文化基盤

1)文化基盤

頭での作業は全体的なフレームを形成し個別を配置して割合感や相関を掴み把握する事への欲望となり、個々の事象を何がしかの構造や動態の上にのせて直感的な反応に制御を与え、主体的な自己の下に事象の把握や創造を遂げようとする操作に及ぶ。自己の思うが儘に対象を動かしたいとする本能にも思われます。その感性に対して他者の感性が同質的な志向性に在るか異なる所はどこか、異同を確認の上に同質性を見出し方向性を整えて協働生産の規則性が創り出される。こうした立体的且つ継続的な活動へと押し上げエネルギーの集約と投入を成し反応を受け学びを得る循環的な活動により精神的な安定と安全の下の挑戦や成長を繰り広げる所に健康な精神と感覚の宿る体質が生まれる。外界への技術を提供しそれへの効用を抱かれ質感を実感する事に於いてエネルギーの発生と返還の実感を掴み自信が宿されると共により良い期待へ応じる力が注がれ、感謝のエネルギーを吸収し創造の変換と提供に及ぶ有機体の定常的な仕組みが生まれる。考えた事と実践と検証の規則性において質実を掴み落ち着きある精神が生まれ、外界との適当な調和を見出す反応が創り上げられる。この規則性と外れるほどにエネルギーの投入に対して質感が掴めず落ち着かない精神状態の下に過剰な力み等と現れ外界との不協和が高まり分断的対立の構造が広がり、それを更に力んだ反応で制御を果たそうという発想に陥る程に精神の不安定な状態へ回り行為に反映される負のスパイラルが生まれる。適度な周期で外界との反応を掴み善し悪しについて自他との共通性を把握する社会関係が備わって一方向的な技術や表現に寄らない共通感性が作られて、安心や安定を抱くと共に期待や喜びに連なる新規の発案へと探究心が進められる。対象範囲が広がる程にこうした実感を掴みきれずに不安な主体性に及ぶ事に対して適度な限定を作り質感の得られる創造事物に及ばせて欲望と力と責任の大きく離れない構造と動態を持つ健全な主体性が作られる。力の注がれ方に良い集中力が定まり効果の実感と対価の適正に及んで内外の適正調和感覚が生まれる。こうした基盤的な安定を備える事が文化の形成となり特に生産活動において実践の過程が生み出される。感覚と観念との間に多段的な節目と連なりが見え、身体と頭脳の整合を持つ体形に健全な感性が宿り、頭ばかりの観念の整合に偏すると感覚的な実感を掴めずに自己の確信的な肯定感が得られず迷走や不安感が生まれ自信を掴めない創造に陥り言葉に生きた力が感じられない表現者と映し出される。これらの土台にフラットな感性が程々に備わって外界からの反応に耳を傾けられる新鮮さに好奇心や向上心の源泉が生まれる。専門性を作り提供しながらうまくいかない現況に対峙すると共に外界と自己の側に在る問題の原因を把握する中で、主体側の健全な感性の形成に基礎や根源概念への探索が進められる。この向きに回らず物性的な力で強圧的な制御を意図される所に反発が強まりそれを更に物性で押しつぶす感性に精神の根を壊した性格が映り根本的な感受性の破損を抱えた生産が進められ負の影響を広げられる。長期的に見る健全像への対峙と修正を直接間接に半ば強要し適正軌道への修復を図る作用が恒常的に組み込まれて、中局や大局からの補正が取られて局所の適正に連ねられる。感覚の強まりと観念的な表現とを繋き物理性や理性の一面的な流れに適当な調整を果たす教育文化の強化が目立たないながらも所々で作用する事に在って基盤の安定が生まれる。人間の性質を改める構造の変化によって個別事象が生まれる。当たり前の躾が取れない性質は何を述べられても真剣には耳を傾ける事は無く自然淘汰が進んで健全性が復興する。これを阻害する因子を除去する事が急務となる。人間形成過程の見直しを含め自律出来ない感性には他律で行う以外になく落ちぶれた個々人への適正対処が必須と思います。