思想と認識作法と特定対象いう3つの要素から学問や活動の全体的な体系が示される。特定対象の認識作法が、供給者論理に偏して、領域の外側への利益提供という視点が弱まる事への懸念や疑念も浮かべられ、主客の適正感を創り上げる焦点が人格の反映であり、ここに思想という纏まった人間性が現れる。
自己の欲望に他者への利益が含まれて両者の共通性を見出し、実現するスタンスに立つのが、自然な感受性を根にした活動の方針となり、供給者利益と受容者利益を適正に叶える構造が組まれて、良好な感受性を下にした感覚と頭脳の有機体と及び健康体が表される。個人の健康さと共に、集団等の領域の健康さとなり、両者は一貫的な性格で繋がれる。
即ち、感受性と感覚と観念、思想と基本動作と認識対象といった3要素と循環の持続的な仕組みに在って、人間の動態的な良好性や過剰なストックに依存しないフローの良質性という原理創造型の軌道を備えて、健康な心身の持続と描き出されます。
この全体観に対して各種領域における活動の適性が計られる。各種領域には需給構造が備わり、受容者との持続的な対話があって供給者の供給事物への価値が計られる。その中に、基本動作となる特定対象の認識作法への問いが生まれ、それを明瞭に示し、公平公正な適用に在って創造事物への客観的な測定が取られる。
感覚的な規定方法と心理的な側面という基軸尺度から領域の適性を計り健康な対話に在るのかどうかの恒常的な仕組みを備えて緊張ある内部と外部の活動に及び、向上心の持続によって体形と精神の良質化の図式が描き出されます。
外圧に寄らない自主内発的な姿勢と態度が有機体の健康に欠かせない動力になり、外圧による受動的な発想に陥る程に、消極的な発想や歪んだ精神が深まり適正調和感覚を崩した有機体へと堕落して衰退の道へと進められる。こうした動態感を持つ事が人々の不動的な感受性に基づく社会の自然律と現れ、このような志向性に保守思想の概念を充てるのが本書の規定に成ります。
共通の普遍的な原理と備わり各種領域を統制し領域内の規律へと及んで人間世界の安定と繁栄への法則と定められ、自然と人と人との適正調和世界のビジョンと提起されます。物性への依存から思想が弱まり、感覚的な反応が深まって人間性を喪失しては人間界の破滅の道が進行する。理に叶った不動的思想と実践が欠かせない原理と描かれます