本書の全体を集約する大本となる概念の形成を以下に示します。人間像は、理念と現況と方法を投じる活動的動態を主要な性格として描き出されます。活動は、個別的な活動の積み上げと節目に抽象集約の概念を構成して行動の原理や未来ビジョンという理念を形成し、個別事象に反映する長期性の周期として表される。理念は各種の欲望、固定概念や世界観、思想などが相当する。理念の一種として作られる社会観は、局所と中局と大局という構造と、短期と中期と長期という動的周期で枠組みを持ち、そこに特定的観点を設けて対象を浮かび上がらせる作法を用います。言い換えると空間と時間と観点により現象をとらえ、人間の欲望や利益に照らして接点を探し、栄養の吸収と提供の持続的再生産の仕組みを作り上げる基本的な活動が表される。方法的な絞り込みが増し、仕組みの形成という感覚的な作り込みへと及び、仕組みを構築するのに、根と幹と枝葉と実で構成される有機体概念を用いて領域の内外関係を表し、適当な調和を作り上げるという道筋が描かれる。対象の広がりを描くほどに、それを表す概念の抽象性が高まり、感覚的な実感から次第に抽象的な実感を作る事へ及ぶ。利益の概念も直観性の事柄から、構造や構造の適正へと広がり、更に性質的な焦点をもって長期的不動性の利益という構成が図られる。
1)人間像
理念と現況と方法のサイクル、個別事象の積み重ねと定期集約、理念の形成(各種固定概念、世界観、思想等)
2)対象の現象化(世界観の基本フレーム)
時間と空間と観点、局所と中局大局、短期と中期と長期、人間と自然、心理作用と物理作用、
3)対象の創造(世界の創造)
人間の欲望と対象との接点、栄養の吸収と提供の再生産の構築、根と幹と枝葉と実という有機体と内部構造と外部要素、
3-1欲望、利益概念
長期性の利益(性質):持続的生存と平等思想、無限性と真理の探究、根本概念の形成、普遍的原理の構築、
中期性の利益(構造):需給構造の適正、欲望と力と責任の均衡、
法規や制度、
短期性の利益(局所事象):下限的制約の堅持(盗み、詐欺、暴力)、生産者の基本的あり方、衣食住の獲得、
4)各種担い手
長期性の担い手:教育、文化活動、
中期性の担い手:政治行政司法活動、
短期性の担い手:産業経済活動、
※(静態的論理構成による便宜的な区分になります。)
5)活動観
ある対象を見るのに感覚的な局所的な視点とそれが生まれる構造的な視点と更に構造から生まれる性質や有るべき性質という視点をもって、局所と中局と大局と、短期と中期と長期という周期性の枠組みと特定的観点が生まれる。そして、短期的な利益を作る事へと対面しながら構造や性質という利益を視野に含んだ取り組みが生まれる。理念には、短期的な欲望と中期的な欲望と長期的な欲望という区分が生まれ、長期的欲望を根本の理念と備えつつも、外界との対峙による現況の認識をもって、短期や中期の利益を作る事へと意識を向けて、妥当な方法を考案し展開する活動に、健全な感性を備える主体性の姿が浮かび上がる。外界にある対象の性格に応じて用いるべき方法の妥当性は異なり、短期や中期の利益を作り上げる事が意図される。短期性の観点から、相手が盗みや詐欺を慢性化する性質を持つならば、基本的にはまともに関わる対象ではく、必要最小限の関わりを持ち、実害が及べば賠償させ短期的な利益を得る事になる。長期的理念から性質的な劣悪性を持つ対象が映し出され、利益を得るための適当な方法を講じる図式が生まれる。このような活動観に長期性の利益が含まれ、健全な活動を遂げる欲求と展開の構図が表される。
念のため何度も再三申し上げているように、明瞭に認識を示すとサイバー犯罪という行為は短期性の利益を侵害するクズとしか映りません。日本のマスコミ、政治行政の劣悪な体質への不快感は強くこれへしっかり対応できるインフラの強化が欠かせないという認識が現れます。