1)保守思想と開拓精神

生まれながらに受ける制約が浮かび上がる。地球環境という自然がそれであり、科学技術を用いた都市や道具、生活スタイルが次いで、地域社会の独自性が備わり家族の性格の下に個人が生まれる連なりと描き出される。この流れに順応して社会の成員が作られると共に、よりよい発案を持って改良すべき事柄を見出し果実を得て生産者の存在価値を向上させより多くの事を実現する力が備えられる。欲望の質量が広がり力が蓄えられ、各種要望が課せられて応じる事で調和が生まれ、過不足への修正を取りながら制御が与えられる。こうした所与的環境と自己実現の活動と社会的な調和という流れが作られる。制約と自由の衝突や軋轢を経ながら、徐々に既成の方式から変化に及ぶ動態過程で、万人的な叡智が注がれて確かな生産や改良の道が進められ歴史的な叡智を活かした着実な創造が現れる。急激な変化を意図したり、過剰な欲望を備えるものの、多種多様な因果の連なりを実感しいくつもの課題が生まれ急激な進展に及ぶ事は少なく、各所の関所で適当なチェックを受け、質実の伴う真価が形成される漸進性の歩みが生まれる。これが保守思想という志向や感性と集約された価値観を表し、社会の共存や歴史の連なりを抱き適当な改善意欲を出現させる健全な歩み方と描き出されます。こうした中で、現代という時代感覚の認識の個別性と共通的な感性が生まれ、変化への熱の投じ方や方法論の異同が現れる。各自の出生から今日に及ぶ沿革の違いが現況の問題意識や志向に現れ、自己の中核的な技術領域を主に外界へ働きかけられる。技術の提案という刺激を与え反応に現れるか、検証を持ちながら自己と外界の接点を見出し改善の規則性が備えられる。この過程では歪んだ手法を採用する事無く堂々と原理を訴求し真に良好な創造へ及ばせる清々しい交わりが良質な気流を弱めずに健康な精神と肉体を宿す作法に思います。この進め方の認識にも個人差が現れ、裏表の激しい乖離には良好な対人関係は生まれず、自律的な感度を備えた主体性を持つ対話に於いて煩わしいエネルギーの阻害の少ない建設的な創造が増進される。怠け者による物性依存型の歪んだ作法は利己的な非社会的存在と映り文化の躍動感を妨げる。ここには一定のけじめを付けて負の性質を断ち切る方法を投じて質を向上させるメリハリが望まれる。そして適正な軋轢による物事の改良に健全な保守の基盤と真価を映し、長期的な性質に組みこまれて未来創造型の体質が形成される。このような性格をはき違えて自己都合的に保守思想を運用される輩が意外に少なくないように思われます。過剰な配慮等は無用であり堂々と大義を持って未来創造型の原理を表し目先の利害を超えた開拓者精神に良好な遺伝子が見出され代々引き継ぐ根源の感性に相応しいと思います。