初動と専門

初動と専門

大衆の目の付けどころは、「外観がかっこいい、話しぶりが解り易い、なんだか強そうだ」という点へ偏りがちであり、話の内実や行為の軌跡を見て実態を掴む感度には必ずしもない。各人のエネルギーの集中する分野が生まれ、自己の生産領域以外の事には、他分野の専門者の解説に委ね判断するのが実態であり、或いは解説等も効かずに誠実さや正直さという人間性によって、「あの人が言うのだから」という判断の回路に在る事が少なくない。こうした大衆自身を客観的に捉えつつ専門者や実務者の善意を信頼してお任せする分業生産の姿に映し出されます。少々齧った程度の知識で、30年業務に従事されている人の知見には到底届かず、しかしながら長期の慢性的な感覚が自己成長への緊張感を喪失し供給利益へ偏った論理を作る弊害も多々現れ素人の率直性や新鮮な感度が慢性化への有用な刺激を齎し、或いは細分化の進行から基軸の論理が痩せ細り主客転倒や自己目的化への反省を促す機会へ及ぶ認識を多くの人が有される事に思います。自己と同様の知識の質量を求めるのではなく、日頃偏った固定概念に新鮮な刺激を貰い自己体系の贅肉を削ぎ見直す有用な機会を賜る事に及ぶ。領域間の壁を頑なに作り侵入者への排他的な構えを持って利権を守る意識に向かう事にも一定の理解が生まれるものの、フラットな平等感覚や無限性や多様性の感度を喪失しセクショナリズムや偏狭化、消化不良、ストック過剰と陥り、向上への意識が弱まる毎に領域の活力が衰退し形骸化や消滅の道を辿られる。まったく領域の知識のない方が却って良好なアイデアを浮かべる有用な点への認識を持って妙なプライドへ縛られない謙虚で寛容なスタイルに在って自己成長の前進軌道が持続する。原初的な観念への模索から鑑みてフラットな平等感覚を喪失せずに日々新鮮な態度にあって精神と肉体の良好な状態が生まれ文化という観点や体系を顧みる事の有意さが謳われます。どこかに集中するとどこかが不足する相関が生まれ他者への依存によって賄う協働や共生という社会構造に在るのが実態であり、個々の力が増進し情報の入手が容易化する中に在っても感覚を通して一次的に創り上げる実務者の情報には格段の相違が確認され相互の技術を尊重する構えが形成される。評論活動が盛んに進められる今日の傾向には使い勝手の良い知の入手というプラス面と共に、各人の思考を弱める負の側面も現れ基礎や基盤の盤石性へと関心を進め深い専門性への尊重の態度が進められる。利便性を追求し豊かさが増進される一方で利用者の感度が進むほどに生産者能力が衰退し基礎基盤のガサツな感度のスパイラルへの反省を及ばせ、根の丈夫な体を備えた健全な精神の維持から外界との適正な制御を作る調和に至り一定の良好な常識の下に自由度の広がる社会生活が作られる。専門分野の専門用語を一般用語に変換して相互の共通理解を促進するのに良く通じる基盤の感性となる文化の厚みが分化した概念を統合的な基盤の上に配列し円滑な対話に連なる。具体論による実感性の高い対話を持つ事と抽象原理の形成や共通性を得る事は切り離されず密接な相関の上に面が上昇する。皮膚感の一致と共に観念的な型枠の共通性において根源感性が揃い物理感覚の適正が見出され健全な人間が作られる。

安全保障の私的解釈

安全保障の私的解釈

私なりの政治観からは、安保法案という対策を創り上げるのは至極当然の方向で在り、最終的には生命を覚悟の上に安全と安定や成長の実態が掴みだされる。相手に殺されるのを待つか、こちらから殺すか、多くの人は後者を取り何もしない人は皆無に思われます。この覚悟の実感が腹に在って健全な創造活動が展開される。これについて事前型の考え方を纏め「ここまで来たら、論を待たずにやるよ」という所は事前に示して相手方との緊張が作られる。これを根にして特定の同盟関係や行動の手順を打ち合わせ内外に知らせる事が基礎や基盤を指し、責任意識と共に最悪事態への考えが創り出され生命を預かる立場の責任ある態度が示される。

これが弱く人の提案に文句ばかりを言う立場は一人前には見做されず、民主党等の野党における態度への信頼を及ばせるには至らない最大の原因と映ります。子供にしか見えず言行へまともな耳を傾けるには至らない。安保法案の内実への精緻な認識は、なかなか一般の立場には解らず、実務者への裁量にゆだねなければならない面が往々に在るように感じます。問題の重要点は、覚悟と共に、持続的安定と成長へ資する施策内容に反映され、手順の精緻な恒常的システムの所在に係る。外界の動きを適正にキャッチする観測能力と、予めの下限的基準の所在と、それに対する手順の整備であり、これを体系的に一元管理が取られ、いざの場面で戸惑う事無く粛々と体が動き納得ある結果を掴む事に在る。これを直接に無い間接的な人々に委ねる事になり、それへの信頼ある実態を明示され必要資源の算定と負担の合意を取り付ける過程に安全保障の仕組みが生まれる。軍事的な側面を限定的に絞った下限的システムの構築と配され、外交や経済、文化という積極的交流との包括的な関係で全体の関係が浮かべられて悪意性ばかりに無い善意の主体という要素を含んだ人間関係が作られる。

問題や課題の重要点の取り方に各人の感性が現れ、安全保障の根源的な面は上述のような点と浮かび上がります。中心と枝葉の構成の異同が確認され議論の絡み合いに反映される。構図の持ち方が違う事は危機意識や責任感覚等の感度の相違を表し、この差が施策の強弱差に現れ、感性が違うと議論が絡まらない。