2)表現・創造
メディア:メディアという性格は事実を知らせる、事実を評価する、事実を作りだす方法という何れの言い方も含まれる。「どんな思想を持ちどんな尺度と適用であるのか」という点から自己の性格の認識を持ち、外界へ示す事が良好な対話作法に思います。縦割り区分でのメディアという規定に限定されず、広く人間の創造活動全般に当て嵌められる概念であり、上述の道筋やポイントで主体性の認識をとり、自他との良好な協業によって人間像を掴むのが人間ビジョンと適用の概略を示し思想という認識が生まれます。
表現:表現は生の増進という捉え方と、外界との対話の機会を得る為に自己を伝えるという二面の見方が現れる。前者に於いては他者の生の機会を減少させる感覚を備えて、利己的な欲望に偏した表現は外界から受け入れられず、他者の利益を含んで一定の理解や共感が生み出される。後者は他者の考えを伺うには自己の考えをまず明らかにするのが利益を得る為に相応しい作法と解釈される。これらの若干ニュアンスが異なる表現の捉え方が置かれて直接表現にかかる意図する動機が合わさって表現の質実が計られる。外界との良好性を意図する善意型の表現か、悪意性の強い騙しという性格か、自己の真意と受け手からの一致によって歯車の回る円滑な対話に及ぶ。前段に良い印象がないと直接表現を真っ直ぐ受け取られず歪んだねじれを齎せる。
体質:平等思想と実践の態度が伺えて信義誠実な心持の有無が表現への真摯な認識を生む。全人格的な側面が分母に置かれて時々の表現を分子に配し理性的な把握が生まれる。部分を切り分け静態認識を取る粗雑さの認識と成り、動態的な事象の上に静態論理との性格が掴みだされる。表現者の歩んでこられた行為の沿革に繰り返し現れる動機や発想の質が現れ、時々の表現の意図が見えて、動である対象を動で把握し真実に近づけられる。小手先の着飾りは表現者の利己性の強い性質を表しテクニカルな欺き体質が直接表現に現れ隠しきれない習慣や発想の性質が掴みだされる。生産の性格が自己の性質に奥深く浸透し表現や行為の質となり思想という纏まり在る人格として把握される。或いは思想から生産の在り方が創り出される。力の用い方に性質が現れ糧を得る方法への良否が計られる。肥満から発想が崩れ体と頭の用い方に連なり感受性の実質が掴みだされる。
こうした体質という反復的な規則性に上述の前段という言葉が当てはまり感性の基盤的な異同感覚が生まれる。快適な型式に持続性が生まれ、健康な心身への欲望が根源的な関心になり、どんな体質を意図するかが主体性を作る中身になり二次三次の創造の性格に反映される。
人間力の低下:こうした表現作法が対人形成の質に現れる。共生感情という健全な動機を根にして無秩序な自由を求める事に及ばない箍が掛かり外界との良好性を求めて適当な表現へと整わせ不快現象の予防となり、下限的制約を生じさせないプラス・マイナスの配慮が加えられ、マイナスを上回るプラスの創造へ力が与えられる。商業主義が進んで物的感覚による感受性の壊れた創造が作法の質を下落させる。人間の劣りに及ばせない為にも良質な思想や自己規定を持ち基盤の安定の上の自由を作る事が必然に思います。物性に偏して人間性の劣りに及ばせない骨太の観念が文化理念となり各種ビジョンが生まれます。