1)人間生活の初動的な焦点

1)人間生活の初動的な焦点

基礎教養となる、知るや作るという概念の良質な入力が人間形成の土台に成りここの善し悪しが思考や行為、欲望の抱き方や充足の方法、個人と集団、自立と協働等の在り方に反映され快不快事象の発生の因果に伺えます。調和や平和という万人的な志向性と実現への根源原理に配される重要な感性を指し文化という長期性の型枠を提起するのが本書の基本的な領域や性格となります。つまり欲望と充足という活動の基軸において基礎動作が欲望の在り方に反映し或いは欲望に対して適正な基礎動作を持つ事が個人の快適と社会の良好性に及んで健康な精神と肉体を叶える因果や精神と肉体の良好性が個人と社会の良好性に連なる相互の循環系で世界が描き出されます。知るという動作は外界に対して人間の五感等の感覚器官の作用を観念で整理して感覚の発生や因果を冷静に把握する事を指しこれに人間の欲望を達する為に刺激を加減して予期する反応を発生させる事が作るという概念を表す。このような過程に於いて対象の観念化に際しての不動的な観念が「時間と空間と観点」でありこの基本フレームを持って感覚を冷静に頭脳的な認識に移して作る事へと繋げる原理が創り上げられた。この基本フレームを更に分化させると以下のような表で示される。

時間 空間 観点
原因と結果

(刺激と反応)

部分と全体

(要素と要素関係)

生物物理作用と心理作用

(刺激と反応の中身)

感覚を明示的に表す為に、言葉や数字、因果を見えるように記号で置き換え、その観念と実際の感覚を他者が感じ取ると同一の認識が生まれ共通の原理と実感される。これによって事象の共有が図られて共通的な欲望の認識と充足への円滑な作法を編み出し投じる事へと連ねられる。例えば時間と空間と観点の相関として以下のように示されます。「背中に痛みを感じる。」この事象に対して背中を揉む等という直接的な反応が起こされる。痛みが一次的に抑えられるものの、すぐにまた同じ症状が生まれる。身体の構造へと探究が深められ体全体への感覚的な因果の仕組みを解明し部分と全体が把握され、適当な改善策を思い浮かべ投じて直るかの検証を持って合理的な創造行為が生まれる。或いは、生物物理面のみならず身体と心理的な因果への探究へと及び精神と肉体の相関という仕組みの解明と対策を持ち問題への解消や改善が図られる。部分のみで収まる事や全体という範囲の想定とその仕組みの中での部分といった思索の広がりを持つなどして、欲望の起こりと充足へ向けて知るや作るという適当な方法が執り行われる。以上が端的に纏める基本動作と協働生活の筋道であり人間社会を知り作る上での基本概念となり細かな観点等へと焦点を絞って対象の現象化と生産の実施から検証結果を学び事後の生産へと反映され精度の上がる知や生産の方法が積み重ねられる。民主主義や自由主義、平等思想、健全性といった各種の価値観はこのような過程の末に人と人との関係形成の原理と創り出された観念であり、現代的な共通価値と抑えられこれを前提に備えた個別の活動が展開される。こうした土台的且つ全体的な観念が抑えられて個々人の健全な精神と肉体の形成や、安定と繁栄に向けた社会生活を創り上げる基礎が備えられる。次項で取り上げる絶対概念とはこのような活動の積み重ねと正負の体験から集約される根源的な原理という性格で表され、価値の中の価値ともいう根に配される原理と描くのが本書の創造性であり感性を指し良好な人間の形成方法と提起されます。体験が積み重なり基本的な原理と離れた傲慢さや迷走に陥り、健康な精神と肉体を欠いた発想や思考や行為と及ぶ事が人間の活動には多々生じ初動的な原理に立ち返り冷静に自己を制御する定期的な習慣が内蔵されて良好な歩みが創り上げられる。

妙な肩書や、物性に振り回されて、外界への負の発生を齎し、当たり前の謝罪や損害賠償を行えない人間の出来そこないに陥る事のない、健全な感性に価値の根源が備わる。この社会秩序が、各種の価値に先んじて不動の動力で在る事が長期性の基盤であり、取り締まり当局への粛々とした対応が求められる。

金や権力に先んじて、長い歴史の経過から多くの人の良心や情熱をもって作りだされた価値に背く事無く、価値の序列を間違えない振る舞いが万人の欲望と備えられる。歴史的な使命を持って異常者への対処が必須とされる。自律力がなく、のこのこ人前に出てこれるクズな性質には、他律をもって対処する以外に方法はありません。みすぼらしい人間が、社会システム上の大きな要路にいては、悪影響が大きすぎる。こうした点が文化活動の意図する狙いであり本書の基本的な執筆動機と表されます。

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