過去と未来 過去と未来の関係性の作り方には、既成秩序踏襲型と純粋原理創造型の2種類で大別される。過去の規則性を原理に一部変数の加減による未来創造と、過去の規則性にはあまり見られない新設的原理の創造性という程度の差として把握される。過去と同じ繰り返しを選ぶか異なる選択をするか、未来ビジョンの描き方と納得感を与える力が、いずれかへの判断を生む。見たいように見るのが欲望であり見たいビジョンがどんなものか、そこへの力が働くとビジョンが事実になる。どう在るかの事実は規則性で捉えられ定型的な判断と行為の筋道が抑えられそこに何がしかの刺激を加減し事象の予測が立てられる。現在の性質は過程から生まれ、未来の判断に予測がつけられる。或いは過去には見られない魅力ある未来ビジョンに力が備わり連続性の少ない事象が生み出される。
性質 多くの主張は情緒寄りと物理よりといった基軸から志向性が表される。これを基軸に主張内容を識別する視座を持ち表現の性格を捉えるのが認識力を指し、「どこに力点が備わるか、最も表したいポイントは何であるのか」を抑えて、根本の感性の異同感が作られる。この点を抑えて全体と枝葉の構図が創り上げられる。問題の取り方の違いといった因果形成の異同感覚に表現者の性格が示され、どんな欲望を備えどこに利益を抱き、充当する為の方法を描かれるかが浮き彫りに成る。ここに備わる人間像が現れ基調となる発想や判断が生み出される。根源的な所が抑えられると二次三次の原理が概ね元の原理から作られ細部を見ずに太い所を見れば察しが付く。こうした基本的性格からどんな領域に重心を持ち規則性とするかに及び教育文化や産業経済、政治行政という大分類に配され、更にその領域内でも志向性が分類されて精緻な性格の認識が生み出される。
過程 このような性格の作られる過程が個別オーダー的な歩み追いかけられ軌跡や沿革から育成過程が掴みだされる。いくつかの類型的なパターンを持ってアウトプットと変換過程の因果を探り未来の判断や行為の予測が立てられる。観念を頭脳的に入力し感覚に反映させる向きと感覚体験から頭脳的な観念を創り上げる向きとの傾向則が生まれ、感受性という人との衝突と調和の場面を重ねるごとに両面の質感が次第に近づき極端な偏りに及ばない相互理解に現れ健全性の筋道と映し出されます。
しかし、いずれか極端な所に在っては感受性の標準感覚には及ばず、強く主導するような力となり主従性の関係が固定し良くも悪くも個別事象に現れる。一般消費者寄りの感性に近いか、特異な技術者という性格の感性を抱かれるか、形成過程と作りだす技術の性格が起因し対象との交わり方の相違に及ぶ。対人力と技術力、人間と自然等のいずれの側への関心や接点の割合が多いかで、トップダウンとボトムアップ、創業者と会社員、中小と大手、経済と政治等に対比される。
未来 過去の規則性を変えるものは「こう成りたい、それは良い」というクリエイティブな表現力と見るのが純粋原理創造型未来形成。「誰が言うから従う」はどちらかというと過去実績踏襲型。外堀を固める手法か、率直に真摯な対峙を取るか、本筋は後者で在り、まずはこちらというのが本書のポリシーです。
屁垂れに、陥らない事を望みます。