哲学

哲学

人間の根源的な動作への思索を整理する事は、各種の創造へ基礎を備えた真理を引き出す上で有用に思います。例えば、「法律」とは何であるかを規定するのに、予めの基準を設けてそれを根拠に公平公正な適用を果たして平等思想を実現するという考え方が導出される。ここに人治という属人的な支配構造に寄らない万人的な意思の集計と多数の考えを持って物事の進行を図る法による支配への正当性が描かれ、人間平等の精神の実現を果たす論理が生まれ、国民主権や民主主義、法による支配という普遍的な価値と抽出される。これをより深い焦点から吟味する事が哲学等の根源性を探す領域からの思索に成り、そもそもの人間の基本動作が示される。同一感覚を意図して感覚から観念を起こし、言葉や概念で「○○の場合に於いては」、「いつどこで、誰が何をどのように何に向け行う」「なぜ」という点が明示される。諸条件の想定に対して、「どうする」「なぜなら」という事を定め判断や行為の基準が設けられる。この事前型の準備を重んじた活動が意図され理性を備える人々の適正な動作が見定められる。しかしながら対象は一時たりとも止まる事無く動を本質に持ち、諸条件にも多彩性や無限の想定が生まれ予めの一様的な基準を設け適用する有効性は必ずしも図られない。こうした事から弾力的かつ柔軟な基準への認識が取られて動態に適する微調整を持った感覚を含んで判断や行為を執り行う実際的な様相が浮かび上げられる。こうした面を抑えた上で基準や法律への適正な対峙を取り頭脳寄りの作業と感覚的な側面との適度なバランスを備えた実際の活動を図る事へと及び、動である対象との適度な調和を作るものと成る。更に、過去の実績や規則性の面と新規的な変数を加減させた原理の形成への認識が取られ、過去踏襲型の比重と未来新設的な創造の違いを見据え改善志向を基調にする活動に健康な気流が生まれる。新規の発見を繰り返して今に及ぶ高度な技術を創り上げた歴史を鑑みるならば新規的変数を試行する事の意義が確認され、意図する結果に及ばない失敗であってもそれが資産になり高度な欲望を達する材料と蓄えられる。

有限の生命体を如何に持続的無限の循環系へと押し上げられるかに創造力の価値が生まれ、即効的な事柄から規則性や周期を導出して再生産へと高める生産の本義が現れる。予めの知恵が重なると共に質の向上を持って新旧の知恵を取捨選択し、次元の上がる創造体系を意図する軌道に在って、挑戦型の意欲を減じさせない生命体の躍動や精神の堕落の予防と連なり良好な動機に価値を抱く文化や文明が作られる。以上のような根源的な問いや思索が各種創造への基盤の厚みを与え適正を導出する根拠に備えられ一定の納得性を持つ解の導出へと作用する。どのように適正を創り上げるかに対する方法と言い換えられ、深みある根源概念をベースに感覚と観念と感受性を形成する歩みに健全な人々の活動が浮かび上がります。法律と産業、政治と経済、等の概念を観念と感覚といった視点を持って、適正を見出す地に着いた思索において制御性の高まる論理や生産へと連ねられる。立憲主義等の言葉ばかりが躍るような対話の在り方には地から離れた人格と映し出され、体を用いて言葉を作る習慣の希薄性や脆弱化とも映り健全さを欠いた体質にも伺えます。学者等が作った二次概念を自己の体験に溶け込ませて体内化する過程が乏しいと真相を抑えきれていない軽々しさや奢った精神が映り安い生産者や人格破綻者が生み出される。人間が何を望むのか。人間側の意思を過去の教訓等から根源的な視点を含んで事前的に創り上げると同時に変容に在る対象との真摯な対峙での感覚や判断を重んじる生身の様相が描き出される。時々に最良な判断を導出する事の出来る日々の規則性に重心を持つ人間形成に適正が映ります。

日本人の感性

有名な人、派手な外観、でっかい会社、多くの人口、広い国土、豊富な資金量、膨大な軍事力、等々、個別的焦点に浮かぶ物性的な観点による事象の描き出しになり人々が率直に浮かべられる力の概念に思われます。この物性力に対して心理的な面に現れる労わりの心が人間の本性に備わる他の生物を凌駕する優れた性質に成りここに種の永続的な繁栄を齎せる起源が生まれる。

人間の感覚器官等の生物的な仕組みから、それを満たす物性的欲望と充足のサイクルが生まれ力と行使による実現を図るエネルギーが投じられる。他よりも多くの資源を得て大きく成長を図りたいといった動物的本性が内在する。協働生産体制を築き他者の力を借りて自己の欲求を満たす発想が進行する。こうした原初的志向性は多くの人が同時に併せ持ち、自己中心的な強欲をそのまま押し通す事の困難さに突き当たり、公平公正な基準と適用の仕組みを持って多くの力を一つのベクトルに絞り込み力の集約を作りだされる。つまり心理的な欲望への配慮に否応なしに狭まれ、貢献に等しいリターンに在って健全な感受性の維持と向上を果たし欲望を実現する作法に及び、このような筋道で物性と理性の基本的な相関が示される。

そして、物性的な欲望ばかりへ偏する事のなく人々の心理面への充足自体が自己の欲望の重心に備わり、他者へ真に喜ばれる利益の増進を意図する普遍性や真理を探究する軌道が増進し生産者として大きな成長を持続的に果たす理念と浸透する。ここに在っては多くの各種矛盾と感じられる事象に対して、理想と在るべき人間性像を根本の尺度に於いて純粋な適用をもって、事柄への解決作法へと力が注ぎ込まれる。真理や真価を追い求める発想による解を算定し、物性的な力による壁を乗り越える原理を探し真の喜びへ運ぶ軌道に突き進む。この道筋への困難さから容易な対処策へと視線が向かい本流軌道から逸れ、自己慰め的な手法を取り満足する普遍性の追求との乖離が生まれる。

「僕ちゃん、悪くないもん」だって「あっちの人々の頭がおかし過ぎるもの」よって、「こうした方法を取る以外ないじゃん」というような正当性を組み、妥協を繰り返しやがて感度や皮膚感に成り人間の性質と固まり通常感覚の正常値と作られる。

物性の単純利用による欲望充足に対して、心理的な欲望に重心を持った物理的力の利用が堅持されるほどに、これを根源の普遍性とした論理を描き、どこまでも進む真の利益の創造軌道が生まれる。生産当初の関心には各種各様の御縁等から、きっかけの相違や生産の限定が生まれるものの、根本の心理の良質性から普遍への太い軌道が備わり、幅や深さへと焦点が広がり、特定領域に留まらない実感を起こして真理を掴みだす熱が投じられる。上る入り口は各人異なるものの性根に備わる性質の同質性がエネルギーの質量に反映され、探究の焦点の同一路線に及び普遍的原理の一致へと昇華して直接的な生産と抽象的な原理の世界が創り上げられ、普遍性の心境に意識を持ち頂上付近で自然に合流する事になる。

妥協を重ね続け姑息さへの道を取り続け逃げに逃げを重ねた生き方と、真っ直ぐに心根を変えずに歩んだ人間性の違いは明瞭に起こり、発想や論理に顕著に表れる。「僕ちゃん、悪くないもん」の自己へ緩く他者へ厳しい反応を続けた性格と、厳しい道でも真理を貫かれる性格との差と及び、体に染み込んだ原理の違いと創り上げられる。この根源的な面に浮かぶ性格が長期的なスパンで掴みだされる人間性や文化を表し表層的な事象や個別場面での振る舞いに反映される。物性の力へ従属的な性質へと深まる程に真理を感じ取れる感性は弱体化し短変数の方程式による物理性を浸透させ感受性の貧困さと連なる。どんな道を選ぶ事も強要されるべき事柄には無く自らの望む人間性を創り上げる事になり、正誤や善悪美醜を安易に他者が評する事へはそれ自体が物性を指し本書の理念と外れた作法に及ぶ。自己の型枠を創りそことの比較を主にして、他者との過度な対比に寄らない主体性に在って心穏やかな精神と身体の形成に連なるものと思われます。恐らく勝手な想像に成りますが、こうしたスタンスに多くの日本人の感性が映し出されるように感じます。