人間を作る根本的な視点

科学技術の発展を根に物理作用の連鎖的な広がりが進行して、遠くで生じる事象が身の回りに起こる感覚的即効性の産業経済システムが形成された。空間的な隔たりが弱まり機械的合理性の質感が進行して、物理の反応で支配的になり人との情緒的因果が希薄化する相関が生まれる。

物的な欲望への充足は向上する一方で、人との距離は広がり無機質な対象という物性の感度で人を捉え情緒的な生物の質感が減少する。投じたエネルギーから得られる喜怒哀楽感を直接的に感じて、それへのお返しをする情緒間のやり取りに対して、ストックの蓄積や即効的な容易性が進んで情緒的質感の味わいが弱まる。貨幣の汎用性や利便性が当事者性の限定性を開放し部分的な質感への意識の集中から選択の幅が広がり密度の浅さと共に範囲の広がりを齎せる。

個人化の促進という文脈で語られる自由の広がりは、物性的な作用を根に貨幣制度による汎用的な自由が広がり選択肢の幅が齎されそれに自由な力を志向する動態と掴みだされる。この意味の自由の獲得への欲望と充足が進むと、幅の狭い密度の濃い部分性の範囲の質感が弱まり、限定的な対象との反復的な関係から得られる感受性は細る相関が生まれ、物性の自由は増強すると共に情緒的質感は減少する。物性的な機能の進行と共に生まれる正負の側面を掴み人間側の心境の変化を冷静に鑑みて空疎性の生まれる原因や利便性の効用に対する立ち向かい方を再考する契機が生まれる。

こうした焦点が根源的な人間生活を照らしだす側面であり人間側の欲望の起こりや充足に真摯な対峙を持って客観視してどう在りたいかを熟慮の上に発想や生産、制度の構築を図る事が歴史からの集約的な焦点と未来形成への方角に表され身近な所と中局や大局の動きを作りだす。国境を越えた物理的自由と情緒的反復性からの質感を望む事という大別的な観点が浮かび、制約すべき事柄と開放すべき事柄との思索に及び、制度や規範の作り方へ反映されて構造上の型式を設けて個別事象を操作して両面の欲望の制御を果たす高度な学びと応用の姿が生まれる。

心理と物理という主な作用を持つ性質と変化の解明から物理と理性の適正を探ち作る文脈となり、この観点を抑えた創造性によって制御を果たす事が良好な個人と社会の関係を創り上げる。こうした点を欠いて物性への気ままな自由に流されると取り返しのつかない感度が形成され、一部の生産者の思惑に操られる事態を招き、健全な精神や肉体のアンバランスな症状が生まれ回復困難な所へと向かう。物理的科学や技術、化学の効用、規格量産の生産方式等々の力の効用と影響を心理的・情緒性の観点から両睨んで正負を勘案の下に適正を見出す反応が人間の中枢的な神経に備わって適度な創造や需要の在り方を作る営みが重要に思われます。

身体的利便性の向上と心理的な感受性や生命感の弱まりの相関を鑑みて人間と道具と自然との適正調和を見出す事が人間の成長概念になり物的短変数の成長概念とを比較の上に、健全な再生産や循環体系を作る発想が欠かせない。個別的な経験の積み重ねと正負の反省の上に抽象集約される文化的長期の規則性や普遍原理の構築の中心的焦点に上がり未来形成の軌道の在り方に反映される。良好な感受性を根に冷静に人間を鑑みて良好な性質を守り伸ばす発想に及んで健全な精神が実感され肉体と精神が作り込まれる。

我を失って正気を外した状態から目を覚まし自律や自制を果たせる性質が内蔵されて人間と見做される。安直な財の入手や人から与えられる事が多かった環境や道筋からはこうした焦点が浮かび上がらず力の暴走を招く事への懸念が生まれる。ボンボンや学問秀才の感性や頭でっかちのマスコミや物性に嵌まって人への真の利益を求めない性質の感性を中心に添えると良い事態が想定されず基盤的な根源価値への思索を経て適当な自由と選択を創り上げる道筋が描かれます。

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