文化政策
現代に映る最も深刻な人間の崩れは、道具の開発と利用による効用に対して、負の影響が顕著に表れている所で在り人間側の感覚や感受性の変化から人との関係における各種の歪んだ事象が発生する。
身体感覚的な酷使の削減や物的作用面での効率性に人間の欲望が生まれ、科学技術の知見を探求し応用に展開し欲望充足に及び、この面の志向性が産業経済の基軸的な需給構造と備わった。感覚面への軽減は一度慣れると、その作用なしにはいられない固定性を持ち、或いは更に感覚的軽減を求める欲望や供給的な探究が進められ、この相互的な循環が止めどなく及んでライフスタイルという規則性が形成される。
物的な感覚は発想や思考と行為を強め、産業経済のみならず、制度や法規、教育や文化へと連鎖してあらゆる面で支配的な原理と浸透する。こうして一方向的物性の感度が強まって、身体面の弱まりから対人面での感受性の変容に回る因果に映し出されます。それが各種の犯罪の発生にも現れ、犯罪自体の質的変容も生みながら同時に不快性への敏感な反応も作られて、対人面の窮屈さや神経質にも及ぶスパイラルが見られる。
そして、サイバー犯罪という直接的な主体性を見せない間接的手法によるこれまでとは異質の当事者の特定が難しい手法を取った悪質性の高まる犯罪が進行し、問題の複雑性や人格破綻度の高い病理現象が生じている。根源的な人間概念を大きく外した劣化と及び、物性の感度の深まりが、精神面の狂った事象を生みだす因果と推察されます。
このような背景からも、人間理論の再考や探究へのエネルギーが現れ根本的な負の問題に真摯な対峙を持って人格破綻への対処や予防の抜本策へと思索を及ばせて、基盤の改良への創造を投じる志向と至ります。これらの事象からも、根源という視点を持った時代の転換期への認識が強まり、小手先の対策では済まされない抜本的な変革の時に来ているといった感覚が現れます。
自覚症状の及ばない慢性的な体質と至って、自己制御の向きへも意識が行かずただ感覚的な欲望の暴走が深まる事へは深刻な感度を持って、感受性の変容へ対処する事が必須に思います。こうした焦点が、各種問題事象の上流で在って場当たり的な反応ではない根本の原因特定を成して有効な施策を投じる必然性を感じます。異常者に力を持たせず、欲望と力と責任の均衡を標準として健康な心身を創り上げる発想が強まります。特定空間に限定されない世界的な観点となり、大げさな事でもなく、人類の共通基盤を強固に作りだす事が急務に思います。