根の良質性

他利を作り自利を得るという基本的な関係性の真相には、自身が良いと思う物事を作りだす事が先んじそれを他者にも進め微妙な異同の下に微調整される。しかし魅力が高いほどに細かな違いへ注文を付ける事にはならず中核的部分による誘引がなされる。従業員が働く事へ喜びを抱き会社への愛着が強まり自己と集団との波長が合い言われるまでもなく自ら進んで、つまらない事で悩まされる事無く良いエネルギーが溢れ出るような組織から魅力ある製品サービスが生まれる。訴求するまでもなく外界からの視線が集まり力が投じられる。

会社は株主の物というよりも良き従業員へ魅力を抱き少配当でも付き合いたいと思われるようなエネルギーを生む集団の形成を目標に定める事が理想に思います。打算的な損得が先行するほどにこのエネルギーは弱まり、純粋原理創造性の高い志向性に在って外界を魅了する事物が生み出される。管理発想が強く減点主義や小手先手法で上下を付けて統治する発想に寄る程に純粋な創造性が萎み真に輝く物事が生まれない。こうした面が個々人や集団の遺伝子の中核要素であり糧を得る手段というよりも生き甲斐と至ってエネルギーの集中度や質に及び義務よりも自主内発の没頭が進められる。株主や外界への顔色を伺う受動性と自発型の力との割合に現れ後者が強まる程に良い創造が進み好循環と現れる。

歪な発想で道から逸れた手法による糧の入手は、相手方へ不快を与えるばかりか自身の感性も腐らせ感受性の衰退や退化と至って喜びを抱ける感性が喪失する。この性格が深まる程に人々からの視線やエネルギーは遠のき物性での求心力のみの関係が生まれる。打算性が強く拝金原理が基調と成り自然な態度とかけ離れた違和感の強い偽りの姿が生まれる。創り上げる楽しさに巡り合える喜びが根源的な欲望になりその喜びが他者への喜びに連なり大きな喜びの連鎖に現れマイナスを上回るプラス性の創造世界が強まる。

文化体系の創造もどちらかというと純粋原理の創造性に在り如何に納得性の及ぶ精度の高い体系を作りだせるかに探究が深められ、外界からの要望への対処というよりも直感的本能による自主内発の創造へ及び誰もがそうだと思えるような根源価値を見出す事へ楽しさや遣り甲斐が生まれ表現の精度の上昇への持続性が生まれる。それが結果的に喜ばれるものに及べば更に力が増進して好循環が強まる。

創造への楽しさと産みの苦しみのような面も少なからず生まれて新境地を得られる所に充実が生まれ良い自信に働く。そして未だ不十分という感覚を抱ける所に光が差し込み、光へ向けた力が注ぎ込まれる活動と展開される。負に出会える感性は正を宿す体質に現れ両者は不可分の実感と現れる。マイナスに出会える感覚は生きてる証拠でありこれがなくなる程に死んだ感性を表し創造性への熱が湧かず安易な場当たり策や横道に逸れた発想や逃避への言い訳を生み弱まった姿と映し出される。

偏狭な価値へ留まり外界からの価値の発見に及ばず外界を決まった価値で序列づけ傲慢な態度に気づく事無く不快を与える感性の退化と現れる。定見を作りつつも新鮮さや謙虚さが続行して自己の姿に負を抱ける重層の認識が習慣づけられて、成長の止まらない活動が持続する。根の良質さが外界の資源をエネルギーと吸収し体内に取り込んで良き力へと変換し外界へ出力する回路と浮かび上がる。こうした根と体質において、管理欲望ばかりへ進む事のない文化に至り、生命力の強い不動的根源の力を指し示す。謙虚、誠実、正直、そして健全等という抽象観念で表されます。

文化と経済と政治の相関

企業経営者の立場から見ると売上に対してコストが少なく利幅を広げ投資効率を上げて、株主配当や役員報酬へ配分する経営者や株主優先のスタイルへ力が強められる。短期的且つ即効的な成果を達成するには効率への志向を高めた経営が行われる。しかし、中長期的な視野を含めると従業員への人件費の削減は所得の削減を指し消費が減少し需要が減る流れを齎し生産が減るスパイラルに回る。

マクロ的には安定や成長に及ぶ経済活動の軌道とは外れ、消費支出の割合が伸びる構造に在って二極化という格差の広がらない安定した経済基盤が作られる。又は、規模の合理性による価格競争にも消費が減る因果に及び、大規模生産者へ対する適当な制限を課す事が、入口面からの予防策に成り出口から税収と再分配の調整に寄らない施策となる。理想的な文化政策の観点としては人間の物性化が加速しないように入り口からの制御を持って過度なコスト効率へ走らない施策に於いて心理的な痩せ細りが回避され人間性の下落から下限的な犯罪へ及ばない適正な制御策を図る事が指摘される。

多重行政等の非効率という面がしばしば取り上げられ、行政運営への問題視と現れるものの、事業から所得と消費が作られ需要と生産を落とさずに経済の安定に連ねる施策というプラス面に視線が及んで適正な評価感覚が現れる。民業圧迫という負の面が現れるものの、一定の価格を崩さずに需要の安定に繋げる効果は伺える。民間の弱肉強食の原理に任せると規模の利益へと必然に回り価格競争から人件費の抑制と所得と消費の下落から中長期な生産を萎ませるスパイラルは、経済の安定と成長を損ない経営者や資本家ばかりが優先される構造が創り出される。

政治行政による出口の調整と同時に入口面からの安定化策を取り入れ健全な人間性の維持を図る視点を失う事のない発想が文化論から必然的に指摘される。教育面から健全な人間像といった価値観をある程度備えさせ単純物性型の経済活動に制御がかけられ、即効的な発想が深まらない感性を作るミクロの側面と中局的な規制等による構造作りへと反映され、人間の長期的に見る性質の下落を回避する観点が取られて包括的な枠組みによる物性と理性の適正へ及ばせる公共的な価値を作る事へ一定の理解が及ぶものと思います。こうした志向性の程度から自由主義や個人志向と、社会性や心理面への価値を重要視される立場との相違が生まれ生産領域の選定や思想の傾向と現れ空間の性格が創り上げられる。

各空間の歴史的独自性と物的合理性との適切性を斯様に創り上げるかへの視点に及んで各人の志向性を表す場面が生まれる。単純効率性を全面的に良いとする偏った見え方ではあまりにも短絡的になり経営者や株主の立場と同時に労働側や生活者の視点を併せ持って健全性を見出す発想に健康な人間性が現れる。文化論の視点を欠いた経済や政治は短変数の思考を強め良好な持続的永続の生産性を萎ませる。現代世代のみならず後世への良き環境を繋げる長い目で捉える利益を追求する発想を含ませて利害の一致を見出す厚みある基盤を形成する算式において民度の高い文化への道筋が形成される。