5)動態と静態の適正調和
人と人の関係は、労使関係を主軸に、顧客、資本提供者、協力企業、地域住民、競合他社等の広がりが生まれ、関わりの親密性によって要望の密度や深さが生まれる。一体的な運命共同体という利害の近さによって相応しい相互意思の程度が現れる。この理屈がベースに在って、制約と自由の中身に対する一致に及び、共通性と個別性の割合や深さに及び、適正な調和感が作られる。
未熟な管理者程に、負担に対する過剰な要望が生まれ、短絡的な利己的態度を表し、一過性の強引さや粗雑な方法を用いられ、バランスを欠いた運用に現れる。上述の原理による基準と制御に至らず、多彩な配慮に思慮が届かずに、各種の不調和を生み協働性を瓦解させ、その経験から学びが生まれ、過不足の少ない過剰要求が是正され、一体性の程度に相応しい要望と負担の感覚が創り出される。
頭に偏して、底の浅い型どおりのマネージメントに陥りがちなのが、実体験の弱い学生感覚やポジションという肩書に偏したマネージメントに成り、或いは大きな看板や資本力を背景にした諸条件から、要望の過剰な管理が進行して、生身のマネージメント力が育たずに、単純な短期性の金銭による方程式を描かれる。素の状態やゼロベースからの対人形成の工程を経る事によって、しっくりくる感受性を創り上げる事になり観念図面へ偏した創造に在っては、質実の届くマネージメントに及ばない。座学の勉強と実際の感覚との循環体験があって肌感覚のマネジメントが育ち、共同体の適性が作り込まれる。いきなり、大手の看板を多用するような立場に入って、粗雑な利己性を見せ、看板がなくなると一気に関係は消滅するといった事象が生み出される。行政職や政治家、マスコミ等という領域にも、こうした感覚工程の省略から、根源的な原理を備えない小手先手法が投じられ、未成熟な人間が創り出され、力と責任の乖離した状態に及び、物性の力に依存して、素の原理に回らない不調和になる。この歪んだ資本主義の瑕疵についての予防や対処の視点が、健康な人間作りへの焦点に定まり、人と人との適正な在り方が創り出される。更にマクロ的観点からの需給構造のアンバランスを招かない為の施策を生み、ミクロやミドルでの限界を賄う大枠の操作が少なからず投じられて、構造と局所の適正といった繋がりが生まれる。この土台に根源価値という良質な観念を備えて、時々の諸条件への操作に及び、安定と繁栄の優れた調和性が生まれる。個人の資質とシステムの適正とを両睨み、物性の程良い制御を遂げるという全体観があって、各種の矛盾や問題の予防に到達する。本書の文化論は、根源的良質化に連ねる為の提案となり、各層の観点とその連なりの因果を探り、無理のない健康体の最大化へと及ばせる手法が意図されます。部分のみで解決に及ぶ事とミドルやマクロの想定を持って、直接間接の因果を浮かべ、理に叶った納得性の強い良好化を創り上げる活動と考えます。言い換えると、人類共同体という利害関係を描き、根源的な厚みを形成して、共通と個別の快適性を実現する焦点であると思います。幼稚な管理者の下にはそれ以上のものは留まる事無く形骸化し成熟度の程度が揃って持続的な協働関係が創り出される。この原理が自然に回るような諸施策をインフラという面から投じ相互対立の間接的な回避が叶う事に思います。静態論理と動態的な歴史の連なりについての適正調和という観点や、合理性と独自性、物性と理性という対置概念とも並び、過去の連続性と未来への体系の更新を見出す為の観点にもなり頭と感覚と感受性の適正循環を果たす施策が編み出される。現況認識と理想図面の取り方がこれらの正当性や納得感の根拠に備わりこれを明瞭に表し大凡の方針への了解を取り付け質の変容への力が与えられる。