1)根源原理と専門性

何を創り上げるにもそこには世界があり、本書では有機体という性格を描き設計して親近感を創り対象との同質性を図りだす方式から調和に及ばせる作法を採用します。

有形無形の事物にエネルギー吸収器官とエネルギー変換器官とエネルギーの放出器官といった3作用を設けて生き物の質感を取ることで受け手に良く通じる表現が生まれる。それが因果の実感となり刺激と反応の構図に及んで一つの仮説が設けられ、実際の受け手からの反応を検証して需給構造が作られる。構造主義やシステム論のベース観念となり、断片的な事柄の静態的認識に有機的な動態性を与えて因果を作る作法と及ぶ。

事象を観念化する場合と、観念から事象を作る場合を想定して、両面を行ったり来たりしながら、ピタリと合うような感覚と頭脳の一致に及ばせて、主体と対象との調和性が高まり認識の程度が強まって対象を自由に動かすまでの制御性が生み出される。認識や制御の度合いは、こうして測定されそれが知恵と成り価値となる。習熟度や熟練の度合いの計り方と示される。

「何について、どうなっているか」、「どこをどうすると、どうなるか」の確かな見識が表され、特定領域における専門性の程度が評価される。これが原初的な評価の型式で在り能力を測定する根源観念となり人間力を向上させる道筋と描かれる。ゼロベースから各種の能力基準を算定する為の基軸論理として精度の高い実態を掴む事に成る。総合教育においてこのような根源観念を備えられ特定領域の探究を深め社会に求められる人材を意図して生存への道が生まれる。

似非専門家という類を見分けるに、こうした尺度から確かな測定と真価が付けられる。妙な肩書に惑わされる事無く根源の焦点を持って質実を捉える事が健全な感性を表し、逆に自己を客観的に測定するのにも、こうした原理と検証で適正な認識が生まれる。これらの形成過程が事項の「活動と内容」であり対象を絞る観点に「人間の長期的な規則性」が取られ、ある状態と有るべき状態と、有るべき状態への方法についての見解を示すのが本書の内容に成ります。三流は一流を測定できず、一流は三流を容易に見分ける。

健全化の体系

健全化の体系

表に出せないような事を裏で行う感覚が、どこか後ろめたさを含んだ感性を表し、物性に偏して理性を欠いた要望等を取る表裏の分離した振る舞いと現れる。人に見られて困るような事という認識を持ちながら、なるべく公に見られないように、理不尽と解りながら欲望を充足しようという感覚が物理依存の人間の弱さと現れ、更に基準自体の構成を歪なものと創り上げ、実態的な公平公正な尺度に寄らない力で強要する自制能力の劣った人格と技術の乖離を見せられる。これに陥らない予めの健全な思想や理念を内外に示しダブルスタンダードによらない内外の一致へ向かう所に健康な感受性と論理を組む人間の姿が生まれる。盗み、詐欺、傷害といった代表的な下限の不快事象は、絶対性の高い行為と揃い、そして積極的な創造策において技術と市場を絞り協働作業と職掌を整え、定時の業務とイレギュラーな業務とを臨機応変に相互補完する柔軟さを持ち、中長期の視野を含んで共生が図られる。下限を超える行為は一切認めず、緊張を持続する最低ラインの強固な意識が備わり、積極面での定時と変形時の構えを持ち自立と協調のバランスある社会が形成され、なるべく変形に及ばない基準の適時更新と可視化により標準と運用の整合を高める働きから裏表の少ない健康な気流の増進へと連ねられる。表に出されて困るような部分をなるべく少なくする所に、歪な精神が溜まらずに停滞感覚に陥らない気持ちの良い正常さが確保され、物理性と理性の適正な調和が生まれる。過敏でも鈍感でもない平準性を目安に前進軌道の熱が投じられ後進的な発想や行為に逸れない感覚が常態する。

大凡、このようなビジョンを抱かれるのが、標準的な社会像にも思われます。ここから見て異質な感性を浮かび上がらせ、裏表の激しい対象の特定と周知によって乖離を是正する流れが強まり、正常化と適性に相応する配置を換えて健全化軌道が促進される。特異な行為に一度踏み込むと抜けられず、いつの間にか規則性に及び体質となって性格が作られる。中長期の規則性が出来ると改善は容易でなく、明瞭な健全ビジョンの提示と共有に漕ぎ着け、基準の刷新と適用を加速する方法が導入される。

過剰な欲望と力に対する役割の不足は他者へも自己へも負の影響を与え、適正感覚に戻して健全な人格と独立した主体が生まれこの定期測定が健康の持続に欠かせず文化的慣習を内蔵した社会システムにあって安定と繁栄の程良い循環が生み出される。こうした趣旨から各種領域の標準尺度が探究され適用と更新の持続性に及ぶシステムが作り込まれる。実践度の上がる二次三次のビジョンを設け自己基準と第三者の基準とを戦わせ向上させる仕組みにより健康が維持される。内外の一致、言行の一致、感覚と観念の一致、頭脳と身体の一致、権限と責任の一致等々の原則が掲げられ、適正な調和への理念と向け平和への道と描かれる。肥満からのさぼりや怠慢に及び軌道と逸れた事象が生まれ下限則を超えられる。これへの適正反応を弱めない感覚が人間のインフラを指し、これを目安に判断を取りそれ以外には寛容さや温和性を基調に内外を整える意識と実践にあって良好な活動が生まれる。生産事物が曖昧な領域ほど健全化の体系が求められ負のスパイラルに陥らない予防策が望まれる。正面に対峙しない文化や風土は陰湿な性格を深め、これを基軸に備えるとその感性で空間が支配され、健康な衝突を避けるひ弱な社会システムと下落する。こうした焦点を鑑みて人間形成の第一要件への思索が進み、適正調和への要件が生み出される。