主体性の概念を創るに際して、中立と偏向という概念の解釈を示す事がポイントに置かれ、以下にその捉え方を示します。観測者の役割は、健全な動機に根差して観測対象の選定と評価を伝達する作用に思います。健全な動機の解釈は対象に関わる利害関係者への利益の増進であり、需給構造を中心焦点に備えて事象の直接的な範囲と間接性の因果を想定の上に、ここに関わる利害を浮かび上がらせ、正負の影響を推し量り、正は増進、負は削減という意図をもって事象を取り上げ伝達するというフレームが予め備わり適正な動機と解される。
| 直接事象 | 間接の因果 | ||
| プラス | マイナス | プラス | マイナス |
| 5W1H | |||
つまり、予めの世界観が意識的か無意識のうちに備わり、良い悪い、美醜という概念を有して、対象を選択する優先順位を持ち、問題の序列感覚に沿った選定を取りプラスは増へマイナスは減へと自然反応的に論理を構成される。事の重みによって、利害関係の影響が大きくなり、それを想定して利益が最良に成るような図式を描き問題の文脈を創られる。事象の特定に一次評価の要素が含まれ更に焦点を絞って二次評価が加えられ、対策案や予防の視点に触れて良好な提案作用を持つ。健全な動機に基づく行為とは、このような感受性と論理を必然的に生み、観測者に関わらず生産者の一般的な工程と見受けられます。
偏向や中立という概念はこうした思索の上に現れ、特に利害関係の想定の取り方と影響の度合いの掴み方という作為的な操作に寄らない事実の特定における異同が生まれる事と、観測者自体の利益を勘案して意図的に特定の利害関係者に有利や不利な描き方を用いると、著しく中立性を阻害し公平公正な第三者の立場を失い信頼性を損なわれる。事実認識の違いという面と、自己の利益を含んだ評価という面がポイントに成り、本来的観測者の客観的な純粋利益の向上と離れると期待する役割を損なって権威を失墜される。
そして、予めの世界観に見る異同が生まれ良い悪いという感覚が根源的な価値を指し事柄の重みづけの違いと現れる。経済の向上する体系観、人と人との適正な在り方の体系観、人と自然の適正な在り方、及び生命観の抱き方といった根源的概念の認識が各所の価値に反映され、意識的か無意識のうちに評価の適用を成される。この範囲を含んで健全性への在り方が問われて観測行為の質が計られる。人間社会をどのような方向に持って行きたいか、この予めのビジョンを明示して主体性をお知らせした上で生産を執り行う事が対象との真摯な対峙となり、この基本尺度に忠実であることが中立性と表され、公平公正な人格の実感に及ぶ。この事からも観測者というよりも利害を持つ創造者の実態を持ち無人格の純粋な客観性とは異なり主体的な創造者となって健全な主体者の認識が生まれる。厳密にはこの意味からも自己の利益を求めた創造性にある。「偏向している」という評価はこのような論理の上に問題の指摘を限定して問いただす事が適正に思われます。