1)文化の効用-感性の蘇生と実感

下地が良いと化粧のノリもよく、ベースの観念に各種の素材を配列して動態の性格が現れ、動き方の基調に対する共感を柱に、付録がスパイスに成って栄養と味付けの良さや見栄えの映りに及んで食感と心理面が充足される。こうした因果からも、どこに価値の序列が在るかは明瞭であり、適正な評価と態度を見せられて料理を食べられる人々の味覚が試される。何を食べても味を感じず、固形の栄養剤を飲みこむような味覚の退化に及んでは適正な評価等は生まれるわけもなく、人間側の性質に相応しい生産事物が生み出される。

需要が萎む原因は人間の感性の細りを指し、無機質な機械的合理性に偏するほどに、味わいや動態の美感が生まれず、無味乾燥な衰弱した感性が作られる。効率重視の発想が基調と成って、生み出す物事の個性に無頓着となり、感性自体への蘇生ニーズが生まれる。この面を蘇らせるのがベース観念という下地に相当し弱りかけた人間に息吹を与え、細かな材料に生きた動態を備えさせ、個々の性質が良好に絡み合う動の調和に及んで一つの良質な絵と成って表現に連なる。

生命を繋ぐ作用となる哲学や根源ビジョンの善し悪しが創造性の基礎になり価値の源泉を提供する。個別の積み重なりと集約の仕方に感性が現れ、この土台に個別が配列される原理の相関が浮かび上がる。このような因果を含めて表すのが、哲学や文化の感性であり、永年の時をかけ切磋琢磨の末に幾多の検証を重ねて作られる洗練した型枠に及んで、確かな根源基盤を持つ表現者が生み出される。基礎教養の良質性が特定の知識に生命を吹き込み真に有用な創作へと及んで人々への幸福感を与える。感性の退化を復興させ需要の多用性を作り、供給が追いかけ需給の成長という根源からの創造性を視野に含めて経済産業が興隆する。人間側からの生産を含んで適正な意思を備える創造世界が生まれる。このような因果の実感を今一度確認されて、健全な感性による思考と行為に及んで健康な感性を備える完結性を持つ人間が作られる。消滅しかけた感性が蘇生されたという実感はここに及んで現れる。ここまで丁寧な説明は馬鹿にするようで失礼かと思いますが悪意はありません。

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