文化図面創出の狙い
自身の予測とずれる事への不快感が強まり、支配管理型の欲望が安定や安全志向から現れ、生命に直結するほどこの意識が進行するのは自然な欲望の深まりにも思えます。
しかし、これも程度感覚が取られてあまりに画一的な規則性を強める事には窮屈な発想の萎みを生み躍動的な生命観を脆弱化させる。少々の冒険心を抱き失敗にもプラス評価を持つ文化で在って消極的な守りと未知なる体験との両用により人間の付加価値を獲得してきた歴史が浮かび、急所を抑えた前進軌道の挑戦型に夢や希望、活力が生まれる。
仮説と実際の一致に快適が生まれる事と、思いも浮かばない感激が得られる事との割合感を備えて、過敏と鈍感との許容性が創り出される。小さな所で過敏反応を取るか、大きく育てて太った所で頂くか、ビジョンの描き方や保有の仕方で相違が生まれる。こうした意味からすると、文化ビジョンという大雑把な抽象図面や、空想的な途方もないような観念にも、健康な動機等から表されるものには寛容さを持ち可能性を妨げず、重箱つつきの減点は控えられて既成型の基準を更新し、新基軸を活発に創り上げるエネルギーが将来の糧を生みだす。
下限的な制約以外には自主内発性の自由度が備えられ、寛容な心を抱く事の出来る根源的な基盤の形成という構造によって、最低下限の安定面と躍動的な動きの相反する解決が導かれる。この舵取り感覚が、行政による監督という面に関わらず、個々人の思考に備えられ、大惨事の痛手を回避しながら夢のある世界の増進と描かれる。これを表す抽象画が本書の各種文化図面の性格や意図する事であり、生命の躍動と安全を図る為の方法となり、自由な活力の現れやすいインフラとなって、一部の利益を守るような固定的な部分を超える大きな果実への可能性が促進される。
物性の力から理不尽な行為を取り管理を強めるような堕落を回避して、原理創造型の価値創造という理性が常態して健康な心身が増加し、感覚的欲求へ偏する事のない情緒面の充実が叶えられる。閉鎖性は物性的な力の支配を強め、後ろ向きな発想に陥り新奇の寛容性を弱められる。適度な配慮感覚を持つ事は人との良好性の道理に思われますが、一定の筋を通す構えを見せて過度な縛りに会わない自由な創造であってプラス性の力が増進する。これらの境に最低下限の制約が目印に成り、これを超えない事が唯一の共通限定性となり各人の自制心が伴って相対性の創造領域に無用な縛りを課さない平等思想の実現に及ぶ。倫理道徳という感受性の厚みが規定を自主的に守る事に及びこれを創り上げる根源則に欲望と力と責任の均衡原理から過不足が測定され大きなマイナス感が生まれると善意型の自主性が弱まり物性への感度が進行する。根源則への意識は強め開放的な自由が強まる構図が実現する。安定と成長という相矛盾するかの二項対立を解決する図式をとり長期的な健康を叶える世界が描かれる。