権力や財力は技術力の向上への力を伸ばす作用と、停滞を齎せる用い方を取られる場合が見受けられる。力への依存による歪んだ発想の深まりと、良好な感受性を下に力を活用する姿に大別され、理性に重心を持って道具や生産、創造を推進する在り方に、健全な人間像が描き出される。アナログ的な情緒性を動力に、デジタルの作用を活用する欲望と充足の構造に、普遍的な生産の型枠が設けられて人間の本質的な性質を変える事無く、技術を磨き技術を制御する事に於いて、健全な感性の持続と物理性との相関が生み出される。作った技術力が余りに影響が強く、人との良好性と乖離して、人を縛る事へ進行し、生物物理面の効用へ偏した活用が進むと、本来的な基盤を崩す事に及ぶ。経済優先の供給者論理が過ぎて、真に有用な利益と離れた技術を作り人間性を下落させる。短期的な即効性と中長期的な利益を想定のもとに人間を制御する事に於いて、健全な精神と肉体の維持が叶えられる。こうした生産への根本理念が備わり、歪な精神性へ箍を設けて、適当な欲望を起こし充足する構造に在って、感受性と感覚と頭脳の有機的な動態を備える人間像が出現する。需要者の側にも、購買の方針と備えられ、技術との適正な距離を図り、根源的な性質を制御する意識が作られて、需給の健全な発展への道が進められる。このような観点が強調されて、長期的な利益が享受され安易に利便性を従属的に用いる事からの弊害が予防され科学技術と人間の適正調和への規律が浮かべられる。文化という長期的規則性へと発展し末長い生産の型枠と需要へと至り真に価値ある創造を追求する事に在って健康な感受性の所在が確認される。固有技術と良好な管理技術を持って適正な人と技術の相関が設けられる。人間側の力が脆弱になり技術の独り歩きや振り回される事態を回避し個と個や個と集団、集団と集団を統制する共通の感性に常態して道を外れた歩みが予防される。人間力以上の力の保有は各種の不快事象を発生させる。物理依存の肥満な感性による人間の劣悪化の予防や競争の過熱に冷静な理念を適用し仮説と検証と改善の周期に収め正しい軌道が推進される。外界の状態を無視して自己の理念に偏する事は独り善がりの空想欲に留まり外界を掴んで理念への適正な方法を投じる作法に健全性が生まれ感覚と頭脳が有機的に繋がり感受性の実態が現れる。どこかに絞って生産の偏りが生まれる事に対して、完結的な人間像を標準に取り、相互協働性が設けられ各自の特性を伸ばし補完する意識に在って共生の姿が見出される。専門性の深まりや縦割りの弊害、分業社会の負の傾向を適正に認識して太い基軸を共通ビジョンと備え細部に寄った創造が修復される。以上が文化創造への理念と実践を指し本書の根本に当たる動力源と表されます。