長期の見通し

先行きが見通せると人々は安心し現在の取り組みにおける少々の不快にも我慢をし耐え忍んで、先々の明るい兆しを信じて歩む事が出来る。先が見えないと現在の状態の認識が掴めずに、少しの不快に神経質になり過敏な反応を起こして右往左往する。この不安定状態から普段見せない超えてはならない境目を越え不快の連鎖を進め拡散的な力の分散へと及んで無法地帯と化す。規律が無くなり目の前の事象から不快的な面ばかりへと意識が偏り、悲観性の感覚が慢性化してガードの強い構えを作りつつ相手方の弱みを探してはチャンスと見て攻撃性を強め生存を遂げる力が投じられる。物性の力が支配的になり弱い立場から吸い上げる連鎖性の流れが加速し、動物的な直感の高まる世界が作られる。長期性のビジョンの持つ意義とはこうした無節操状態を回避して人間の変わらない型枠を固め、各人が進んでそれを取り入れ自律や自制の取れた感性の厚みを作り万人的な共通基盤の強固な維持において一定の質を保ち人間性が備えられる。これを比較的分かり易い表し方で誰もに通じるように描き出す作用から認識が強まり同一の皮膚感覚を頭で整理し行為に浸透するサイクルに及ぶ。ビジョンの納得性と明瞭性において確かな認識を持つ行為へと連なる。そして、これと乖離した事象が生じれば問題事象と選定し広く報じて不快の予防を果たす事で基盤の瓦解を防ぎ価値の崩れに及ばせない施策を講じて長期性の原理を持続する事が大きな利益の獲得を指す。基礎的な躾や、健全性概念が人間性の中枢を成しこの概念を体系的な構造と有機性の高い因果を持って表現し文化の型枠と纏めて基軸の太い人間の柱が創り上げられる。過去に於いて各種の学者が試みられた対話の型枠や歴史観や社会観等の知見も学びつつ、ゼロベースから紐解いて設計された思想の体系が日本文化原論であり、抽象概念の曖昧性を感覚的な質感を持って再構築された精度の高い抽象観念の体系を表します。健全性概念を万人共通の感性と浸透させる事によって盤石な基盤の持続と自由度の高い創造性が生まれ長期に渡る確かな見通しと示されて過敏な感覚の抑制された適度な反応を作りだす事へ及ぶ。心理的な良質性の下に物性の制御を果たす事に於いて確たる人間性の持続が叶い身体と頭脳と心の良好な連なりの主体性が生まれる。この標準を持って誤差を制御する事によって変わらぬ感性の下に環境と対峙して感覚を掴み危機への予防や建設的な創造に至り根を持った幹や枝葉を構成し有機体の基本的な性格を変えずに、外界との調和を見出す発想が定着する。多くの人が我慢をしているような事を安易に超えて不動的な価値を破壊する事には深刻な感度を持って対処する事が必須と成り手先で安直な世渡りをこなし自己の生存や野放図な自由を遂げさせる事は在ってはならずそれを許すと止めどなく箍が緩んで始末の付けられない肥満地帯が形成される。酷く物性に従属した感度が常態し身体に深く忍び込んで回復不能な生態が作られる。これへ同化する事の無い精神的な強靭性が求められその程度に比例した無理のない配置に回す事が社会の自然律と定まる。この適正な観測と公平な感度を充てられる測定器の所在が事象を左右し確かな人々からの信頼性を齎せる表現が生まれて滞りない自浄作用が促進される。

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