4-1社会現象の基本フレーム

個別局所事象と構造と性質という重層の因果を想定した世界観を備えて、3つの観点を浮かび上がらせて社会現象の実感が向上する。機械論的合理性には、答えは比較的限定され、解釈や解答に違いは生まれづらい。これに人間の心理的作用が加算され、それまでの対話や関係の過程で生まれた心象が現れ、賛否への態度に反映される。ここまで含んで合理性を見定めるのが、外界と主体とそれを見る主体という重層構造を備えた認識になり、生物物理的側面と心理的面とを包含して原理の創造に及ぶ。

感情を持つ動物という変容しづらい性格への認識を根にして、自他の利益と実現の構図を作り、観念と感覚との質感を経ながら実感を向上させ、エネルギーの投下とリターンの適正を図り、持続的な向上への活動が展開される。

心理的な面を含んだ純粋原理の創造と解して、人間と技術を含んだ提起を果たし、自他との見解や発見を見出し、真理への探究という意識に統一されて、相互の理念と尊重の歩みを持って、歪んだ発想に逸れない建設性のエネルギーが促進される。

頭ごなしに否定したり、相手の負の面ばかりへと批評を強めれば負の心象が重なり、良好な協働や共生の志向性を弱められる。堂々と大きな理の追求と実現の為に、真摯な対峙を持って、両者の納得感に及ぶ正負の批評が進められて、横道に逸れた論理に及ばないエネルギーの持続が齎される。

或いは、肥満的な体質に陥る程に、建設的な創造性が弱まって、真正面からの原理探求力と異なった焦点に関心を強め、真摯な創造性と異質の感性や手法を用いられる。基盤的な体質の違いに在っては、感度と成る強弱感や意識の注ぎ方に差が生まれ、抽象原理や尺度の解釈や評価や適用に異なりを見せる。下地の共通性という面が対話の円滑性に連なり、文化論のような根源的論理構成という基盤面の同質性へのアプローチが進められて、表層の建造事物の適正な創造や運用に連ねられる。体質面の同質性を高める作用が心理的な開きを収縮し、健全性の向上と原理創造型のエネルギーを増強する。中期的構造の再編と共に、長期的な性質の改善とを同時並行的に進める意識と行為が備わって着実な物事の運びへと連ねられる。

文化の力

文化の力

変容しづらい規則性に則して、同調的な発想を持ち調和を見出そうとする所に共生性が浮かび上がり、他者や外界との根底的な基調が作られる。自然環境や季節の移り変わりに溶け込んだ感性を見せる態度は、自然という対象への関心の深まりから生命感を浮かべ親密的な対峙を持って正負の側面をよりよく知り、自身の特性を掴みながら自然との適正な交流点を見出す作法と現れる。自然との溶け込んだ調和性の高さと及んで動である対象と動である主体とを基調的な動で融合させる技術力が文化という人々の根源的な感性とも言い換えられる。人と人との集団生活に置いても一定の同調性を備えながら自他の利益を含んだ適度な挑戦的創造を発して向上心を持続させ、領域外への存在感を創り上げ内外との緊張と緩和の共存性が叶えられる。このような活動に神道や仏教という自然調和性を志向する発想と融和と鍛錬を内蔵する有機体の基本的な性質が創り出される。直線や単線、一方向性の論理に対して、曲線や複線、円循環という対象との関わり方を根源的な感性に備えた生産や協働等の各種様式に反映され文化といった抽象原理と描き出される。持続性や永続性という長期に渡る建設的な創造観に至る基礎的な感性が内蔵されて、強要的な一方向の過度な支配欲望に寄らない下地の協調面を持ち粘り強い探究心を備え、ここぞという時に適正な力を的確に投じる能力の高さを表される。懐の深さといった心象が作られ実質的な効力を見出す基盤の強靭さという性質が浮かびあげられる。同調性は媚び諂う様な態度とは異なり、外界との良好性を意図してより良く伺うと共に、自己との適正な関係を作る適切な構えで在り、対象化による距離を設けて支配するといった邪道や粗雑な物性的力の行使と異なる堂々とした正道を示し誤魔化しのない誠実な信用に及ぶ良好な協働と自立の健康を叶える。真理探究への欲望の高さが原理創造型の発想を起こし自然や人との真摯な構えによる健全な性質を創り上げられる。こうした特徴として文化の本質が浮かび上がり確固とした普遍原理に即した良質な感性を根にする民族性としてプラスの側面が映し出されます。他文化からの良い面は真摯に学び吸収すると共に根源的な調和性の作り方の相違などを感じ取りながら、自己の良好性を堅持した向上性に在って適正な文化の持続へと連ねられる。今日的な生活習慣の変容から物理よりの感性が進行する面に対して、根源的な良質性の再認識を固めて長い時の積み重ねから創り上げられた価値の源泉を見つめ、阻害させる要素との適正な関係を見出し健全な感性の持続と向上に在って適正な人間や文化が継続する。人間のアナログ的な側面から浮かぶ独自性を根に、機械的なデジタルの生産や利用を取り、受動的な性質に寄らない探求型の気質にあって文化の本質的属性が守られる。痩せ細った一過性の個性を表現して差別化を図り商売的な優位性を掴もうとする発想からは根源の感性と離れた文化の脆弱性と映し出され頭と体や精神と肉体のアンバランスな姿と伝わる。力へ振り回され正気を失う過敏な反応や臆病な心理からの小手先の手法や容易な道に着手する行為は根源的な性質の歪な進行に見受けられる。これが生まれる原因が諸々浮かび上がり基礎変数の急激な変化への予防的施策を進めて局所に生じる歪な事象を回避させる重層の視野へと及んで優先的施策の序列が見出される。慌てふためいて根源の性質を棄損させない為の適正な筋道を描く事が文化政策の役割に上がり真価を見定め人間の健全な成長を創り上げる力が作られる。