2)長期性への信頼
目先への即効性を求める反応は、長期性の見通しが立たない焦りから起こり、先行き不安要素が過半以上を占める精神状態から手法の歪性となって生まれる。確信性を備える長期性のビジョンの創出と進展がこれへの対策に作用するものと思われます。一度形成された感覚的に味わう生活水準の下落への回避に意識が注がれ節操のない生存競争が強まり、対人関係の良質性を無視し頭でばかりの操作を図る傾向には、根本的に人間形成過程の再考を齎す契機に及び、個々人、集団、社会システムという多層の因果を含めた改革を持って正常化への道が示される。とりわけシステム上の大きな影響力の責任を担う事の出来る範囲の縮小が進み、奢った態度や行為の現れる原因にメスが入り、筋肉質なストックとフローに向けた健康体が作られ、エネルギーの吸収と変換と創出の適当な構造が主体性の改善となり、健康体の型式の提起を進め測定の根本的な納得感に於いて、自主内発的な再編の力が強まりを見せる。物理依存を制度的に守るような健康体を阻害する創造に待った無い変化を遂げてスムーズな新陳代謝が促進されて、歪なストックや分配の偏りが解消されると共に、中長期の視点から全体的な基礎変数の分布への作為を進め大きな構造的諸条件の適正を作り持続的成長の循環系が構成される。文化ビジョンといった長期性の良好化策が掲げられ、中期的構造変化へ反映され短期的個別事象の良好性に繋げるといった場当たりの局所策とは異なる総枠的な構えをもって着実な改善が齎される。
現況の人間像の歪んだ状態は、長期性の健全性ビジョンとの対比から映し出され方法が捻出される。健康な精神と肉体へ喜びを抱くという根源欲望を根に、そこから映し出される不快や快適な事象が映し出される。その改善に方法を作り投じる活動の規則性が描き出される。武力を備えるという事も方法となり、現況に照らして必要最小の備えを持つ事は上述の理念から導出される。武力を積極的に用いて資源の入手や生存に繋げるという道に健全な精神はなく人間との共生を根源的に望み良好な理に即した協働生産や共生世界を創り上げる発想に自然な欲望が現れる。根源的な理由の及ばない性質と固められて肉体を用いる相関で人間の本質が表される。理念から現況が映りそれへの方法が自ずと現れこの道筋に則した反応に健全な精神と肉体が生まれる。こうした道理に照らして方向や施策を持ち納得感を掴み続ける動態の進行に健康状態の実感が生まれる。これに快適性を持つ同質の感性からエネルギーが提供され需給の恒常的な仕組みが生まれる。経済計算の根底にはこうした人間の根源性が掴みだされて算出されるべきでありこの理を先んじた創造で在って長く変わらない規則性が生み出され持続的安定と繁栄の世界が作られる。このような精神面が強固に備わっていれば方法にも適正が生まれる。ここが弱いと道具の用い方や方法に邪道が現れ力を持つに値しない精神の弱い不適正となる。この客観認識が出来ていて外界への創造に適正な調和の軌道が生まれる。自身の過不足のない認識から現れる自信には健康な力と他者から映し出され信頼が生まれる。「馬鹿に刃物を持たせるな」又は「馬鹿に刃物を持つ自信は生まれない」