表現や創造における初動的な適正図面と考える焦点を以下に取り上げます。「良い子を演じると良い事が返ってくる。」というように善意の対象と捉えられる場合と、これに該当しない場合があるのが現実の人間世界であり、理想像を備えながら現況を掴み適当な方法を投じる事が、理想を能動的に創り上げる姿勢や態度を表し、方法という面に真価の実質が見出される。時間の幅や観点の取り方等から事実の特定は多様でありその中で一定の人々におけるコンセンサスを持ち認知的事実が形成される。この3つの種類の事実が生まれ社会秩序が構成される。つまり、現象は、理想と現況と方法という概念と自己と他者と両者という3つの面で認識や表現、創造を生む事でありこの区分をある程度意識の上に社会の適正調和を作る発想が必要に思われます。
| 自己 | 他者 | 両者 | |
| 理想 | |||
| 現況 | |||
| 方法 |
この基本構造の認識をもって、各種の創造を見出す根源的なフレームによって適正調和の形成方法と表されます。自己の理想というエゴを充足する願望と、それがどんな効用を他者に与えるか、この場合の自己と他者とはどこを想定されるのか。利益はどんな性格か、短期中期長期性等での利益の想定。こうした視点が及んで、「他利を与え自利を得る」という根本的な基本理念の実践が生まれ、冷静な構造を描き真に利益を創造する姿が現れる。これを欠くと供給理論に偏して利益を与えているつもりが不利益を齎す事にも及び適正なエネルギーの質と量を投じる健全な算式を整え、実践する所に実際の感受性の質量が映し出される。自己愛と他者愛との極端な偏りは歪な感受性となり、中長期の健康な実態を作りださない。そして、社会的な影響力に相応しい奉仕性の構えが他者からの期待と寄せられ、これを含んで自他への適正が創り出される。大きな影響に至る程に冷静な構図を持って実現への方策を生むのが責任感覚を指し良好な成果を作る作法と描かれます。
文化論は、過去の規則性と未来の志向性を含んだ理想像という性格に成り、持続的安定と成長という理念に対して平等思想等の二次三次の方法という性格を含む理念の多段構成で体系が示されます。こうした事から厳密な意味では現況と理想と方法という概念の明瞭な区分は頭脳的な観念整理上の表し方となり、実際の感覚では、3者の性質が混在していると見るのが実感に近く、それに冷静な理性を充てる為に概念の分化を設けて、適当な行動を作りだす方法と言い換えられます。感受性という人々との良好な志向性を基本に抱きそれを実現するには感覚を観念で整理して自己と他者を客観的に捉え自他の利益を想定して着実な充足に及ばせる為に概念が創り上げられ感覚と感受性の実感に到達させる人間の知恵と考えます。現実世界は途切れる事はなく「動」でありそこに願望から静を与え願望を適正に得る道筋で概念が形成される。ここが肝に抑えられて健全な感受性を備えた思考や行為の規則性を持つ人間が作られる。頭脳に偏するほどに奢った感性が宿り態度に現れ外界との不調和を作られる。体全体で全身全霊で交わる事が普遍の理念と備えられる。