「今だったらやらなかった」という考えに及ぶ事がある。これは過去の事象を現在の感性から評価する行為を指し、やった事に対して様々な思いを巡らせた結果、当時とは異なる論理と現れる人間の変化を指す。歴史の学びは感性の変化と未来への指針と備わり事象を創り上げる規則性に反映される。現代人の理性は、生命へ尊さを抱き人命への安全を第一に物事を創り上げる発想が固まり、自己と他者との良好な生存と安定を優先度の高い配置に取り、より良い改善に連なる前進的な創造へ視点を及ばせ、安全面と発展面との勘案で制御を果たす行為と現れる。人間尊重の感性が向上して物的力にむやみに従属する事無く、欲望と力と責任の均衡に健全な主体性の目安を取られて外界との調和を作りだす感性が備えられる。この理想的人間像から過去の歴史を振り返ると、どこに問題の根があるか、事象の発生と原因の実感の取り方が変化する。つまり基準尺度が更新され因果形成の変化に及び評価の出し方に反映される。この純粋原理という表現に未来の想定と実現への現況認識が加わり表現の作り方が考えられ、未来形成的な感覚を備えた作為性をもつ言動が生まれる。理想と感じる人間像の描き方に対して、現況の人間像の認識が取られ両面のギャップを掴み、理想への多段的な方法が組まれ強弱感と現れる。快不快感の抱き方が表現方法に現れ実施工程の違いが生まれる。早急と見るか、鈍いと見るか、過敏か鈍感か、といった感性の異同が表される。過去の事象との距離感覚が快不快感の程度差に及び理想や方法の取り方や現況の映し方に違いが生まれ多様な感度や考えや行為が作られる。短期性の利害を含んだ表し方と長期的な利益を想定する表し方という違いが表現の質を変え受け手への心象が生まれる。大きな軌道には長期性の理想像を添え、そこへ通じる多段的な実践工程の想定を持ち手法の手順等が勘案され適当な表現を探し方法が投じられる。以上が健全な生産者の丁寧な感性による過去と現在と未来の関係形成の図式と浮かび本気で物事を作る意識が強まる程に深い考察を持ち純粋性の理想と実際性の感度を見据えた未来を掴む方法が導出される。自他という対象に真摯に対峙し良く知る事から真に意図する方向が生まれ事象を動かす力と現れる。競争環境の激化や分業的生産の進行により、総合的な完結性に及ぶフレームと異なった物理感覚の単純化した部分性のバランスを崩した表現が多々現れる傾向と映り、即効性の欲望充足を求められる事への自制力に健全な心身を備えた人間像が描かれ、良好な根源性や全体観を表す概念形成や訴求という活動が生み出される。