議論の進行

様々な生産の立場から様々な意見が生まれる。生産的立場の性格について在る程度の交通整理が果たされて、個々の性格への配置が取られ、錯綜的、混乱的に入り乱れた意見に統制が果たされる。この制御感に於いて適正な意見の識別を持ち、全体としての心象が形成されて、その場限りではない持続的な議論の積み上げと向上が叶えられる。多くの場合、何がしかのテーマが限定される。テーマを取り上げる主催者の動機や問題意識、感覚的な事実を示し各種領域からの有用な方策を作るという進行を持つか、問題意識自体への吟味を及ばせるか等の対象範囲の取り方を示して力の投じ方への基調を絞り、有用な知を提供する事に於いて規律ある運行が果たされる。

主催者のテーマの投げかけ方や到達点の想定等の善し悪しが、参加者からの有益なエネルギーを引き出す事になり起案者の程度が付加価値の質量に反映される。比較的長い観点や周期を対象にした生産性から、中期的な構造への良質性に中心を持つ生産者や特定的限定性の高い事柄に絞り精緻な認識と専門性を持つ生産者等の性格の相違が生まれる。中長短という時間軸と空間の広狭による区分と示される。この性格の違いから事象への感度の当て方が異なり、即効的な感覚の表現に対して全体的な背景図を示す生産者や中局性の構造を示す生産者の見識が表され、部分と中局と大局という連なりを浮かべて制御性の高い図式が現れる。

この立体感を欠くと妙に力んだ感性ばかりが宙に浮くような映像と成り、事柄の性質を適正なフレームを持って測定する感覚に及ばず部分を持って全体への判断を下すような間の省略した方程式を展開される。起案者や主催者はこの事を配慮の上に適正な筋道をある程度提起しながら道案内の出来るような見識があって全体の規律ある創造性へと集約させる能力が求められる。人間像や社会像、生命観といった大きな抽象概念から特定領域の見解等を示し一定の価値観の上にテーマが限定される。このビジョンや道筋への同感という前提が少なからず置かれ、その範囲での創造性を投じ密度の濃い専門性を充てて議論の詰まった内容が生まれ知の集約に及んで、課題への方法と至る。生産的な意見の化学反応を意図するか、より上位の価値観自体の交流を持つか、観念的な所と感覚的質感という幅を浮かべて焦点を絞り創造の方針等が謳われる。

結論在りきの呼びかけという解釈を取るか、在る程度の全体観を持った呼びかけ人による議論の深まりと集約の進行と見るか、知を集める目的によって進行への規律が生まれる。一過的な持続性を想定しない演出か、責任を備え持続性を想定された知的創造か、場の持つ意味合いが前段に備わりそこでの適当な振る舞いが生まれる。見る側にもこの想定が頭に入りどんな性格の生産性か、適当な距離の取り方をもって自己の尺度を備えた識別を持てるかに制御性が現れる。以上のような議論や協働生産の事前的準備という性格の原理が示され長期的な人間像を反映した方法論が作られ文化という立場の特色が説明されます。この面の充実が土台に成り建造事物の良好な生産に資する活動に及ぶ事と思われます。

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