長期的な安定と繁栄の循環軌道

1)長期的な安定と繁栄の循環軌道

規模の利益を意図して拡大路線を突き進む物理的単純変数を基調とする方程式は、価格競争力を主にして市場を席巻する手法であり、一極拡大と多数の弱者という構造を創り上げる。経済は生産面と分配面と消費面の相関で広がり、一部の事業者による生産が拡大すると一部の所得が高まり貯蓄に回り全体の消費が下がり生産も連動し、経済全体のパイが縮小する。

物性感覚が増進して、一部の強欲性による力の原理を進める手法からは、持続的な安定と成長の軌道とは異なり、単純直線的な成長軌道に偏し、面としての循環的な成長を欠き、歪な体の発育に陥る。頭ばかりが発達し手足が伸びないか、一部の人間が大きくなり多数の小さい主体性という構造を招く事態を生じさせ単線的な物理原理による成長の限界という姿が露わになる。

坊ちゃん的な苦労知らずは、力への依存体質が備わり、自己生存と成長に単細胞的な発想を取り、対象との分断的な構造を好んだ手法に流れ、全体の成長という作法から離れた生産の特徴が浮かび上がる。

人間形成過程に見られる特徴と感覚と心理面の形成が、基調となる発想や論理に現れ、物性型の単純原理か、円で回る面の押し上げ的な成長軌道を取るかという違いが現れる。

欲望の抱き方と充足方法の質的な性格を指し、全体を見渡し良好な環境を持続的に創り上げるには、淡白な強欲性によっては誤った自己認識と力んだ姿に陥り、忍耐力を持つ多変数の実感を抱きながら全体を育成させ、所得と消費と生産の漸進的な拡大を意図する事が適正な操作と描かれる。

貯蓄に消えて遊休資産に入り消費に回らず、小規模の生産者の所得が圧迫し廃業へと回すスパイラルの取り方は、長期に渡る生存と繁栄を遂げる手法には無く、短絡的に物性に依存する体質に陥る程にこの事態を招かれる。頭への過度な依存で感覚が弱まり道具を多用する生産性は面を押し上げる循環のスパイラルを欠き感覚と頭脳のバランスを欠いた人間性は健康な感受性が備わらず、過剰な自己愛と他利を志向しない搾取や強奪的な手法による自己繁栄へ偏した世界を導かれる。

このような人間の根源的な焦点で浮かび上がる規則性を原理に持って、表層的に生じる産業や経済、政治や行政という活動から産出される各種の生産事物の性格を伺い知る事が地に着いた物事の洞察や測定に及び、一過的、表面的な煌びやかさに安易に流れる事のない健康な感性を土台にした峻別や制御に至り、力んだ拡大路線による一過的な成果を急激に求める事なく自己の客観認識がとられた適度な挑戦を図る感性が内蔵される。

物性の感度に対して心理面への重心を持ち、適正を導出するという根本的思想の在り方が過度な自己愛に寄らない他者への情愛を程良く抱き健全な発想と全体の発育を良好に描き出し、長期に渡る安定と成長の軌道を創り上げる。力への受動的な体質に嵌まる程に、この制御感覚が劣り依存症の方程式を内蔵され、ギブアンドテークの適正を欠き、強欲な性質の非人間性に陥られる。感覚と頭脳と感受性の良好な循環を持つ人間像に在って、こうした事態への制御が果たされ健全な主体性像を土台の原理に添える事の重要性が謳われる。

以上のような不変的な原理を掴み長期的な観点を含んだ人間性の構築が適正な生産や協働の型式を創り上げ、生命の良好な動態を形成する。こうした基礎感性を万人的な皮膚感と押し上げる事が基盤の厚さに及び健康な成長を創り上げる。ここが脆弱であると痩せ細りの成長と衰退の軌道に回る。次世代のみならず後世への幸福を少なからず意図される人々の利害と矛盾する事のない世界観であり、社会の根本秩序と固め歪性への適正対処を図る事が利益になり利害は一致する。

肥満化するほどに、生身の精神や能力が下落し、慌てふためいた行為に着手し外界への被害を齎せる。ここに及んでは社会を主導する立場に無く適正な配置やサイズへと修正させ、良質な力を前面に出現させる方法が健康な主体性の判断に成る。こうした意味の自然律を粛々と回す事が長期の利益に叶い不動の原理と配される。