められる。局所と構造と、これに加えて性質という観点を持ち、健全な欲望と力と責任の均衡に適正な主体性像を特定して、これを反映する構造へ及ばせ局所の適正を作る包括的な創造の枠組みが描き出される。文化論は、根本的な性質の良質化の理論を作る事に力点が置かれ、健康な人間性を表す事になる。この認識が強まるほどに肥満な性質への認識が強まり構造的な変化への力が投じられる。ミクロ的な技術改革ともいえ、根元からの刷新をもって幹や枝葉の形成へ及ぶ。

 

4)根本原理と社会観

「人々と良好な関係を形成したい」という根本的な感受性を備えるならば、必然的に以下のような焦点へと思索が進み、一定の見解を作り上げる事へ及んで、根本性の破綻者とは言われない性格の実感へと及ぶ。

「許認可を与える。」という権限を持つ事はそれに相応した責任を負うことになり、一方向の制約を与える関係性の根拠がどこにあるのか。この明確な答えが示されないと各種の不快や矛盾が生じる。要望を出す行為は、一方向の欲求であってはならず、要望を出して利益を与える循環の構造にないものに根本的な欠陥が浮かび上がる。こうした論理が平等思想を基にする必然の帰結を指し同一的な目的の下に権限責任の相互性が示されて理に適う物事の形成へ及ぶ。あらゆる原理の土台になる根本原理と確認されて、ここから違和感が起こるものに是正の圧力を加え自然なエネルギーの循環が促進される。

組織の執行部は集団の命運を分ける重要な意思決定と結果が求められ、多くの成員の運命を握る立場にあり、その政策や判断の善し悪しが問われてプラス性の評価へ及ぶと、そこからの指示命令に正当性が高まり、逆にマイナスの結果に及べばそこからの判断や表現に求心力は生まれない。同一労働同一賃金という労働法の原則も上述のエネルギー循環の根本原理を反映した格好になり多くの合意形成は根っこの原理から導出される。国家という存在の意義もある程度理論化され同一性の認識へ及ばないと、根の定まらない二次三次の原理が生まれる。

本書の文化思想から生まれる創造性の中には、社会システムという概念が起こされます。大局的観点においては、産業経済、政治行政、教育文化という領域で纏められる社会システムの概念が生まれ、各種領域の基本的な性格が謳われて相互の関わりと相乗効果によって、一つの集約的なエネルギーを投じる軌道が描き出される。領域の存在意義がいわば権限を指し、効用の測定によって責任の行使が図られて、権限と責任の均衡に適正が生まれる。この領域観と国境という線引きと実際的な交流面を浮かべて主体性の実態が掴みだされ、大きな観点からの領域の適正への視座が設けられる。地域間における同一性と個別性の面が把握されて、意図する目的と現況の状態を掴み、目的との達成度の認識から、目的への妥当な方法を投じる生産へ及び権限と責任が測定され、エネルギー循環の適正が問われる。各界の模範的な活動者が自然形成的に浮かび上がり、領域の価値が表現され、領域間の価値の妥当性を尊重する事へと及んで、長期的に見る生存と繁栄の軌道が描き出される。

持続的生存と繁栄
産業経済 政治行政 教育文化
地域A
地域B

このような根本的な感受性を土台にして、外界の在り方をビジョンと示し、統一性の概念へ及ぶほどに安定した生産性へ連なり、大きな方向感の同一性が得られ規律と制御の仕組みが生まれる。物的経済性への過敏な反応が起こり心理面の痩せ細りを招き、人間性の破綻的な進行が加速する事へ対して、各領域の本分が設計されて破滅的な世界に陥らない制御性が生み出される。こうした思想的な深まりと実際性の効用に及ばせる為の研究と具現化という活動が強められ健全な人間性を遂げる道筋が生まれる。経済経済と、捲し立てるかの感性がしばしば散見される。根本的な哲学を築いた上で経済と言われているようには感じられず、どんな根本的な感受性とそこから生まれる長期的な世界観をもつのか、こうした見解をある程度土台に備わらずには、健全な生産者の態度には映らず、大きな権限などを与えるには懸念が深まる。各種分業された専門家の感性と基礎基盤的な総合性を持つ感性とが併存して、健康な人間の創造性が進められる。

表現や発言という行為は、動である対象に静を与える作用が生まれる。起案者と関係者の間で相互的な意思を取り交わし両者による静を作る過程と、一方向的に生を与える協働生産の質的違いが抑え、相互参画的な生産と一方向性の生産性から権限と責任の在り方へ反映される。強要する力が強くても、強い責任意識が伴えば相互の関係に不調和は生まれず、強要ばかりが強くて責任意識が弱いとなると歪な感性を表す事へ及ぶ。寡占的構造と民主主義等という二次三次的な概念を生む前段の適正なエネルギー循環の有り様を抑えて最良の方法を作る事へと及ぶ。上辺の理解で二次三次概念から出発すると、ボタンの掛け違いが生じ物事の本質を見誤る。生滅不可分という感性を根にして最良の生を遂げる意識の強まりにおいて、確かな人々の良好な共存共栄が生み出される。平等思想の解釈も多様な文脈が生まれる。根源には生滅不可分の感性へ行きつきます。