4)主体性の良質化4
4-1実態の人間 失敗や過ちというマイナス性の事象を大なり小なり経験される事が万人的な体験であり、それへどのような態度を示されるかにその後の軌道が現れ、体質という染み込んだ性格が創り上げられる。隠しきれない発想や行為と現れ、実態の人間が捉えられる。過剰な美化にも弊害が生まれ、プラス・マイナスを含む人間の性格を認識の下に適正感をどこに創るかに健康な心身が映し出されます。
4-2根源世界 こうした論理の根源観念には、因縁生起という世界観で示される生滅概念という感性が自然感覚に内蔵される。「生は滅を伴う」という大雑把な示し方でありますが、物事の真相を突いた見事な表現に感じられます。この根源観念から様々な物事の道理感覚が論理と現れる。
4-3根源世界からの道理
1)有限の生命を持つ有機体は、「生きている」と同時に「滅している」状態にあり、或いは他者との関係でいえば、「自己表現を強める事は他者表現を弱める事」になり、このプラスとマイナス感覚を一定程度持ちながら、前進と共に後進的な見方を含む事に、美醜や善悪観の正しい感性が形成される。
2)そして、過去の規則性に基づく既知の事と、未だ試行も見当たらない未知の事とがあり、前者を鑑みながら、後者を挑戦する等として失敗や成功という感覚を抱き、発見や既知の経験が獲得される。
1)と2)は、消極策と積極策という区分にも見られいずれの方策にも事実という結果を掴み知恵という価値が残る。
3)知恵という果実を獲得する事は自己のリスクを取ってチャレンジする事であり良いも悪いも糧になりプラスに活かして滅を超える生に及ぶ。こうした創造は財となりリスクとリターンの適正な循環に在って納得感が生み出される。
4)チャレンジもせずに盗みやいい所どりを行う作法には、不快や批難が浴びせられるのが自己の尊重や他者との共生を志向する健康な感性であり下限の絶対則として万人的な合意が取られる事でしょう。ここを最低限堅持するのが生と滅を結ぶ感受性になり人の熱意や制作を尊重して自己の存在も尊重される。
5)これに物性の感覚や力によって、押しつぶすような発想に至れば人間の基盤となる感受性は崩壊しやったらやり返すという哀れな結末を迎える。
6)生滅観念と下限則は以上のような相関に発展し人間ビジョンと纏められ、この観念を感覚と感受性を通して規則性を経る中で皮膚感覚に浸透させ、人々の所与的な性格と固まり主体性の基盤概念が形成される。
7)自己を省みず外界ばかりへ批判を強める姿や、挑戦せずに盗む行為には生命を尊重しない人間と値しない害虫と映し出される。物質の感度が進行して生滅感覚の崩れに及ぶ事のない健全な理性の堅持が不動の感受性と備えられて根源の制約となりその上での自由を創り上げる世界に持続的な成長軌道が描かれます。