理念と現況認識と方法のサイクル

1)理念とは

理念という言葉の意味について私的に考えを表します。辞書では、「ある物事についての、こうあるべきだという根本の考え」(デジタル大辞泉より)と解され、より広く言えば、対象から生まれる欲望や感じ方、或いは自己が起こす欲望や感じ方を指す。そしてこの理念を以下のような文脈で精緻化しながら本書の要点を表します。理念から現況の認識と感度が生まれ、理念を達する方法という基本反応が生まれる。理念は、個別事象の対面と積み重なりを、ある節目で抽象集約するごとに、考えが纏まり、それを原理として個別事象へ対面する力が強まり、現況の問題が鮮明化して、有効な方法論を投じる動きが強められる。人によって理念の形成度が異なり、問題を感じ取る嗅覚の相違を生み、方法へ及ばせる力の差が形成される。過去の個別的な体験における正負の感覚と、それへの対処から実際的な方法論の多彩な取り組みを経て、次第に固められる理念が現れ、過剰でも不足でもない現実性を含んだ洗練された欲求や世界観を備えられる。人間への過大な評価や過度な美化へ及ばない質実のとれた観念が形成され、芸術のような実際性と離れる価値とは異なり、対象との真摯な対面を重ねて問題への対処をもって生まれる実際的な欲望と現れ、活きた生活の中に溶け込んだ常識感覚のような性格の観念と現れる。このような人間の規則性を前提に描き、当方が浮かべる問題の観点と、それが生まれる背景に備わる理念を表し、課題解決的な探求を深めた方法論へと及ばせる完結性を持つ大枠のシナリオが示されます。ご覧になられる人によっては、理念への共感や違いが起こり、ここに方法論的な要素が含まれる。理念は欲望や世界観、思想、感性等という言い方で表され、この纏まりある対象の描き方に現況を起こす方法という作用が現れ、気づかなかった対象への現象化が起こるという因果が生まれる。そして、問題認識へ連なりその快不快の程度が感覚的な質感を得られるような方法の具体化へと絞り込まれて、エネルギーを投じ結果を確認して予測と結果の検証から新たな学びが生まれ、理念や世界観へと生きた知を形成する周期が作られる。以上の事を踏まえ本書の骨格的な現況認識と理念と方法論の大筋は以下のように示されます。

1.現況認識:根本性の劣化 2.理念:人間像の集約

3.方法:人間像の深まりや広がり

このような対象の現象化と創造性自体が人間の動的な姿を示し、活動概念という言葉で絞り込まれ長期的な人間像の中核要素に構成される理念を指し示す。人間の根本的な欲求とも言い換えられ、表現や発言、主張や生産、感性、ビジョンという行為の本質的な性格が浮かびあがる。これらの根源には生命へ対する感じ方が配され生や死という事への抱き方が起源になり各種の反応が起こって生存への力が投じられる。自他の生命への感じ方が人間性の芯を作り、地球や自然との対面の仕方が人間性へ及ぶか、人間性が自然観を作られる。過度な欲望にないか、制御不能に陥っていないか、持続可能な方式であるか、過剰な自己愛や人間性の破綻が他者の生命を軽んじ不平な行為へ及ぶ、偏狭な価値に陥り他者への過剰な押し付けや傲慢な態度に及んでいないか、等の観点と現れ、適当な調和を図る行為へ連なる。

2)良質な感性

「筋の良い感性」に重要な価値が備わる。いくら頑張っても、誤った方角や方法を投じても、成果が上がるばかりか逆の効用を齎す。適正なビジョンの創出が何よりも重要になる。これの下に教育プログラムや生産の体系が形成されて力の適正な投入が強められる。「筋の良い感性」は良好な哲学とも言い換えられ長期的な人間生活に備えられるべき根本的な原理と纏められる。ビジョンとして考える基本的筋道は、人間生存への持続的な活動を指し、それへの阻害要因と伸長要因の特定から将来ビジョンを予測し危機への適正な施策を投じる事と好感要素を伸ばす事にあり、生存という理念に対して現況の正負の要素を特定し未来が予測され、マイナス的な未来に連なる方式を改めて理念を遂げる最良の方式を導き投じる事が人間の基軸的な論理と描き出される。このような普遍的ビジョンを共有して正しい方角という認識を持ち、有用な力を投じる構図に適正な生か付いて回る。大きなビジョンに対して何を優先すべきかへと詳細な構図へと落とし込み、システムの全体と各種工程を描き整合のとれた実施過程が設計される。実施と並列的な工程の設計になるのが実際的であり、頭脳ばかりに偏らず体を動かしながら全体図への微調整を繰り返し安定軌道へと漕ぎ付ける想定をもって頭と体を動かす活動観念に適正が映し出される。この統制的な役割の感性が重要な意味を持ち、どの程度の統制を加えるか、制約と自由の程よいかじ取りを図れるかに良好な成果が形成される。共通的な領域と個別的な領域の規定と割合として現れ、それを集約的に表す思想などと示される。環境の変化に照らして時々の最良性は異なり、この範疇の思想は柔軟に変容させる事が求められる。自由や社会、共産という大雑把な概念で留まることなく、ゼロベースからの現況認識と適正な方法を導出するやわらかい頭と体が求められ、現況認識の弱い思想にあっては大きなビジョンに有効な方法は導かれない。

「1大きなビジョン→2普遍的領域→3時々の柔軟な思想」という構図を持ちビジョンを遂げる発想が必須とされる。1.2は普遍的感性を指し現況認識を踏まえて普遍性との乖離を掴み、普遍性に向けた有効な思想を形成する論理に適正が起こる。政治家や政党、経済人、マスコミに適正な全体観が備わらないと、ピントのずれた焦点を取り上げ、或いは優先序列の不適格な感度を当てるなど生産性の弱い力を無駄に投じられ良好な成果に反映されない。根本性の概念はかなり統一性へ及ぶ事になり上述のようなビジョンが提起されます。こうした柱の共通性をもって各自の独自性を表し最良の方法を互いに磨き上げる構図が共有されて適正な感性と方法の活動が形成される。問題を良く整理して有用な思想と纏める事が欠かせない。どうでもいいようなことに妙な関心を及ばせる態度は、限定性の高い私的利益を求める態度にほかならず大きな利益を阻害する。損害事象と特定し負を減少させるか、一切取り上げない事が利益を萎ませない方法と規定される。腐った感性はビジョンを弱め基軸論理を脆弱にする。骨の太い道筋を体に固めエネルギーの分散に及ばせない事によって成果に反映される。

3)根本性の劣化への適正反応

原論でいくら誹謗中傷しても基本的には繋がりが途絶えない。余りに酷いものは別であるものの。しかし、盗みとなると財を奪う明確な一線を越え決定的な信用の破綻となり修復困難な亀裂を作る。このような境目が現れ下限的な制約が固められる。後者の側への安易な感覚が進むことが、インターネット環境などが整備されるプラス面の副作用として現れ、生身の交流と少々離れた安易な行為へと着手され、基礎的な皮膚感覚を壊すような事象が散見される。根本的な皮膚感の劣化へは、深刻な感度をもって人間性の下落を予防する観点が起こされて、一定の健全性が守られる。より広く時間の分母を当てれば、科学技術の力への依存と心理作用の変容という焦点で概括され、或いは貨幣制度の整備から欲しい物事が容易に入手できる制度が作られ、人的な依存よりも、人から分離した力による欲望の充足が図られ、直接的な対人面に各種の歪みが生み出される。利便性や機能性を齎せる方法論の構築と実現の力が、価値の源泉へと高まり、そのノウハウを持つ知見の程度に重心が備えられ、実際的な現場での生産工程を軽視する風潮と現れる。頭脳的な知見と現場での実現工程の相互的有機性において、実際事象が実感されるという感覚が弱まり、頭ばかりの知で留まり妙な優越性を抱いて差別化を図り、管理欲求の実現による財の入手という流れが強められる。アンバランスな精神構造を宿し、詐欺や盗みという感覚への免疫も下落して人間性の根本的な質感を破綻した感性が慢性的に及んで、特異な常識を宿した歪な行為への自覚へ及ばない狂った性質が深められる。頭脳と体と感受性の実感を程よく掴む規則性において、特異な皮膚感や常識へ外れない感覚が培われ、物性への過度に依存した生産者へ及ばない健全性が確保される。大きな文脈ではこのような抽象観念で人間の意識の変容が浮かび上がり、下限的な制約へのメリハリある感覚や緊張が守られて節操ある態度が形成される。情報流通へ集中した生産者へは特に、完結的な生産性と異なる特性を備えられる事からも、生身の感覚を崩した性質が進行すると想定されます。体を用いて汗をかき実態的な生産への対面過程が弱いと作り上げる事への困難さや作り出した物事への価値観が希薄化されて、安易な感性によるモラルの欠落を招かれる。金で何でも入手できる発想が常識と進み、金さえ入れば何でもありの振る舞いへ流れて根本的な性質への疑念が高まり、距離の開いた人間性を作られる。圧倒的な物理力を作り上げて人々を支配する作法への志向を抱き生存を強める生産へと拘られる。心理的な良好性への意識は弱められ偏った人間関係を増進される。こうした事象へ対して、根本的な価値観から客観的に事象を浮かび上がらせると特異性が際立ち現れ根本的な性質の歪さへと認識が高められる。基礎的な感性へと立ち返り特異さへの自覚が強まり、他者との相違の認識から真面な性質への欲求が起こると、基礎的感性を基準に備えた制御性が働く。物理性への憧れが留まらず、力による強引な物事の進行が止まず、力を用いる事への責任意識が現れず利己的欲求過多の生産性が強められる。こうした軌道を放置すると、根本的な心理面の良質性を持ちたいという基盤は破壊されて無機質な物性のみの関係へと至り無色透明な色彩で支配される世界が現れる。寒いや暑いという感覚からの違いを生み直観的な皮膚感が異なり、その上に生まれる感受性に反映されて論理を作り行為へと展開される。人間の大幅な質の違いを作る世界に及ばせ、二極的な構造を作る事へは長期性の利益を喪失して、治安の悪化という安定基盤の下落を増進する。この価値への軽視には深刻な態度をもって抑制させ長期的な成長への足腰が確保される。下限的な制約を安易に超える事象は看過せず深刻な態度をもって、健全性を堅持する事に適正が映ります。インターネット環境の急激な進行へ対して、アナログ的な感受性の破壊への予防的な観点が加えられて適度な技術革新と健全な成長速度が図られる。バーチャル的な皮膚感がリアルなものへなり特異な犯罪が出現する今日の事態へは根本的な側面からの改善意識へ向けられて適正が守られる。多種多彩な時代認識や問題の着眼点が現れる事に思われます。とりわけ、犯罪の種類や特異性に人間の根本的な性質の変容からのストレスが起こり、技術革新による道具の変化を含んだ生活スタイルの影響が現れる。欲求の変化から需要の趣向へ及び供給や生産の様式へと反映され、制度や法規の性格を作られる。人間の健全性という価値を再確認の上に、制御不能な性質の破壊へ及ばぬような観点を起こして、適正を見出す発想が強まり自然反応と現れる事へ対しては重要なシグナルの認識をもって適正を見出す事が必須と思われます。

4)未来ビジョンの創出と実現の活動

こうした現況認識から浮かべられるマイナス的な将来予測は、物理性の過度な進行による利益の追求と取り返しのつかない破滅的な事態であり、個々の生物物理的な欲求を気ままに求める節操の弱い姿による社会の崩壊が映りだされる。生存のために見境なく物性による力を持って財を奪い合う行為や、騙し合いや盗みあいによる対立性の深まりに及び、平等の意識を喪失した力による支配の世界が浮かべられる。他者への利益を提供して自己の生存へ繋げる社会形成の基本的なあり方と逸脱し、利益を奪うばかりの対人関係へと走り、協働や共生、生態系の根本的な破壊へと突き進む未来が映し出される。こうした事態を望まれる人々はごく少数に思われます。一部の特異性による流れに変化を齎し、正常な生存と平等による持続的な好循環の系を促進する事において正しい感性による物理性の用い方が常態して健全な生産と需要の協働性へと及び、平等意識に基づく適正なエネルギーの創出と返還の循環が形成される。これに資する感性の創出や強調が起こり、適当な人間像や社会像という各種理念が生み出され人々の共感を強める活動が進行し、日本文化原論」という観念が投じられる。現況が理念から起こり、現況への快不快感が生じ、快適は増進、不快は減少という本能的な自然反応が生まれ、ここからのエネルギーに効用を抱かれる人々からのエネルギーを貰い持続的な感性の創出と具体化への熱が生き続けると想定されます。このような人間の動態が多くの人々に内在し、長期的に見る人間像という理念が描き出される。文字や文章で可視化する事によって、同一的な感性の所在が確認され各自の接点を見出し各々の関心や特性を相乗的に繋げて同一的な感性を起点にしたエンルギーの集積と良好な発散へと及ばせて、大きな感受性による大きな利益を作り上げる協働への道が描き出される。直観性の利益へ過重な意識によらない社会性を備えた前進性の生の増進をもって、生への健全な躍動や停滞からの脱出へ及ばせるプラス型の力を向上させてリターンが返る好循環において持続的な成長の道筋が増進する。確かな軌道の認識が強まるほどにやるべき事への明瞭な手順が現れ横道に逸れた発想による歪んだ性質と行為が回避されて安定した精神と活動の常設された規則性が生まれ健康な心身が形成される。頭の作業へ偏り体や心の交わりが弱まり歪んだ優越性の意識が宿って正常な人間性を喪失される因果も少なからず生じます。又は、人からの財を奪い、盗み、利益を得る病理に陥り慢性的な感度に至って歪みへの自覚へ及ばない人間性の破綻が根元の腐りや感性の崩壊を表し物理的な力による取り返しのつかない衝突による生命の奪い合いが危惧される。或いは欲望に対して力が備わり適正な行使に及ぶ責任意識の均衡に健康な主体性が生まれこれと乖離する肥満な性質への嫌悪感の自覚に及んで自浄反応を見せられる内は未だ救いが残るものの、長年の時を経て形成された性質の改善は容易でなく他者や社会的な機関が力を加えざるを得ない面も少なからず生じる事でしょう。プラス型の力を阻害する悪性を少しでも減少させ人間の良質な感性を下落させない軌道の向上へ快適感が生じます。こうした活動の全容が浮かび上がり先々への危機への予防へと有用な力になり得るように探求と創造が起こされます。

5)人間性の健全化と促進

頭への詰込み的な知識による正負の作用が生じる。書籍等に記載される内容は、一次現象発生者の記す内容や二次的観測による現象化と分析と理論化などを指し、それを読み込んで頭脳的に整理し理解をした認識が起こる。他者の感覚や感受性を文字の伝達で吸収し文字や口頭で知識の記憶や理解度を回答し、正誤の判断による成績をつける学習のスタイルが現れる。実社会へ身を投じる準備的な構えが形成され実際事象に対面した際に、予備知識が有用に生かされる場合と弊害を齎せることが現れる。自身の体や感受性を実際的に抱き、物事への真摯な対面により、問題と改善の力を投じて検証と学びのサイクルをもって生きた知恵や理念が体内化する。深く広く自身の体を用いて事象へ対面する程に根源的な焦点へと思索が及び、ゼロベースからの感性を作る道筋が現れる。予備知識がこの一次的な生身のエネルギーを弱め二次三次的な加工の知識で留まり、根底からの確信に及ぶ論理の形成を弱めるマイナス面が指摘される。事象への真摯な対峙から真剣に思い悩み考えを深める過程において、根元からの感性が培われる工程が生まれる。事前型の二次三次的な知識へ寄りすぎると一次的な生身の原理を作る力を留められ、程ほどの所で理解したような気になって強い確信を持つ創造性や発信力へと及ばずどこか誤魔化すような態度に逃げて、歪んだ手法や行為に着手し、他者や外界との真摯な交流を外される。現場から起こる自然形成的なエネルギーの強い感性が現れず、図面的な理解で留まりわかったような気になって、下を管理支配する面子への意識が、気持ちの通った強い協働性へと及ばず、誤魔化すように物性的な力へ依存してコントロールする手法へと逃れられる。体からゼロベースの知を作り上げる工程を省略する弊害が目立ち、教育の在り方へ各種の示唆を与える事へなる。物理原理の進行する社会的な背景には、こうした詰込み的な知の吸収という実証されない消化不良の次元に留まる人間性が少なからず起因し人間性を歪める元と映し出されます。根源的な原理を掴み生い茂って生かされない枝葉を削ぎ落し、真に有用な基軸をもって利益を産出する動態の強まりにおいて、実際的な効用を外界へ与え感謝の力が循環する。誤魔化しの手法で利益を奪うような態度に外れるのは上述のような教育や成績の評定に欠陥が備わり自己の手足や気持ちを事象の中で起こし深い考えに及ばせる過程の弱さが本質的な焦点と起こされます。容易な方へと流れる力への従属的な体質へ及んで、主体性の脆弱な性質を作り生身の原理による納得を形成する正道を強化する筋道に健全な人間性と確かな未来が訪れる。学者の研究や二次情報を安易に引用して自己事象を容易化する生産性には強い感性や確かな納得を作る力に届かずゼロベースからの基軸を自ら作り枝葉を足して体系化する軌道にあって実際的な自律を伴う倫理道徳が内在して定見を持った制御ある創造者が作られる。根の細さは物理性へ受動的な性格を作り群れると気が大きくなるポピュリズムへと陥り主体性を見失う脆弱な社会を作る。評論ばかりへ偏して体を投じず糧を得る規則性は完結性の弱い消化不良と歪な精神を宿され良好な持続的生産性への阻害要因と映る事も少なくない。抜本的な面から適正な人間像を作り上げる発想が強化されて健全な調和や平和の力が進行する。

 

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