1)文化への問い

日常的には、食文化、建築文化、衣服の文化等、文化という用語に○○という限定を付すか、各生産の共通項に文化を付すか、という思索を経ながら表現が作られる。後者の側は共通型式の形成過程で特定生産事物と過程と他の領域に見られる共通項を抽出して同一グループを設ける総合性への思索を表す。自然環境の影響が反映し各生産の様式に現れ統一的な特性を浮かび上がらせ社会的な性格を掴み、自己の認識と他者への伝達等を持って相互の良好な理解と尊重や刺激を得て新たな発見や関係の深化が作られる。定住空間の快適な様式が創り出される一方で、規格量産的な物理性の原理を取り入れながら、個別と均一、独自性と汎用性といった、分化と統合、維持と変化が作られる。統一性を求める発想と分化させたいという境に適正感覚という基準が備わり、大きくなり過ぎて制御が乱れて負を与える事態に適正サイズへと分化して領域内外の健全性を図る事や、個々の共通性を見出し同一的な管理を持って効率性を図る事や求心的な意識の寛容へと運ぶ総合化の流れが作られる。個々の事象の積み重ねとそれらに抱く不快や問題意識が基本的な動作の方向を生み適正を見出したいとする人々の欲望が起こる。基準感覚と強弱、基準とプラス・マイナスという感覚を備える理性の反応と言い換えられ、基準に対して快不快感が起こり、基準への熱を投じる流れか、基準自体の更新という大きな変化へのきっかけ等が生まれる。こうした事象を掴みだす根源的な観念を持って深い思索を備えた因果関係を把握し、他者との共通的な方角感や基調を揃え詳細な施策への基本的な性格を与えて規律を持った創造が図られる。根底的な質感が揃う程に個別への波長が整い基軸を持った自由度が達せられる。文化という集約的な観念を作りだす発想には統合的な欲望が備わり同一的な共通感性を見出し良好な土台を下に個別を生じさせる基調と表される。

空間を超えた多種多様な感性の交わりと質的変化に対して根源的な普遍原理の強固な柱が確認されて、中小の異質な事柄への適当な計測や峻別を持って真に価値ある事柄に重心を持った対処が生まれる。付和雷同的な過敏反応に陥り受動的に落ち着かない感覚が進む事へも負の事態を招き根の良好な土台感を備えて外界との適正調和を見出す所に健全な主体の在り方が映し出される。そして、一歩進んで過去の学びと持続的な向上心から未来への挑戦的な要素が加えられて、絶える事のない新鮮な感性を備えた活動性に健康な精神と肉体が宿される。正気を備えた基準と誤差との把握や試行の創造に於いて極度に取り乱した作法に寄らない漸進の姿が作られ、健康な発想を含んだ歩みが図られる。気が振れた活動は外界へ負を与え健康な精神と肉体を欠いた姿を表される。根源の土台感の形成が良好な変化を生みだす峻別の感覚に至り真価の見極めに反映される。健全とプラス・マイナスという構造が創造の出発点になりこの認識の取り方が各種事象への性格を与え変化への適正が測定される。健康像という人々の快適性を示し実像をどんな場面で実感するかこれが基準感覚を示し文化の性格と取り上げられる。普遍的な良質さを抱く振る舞いや様式への思索を持ち表層の創造に連なって地の付く力が生み出される。人を小馬鹿にする頭脳に偏した透かした振る舞いは日本文化にはそぐわない。盗み癖の慢性化に根の病んだ事態が明瞭に浮かび上がる。目の前の姿を直視せず遠くばかりに視線が及ぶ宙に浮いた感性が際立ち目に着き、何かに、被れているように映し出される。

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