1)学びや生産の構え

こんな点からも以下のような生産性の構えが示される。物事の規定方法には大別すると、「して良い事と悪い事」になり、前者に対して後者の認識は限定的な同一性が揃う。無限的な創造力をよしとする発想に寄れば、「して良い事」を揃えるよりも、「だめな事だけ」を明文化して、自由な創造力を妨げないスタンスが適正に映る。大きな時代のトレンドには、このような個々の自由を妨げない発想に適正があり、これは「あってはならない事」という観点から問題を抽出して強制権力で縛りをかけて、万人的な欲求の最良性へ及ぶ。政治行政の基本的な立場もこのような構えに適正があり、下限的な事象の列挙からそれが生まれる因果への分析をもって、してよい事との相関を掴んで急所となる部分への規定を設ける事に的確な生産性が現れる。

1.まずは、これはあってはならない不快事象を取り上げる。

2.それが生まれる要因は?因果の分析を起こす。

3.最も因果性の強い事柄から序列を整理する。

4.有効な制限を規定する。

5.広く一般認識と周知させる。

6.成果の検証をとり、改善点を考える。

政治行政という領域の特徴は何といっても強制力にあり、やらないと犯罪となり罰則を科せられる面にある。この性格から必然に描かれる生産性の特徴は上述のような点にあり、「万人的な共通実感」を探してあってはならない事の予防に意義が生まれる。これに対して産業経済は個々の自由に特徴があり自由を表現する場となる。こうした切り分け感覚が一つの目安に上がり、政治と経済の特徴が生まれる。下限事象と積極性創造性と両者の因果という創造の包括的な枠組みと纏められ、生存と共存や共栄を生み出す基本的な感性と組み込まれて健全な人間像が構成される。

より突っ込んだ既定の仕方に「欲望と力と責任の均衡」を目途にした健全性概念が絞り込まれる。下限と積極性を含んで内外関係を作り上げる事へ及び、適正な生産者としての適正が生まれる。このような性格の規定内容が変わりづらい「根本的な価値観」に配されて「してはならない事としてよい事」を含んだ思慮になり根本原則という変わりづらい規定と産出される。健全性概念、言行一致、内外の一致、頭と体と心の有機性、物理性と心理面の適正、等々の調和形成の肝が示される。これらの根源には、「生滅不可分の感性」等という面が置かれて、生命への尊さを抱ける重要性や外界と自己の相関は脅威と恵みが備わる二面性の認識が生まれて適正なエネルギー循環の在り方へと思索が進んで適当な生態系を作る発想へ及ぶ。こうして政治と経済と文化という領域の本質的な要素が表される。

創造力を高めて付加価値を作るには創造の基本的な経路を掴み、各種の実感や仮説を設けて未来像を表しながら良い事は伸ばし悪い事は予防する方法論を深めて有用な生産者が生まれる。良き精神性の上に立って学問や研究、開発や生産の基本となる枠組みが示される。今日的傾向には、してはいけない事をしながらしてよい事を行う制御能力を超えた過剰な欲望を抱く頭と体と心のアンバランな人間性が映し出される。筋道や構造を間違えない根の良質性をもって良き感受性の下の創造が生まれる。

物理欲過多を指し心理面が脆弱化し人間性の喪失と判定される。外界から修復の力が働き自然作用にあった速度感に矯正される。人間界の自然律は動物世界とは異質の原理が備わり長きに渡る持続的生存へ連なる優れた性質を不動にした制御を作る事に「正しい」という価値が生まれる。力むほどに人々は引き、滑稽で愚かな未成熟な欲求をあからさまにされる。これを空回りや逆回り、負のスパイラルという。人間と技術と自然の好循環をベース概念にして、健全な生態系が生まれる。精神面の成長と共に力の成長が果たされる。理念や目的に対して手法が暴走し主客転倒の事態を招かれ、理念や哲学が希薄化する。こうした論理を望まれる方が大勢に思われます。