性質の良い人ほど小手先の騙しという手法を取られず不器用な態度が現れ、裏表の差が少ない振る舞いとなり器用な立ち振る舞いを嫌う性格と現れる。この性質は根の太さや背骨の真っ直ぐさを表し枝葉の事象として細かな不器用さがしばしば浮かび上がる。一方、雄弁でボキャブラリィーも多く、理路整然と明瞭に論理を謳われ、実際の繊細な肌感覚や感受性が伝わらず生身の事象を動かしきれない事もしばしば現れる。
つまり、連綿と続く時間で作られた感受性の積み重なりが信頼関係のベースに置かれ部分的な静態理論が表され、分母と分子の構造で物事の円滑な運びに連なり、分母が脆弱であると同じ分子でもエネルギーの作られ方が多分に異なり実際の協働や創造性の相違に現れる。分母は長い時をかけて形成される信用関係という資産であり、ここの厚みの程度から分子への力の入り方が異なり、同じ論理で在っても論じる主体によって力の入り方が変容する。
これを愚直に築かれたほどに骨が太く真っ直ぐな性質を持ち、早急性からの停滞に及ばない着実な前進を作られる。その分、器用な立ち振る舞いへの配慮が行かず、そこが一次的に表面化して分母を知らない人がやけに強調し深みある事実と異なり断片の原理の適用という評価に及び実態を見誤る。頭脳的なテクニックで人の関心を寄せて小手先の制御に乗せられる事のない骨太の感性が備わって実相を正しく掴んだ判断が齎される。
金儲けが上手という面のみを持って人間の評価は生まれず、効用と影響の適正や真に有益な効用への思索を及ばせ、数値に現れづらい部分を加味するのが豊かな感受性を備えた健全な人々の秤で在り、物性の感度で単純に物事が動かない経済人モデルと示される。感覚反応が高まる程に単純性の感度が進行して対象から抱く変数が減少して局所事象に分母が備わらず鋭意な言葉や話し方や態度と現れる。
縦横の整列された論理よりも曲線的で曖昧性を多分に持つのが現実の動態であり、後者の感性を取れる所に多くの嗅覚を持つ人間が実感され豊かさはこちらの方に現れる。人口化するほど直線の縦横で区分けした論理や図式になり、良好な調和は曲線と描かれて実際に限りなく近い現象が掴みだされる。頭脳による観念体系化への過度な欲望がこれを弱め小手先手法や局所性、即効性といった傾向が進行する。これの行き過ぎに痩せ細った感性が生まれ、基軸の太い性質へ総合する向きに元来的な和を尊ぶ文化が作られる。人間の長期的性質への着目と変容の客観性を抑えて自己を創り上げる文化活動が生まれる。