2)根源感性-あらゆる対象に生命が宿る

体系の概念は対象を有機体という生きた生命と描き出す手法とも言い換えられ、精神と肉体を備えた構造で物事を表し、外界と主体の生命的な対話に漕ぎ着け良好な在り方を見出す事へ連なる。生物には感情があり感覚器官があり頭脳的な作用を持って生きている感性を抱き互いの限りある生命を大切に扱う発想に及ぶ。これを出発点に動植物との関わりに至って適当な共生や調和の持続的な世界への道筋と表される。現代生活のライフスタイルは人間の優秀な創造力が発展して科学や技術の凄まじい利用能力が向上し、必要な物資の生産や入手が容易化された一方で生命観の弱まりを生む相関が少なからず生まれる。機械的に必要物資を吸収する欲望と生命観を抱き情緒的な感受性を豊かに感じられる欲望とを適度に抱き充足する事が人間の健康な精神と肉体の維持や向上に連なる。この面に志向性の基準を描き産業経済活動や政治行政が作用して過度な物性の進行を制御する在り方が健全主義の世界観と描き出されます。こうした根本的感性と全体的ビジョンから方法としての認識作用に有機体のフレームが抽象原理と導出され有形無形の創造の基本的な型枠にインプットと変換過程とアウトプットという身体と頭脳的側面を置き動力の源泉に精神面を備えた有機体で生きた動態を掴み又は表し、生命を宿した対象との良好な在り方を創り上げる感性が備えられる。欲望に対する方法論の描き方に於いても、生きた動態観を含む観念体系を作り、感覚との整合を持たせた表記に及んで実際の実感に近い描き方が創り出される。体系化を図り観念で表し欲望の充足へ有効に作用している質感が生まれる表し方と成って持続的に人間側の欲望への検証や反省を含んで方法を改善するに繋げる完結性の循環に及び人間と技術を包含した適正調和の道が創り上げられる。

「あらゆる対象に、森羅万象に生命を感じる。」こうした関わり方や感性が、対象や自身を良く伺い探究心が深まり相互の適正調和見出す適正な活用や共生の創造へと連なる。人間の過剰とも言う欲望を先行させず、対象の意思を伺う気持ちに在って良好な対話を生み生命への尊さを抱く感性が持続する。脅威への鈍感な反応はこのスタイルを欠いた時に訪れ恩恵ばかりを期待して傲慢になった時に遭遇し行き過ぎた一方向の欲望へ制御が生まれて健全性を見出す事へと回る。このような持続的安定と成長を意図する根源的な欲望に照らした健全主義とも言う思想が創り出されます。今に始まったような感性ではなく多くの先達が唱えられた感性であり、その意義が重く浮かびあがり今日に立会い創造を模索する人々への示唆を与える。この辺りの感覚がどこか根本や土台に入って人間性の歪んだ軌道に箍がかけられ自浄的な自主内発の欲望と湧いて健康な精神へと作用する。根源的な感性に備わり感じ方や描き方に現れ生産の構えや作法に入り適正調和と回る。物理原理への依存的な体質から適当な感性を壊し当たり前の躾や振る舞いを欠き空の面子に拘る歪んだ性質からは正よりも負が広がり根源的価値を棄損させる。長期に見た悪性の根を適度に洗浄して幹への栄養が流れ枝葉の様式に現れる。多くの生産者の変容しづらい志向性に成るものの科学技術力の過度な活用や歪んだ活用が強く、或いは物性依存症のひ弱な精神面が自然な感性を阻害するかに映ります。