恒常的良質な循環図

学びのエネルギーは、「どうなっているのだろう」から始まる。それを知る為のフレームが、根本に成り、感覚的な吸収と観念への変換で表し、他者へ説明して、「なるほど」という付加価値を生み、「有り難う」と感謝され、その気持ちの良い感受性が、更に動力に成り、物事への探究心や創造力へとインプットされる。

1)エネルギー:どうなっているの
2)根本:感覚と観念フレーム
3)枝葉や実:原理構成と説明
4)外部からの感謝というエネルギー:なるほど有り難う
5)入口のエネルギーへ:探究心や創造力

この循環が、対人的な他利と自己の好奇心を結ぶ好循環となり、学びや研究、創造力の深まりと対人上の良好性の基本的な仕組みに在り、学生という時期から、少なからず生産の基礎を養い、創造の提供というアウトプットが意識された学習プログラムを作りだす事が、やる気や好奇心、楽しさを持続させる鍵になる。この延長が、社会人における仕事であり、生産の質量が広がり、分業による協働性によって、大きな感謝を受けて研究開発を持続し、生存の基礎的サイクルが作られる。

ただインプットするだけで、アウトプットの機会が机上のみであると、アウトプットに対する成果や感謝、報酬という部分の実感が少なく、どうなっているのかを調べ、それを解り易く表現し、聞く側からの評価を得る仕組みに在って、物事を深く、解り易く、表す力が作られる。

そして、基礎原理を下にして、在る欲望が生まれ、欲望を充足する為に基礎原理を応用して、物事を作りだし、欲望の充足の実感を経る事で、実際的な実現力を重ね、自己への自信や向上心が高まり、この鍛錬の中で、人からのプラスマイナスの感情などの成功や失敗を経験し技術力と共に不動的な行動規範が作られ、人格の備わる技術の用い方が生まれる。根源的な感受性が固まり、善悪や美醜の観念が生まれて、その上に技術の向上が進行して、健全な人間の軌道が備えられる。

極端な保護によるフラットな需給関係に無いと、この真摯な対話から逸れて、自己への甘い評価が進み、外界への利益を提供せずに奪う発想が強まり、歪んだ人格が作られる。技術を磨かずに、内向きで保守的な方向に視線やエネルギーが回り犯罪に着手され、外界との良好な対話を持たない感性が慢性化する。

このような図面を予め、伝達する事もいくらか有用性が生まれ、人間の長期的な普遍性として纏められる。文化図面という根源的且つ変わりづらい人々の規則性を解り易く表す意義が生まれるかに思います。

根本的認識フレーム-有機性概念

本書における有機体の概念は、厳格な専門分野で形成される内容規定ではなく、身近な所で感じられる樹木などの形態を用いて、生き物の様相を捉えるものであり、この構造と動態を、人間や創造事物に適用して、認識や創造を生みだすものに成ります。静態的な構成要素としては、根元があり、幹があり、枝葉が在りこれらの要素間にエネルギーが循環する動態で動静構造が描き出されます。
内部:根本、幹、枝葉、エネルギーの循環、
外部:外部要素と因果、エネルギーの吸収と提供、
例えば、樹木という立ち位置から見ると、太陽や風、雨、土、他の生物、という外部要素が確認され、内部と外部の要素の特定と関係性を掴み、基本的な規則性が認識され一つの原理が描き出される。その算式を下にして、どの要素の質量の変化や、要素間の関係変化、エネルギーの質量変化という着目点を抑えて、意図する欲望に対する操作が加えられ、予見と結果の検証により、実際が捉えられる。

このような基本的なフレームを背景に備えて、各種の変数や、その質量、関係性という概念の中身を様々な物事に適用して全体を掴むという方式を採用します。こうした全体観が、誰もが身近に感じられるような型式にも思われます。これを観念形成にも適用し、「文化」という概念の内部構成要素と、外部の要素と関係性を組み上げる事で、一つの有機的な概念が創り出され、持続的な循環性を備える永続的な生命感を宿した概念が作られる。人間が外界から何がしかの感覚を受け、或いは提供する中で、その感覚を観念という言葉等に置き換えて、頭脳的な整理を取って、知覚する作業を行う上では、主体側の構造と同様の構造で、外界の感覚を観念へ変換する事が、最も実感の高まる方式で在り、「有機体」という概念を鍵にして構成する事が適正に思えます。「外界→感覚→観念→主客の一致、欲望と認識と創造の適正調和」という算式で纏められます。

このような概念を基礎にして、動静、過程と結果、インプットと変換工程とアウトプット等の概念を用います。言わば、感覚を観念に置き換える基礎的仕組みとなり、生き物である人間を基礎にした外界との適正調和策という方法論と性格づけられます。時間や空間の大きな対象を把握するにも、この作法を適用して根本や幹や枝葉やエネルギーという全体構成に各種の事象を当て嵌めて全体観を作りだし規則性を捉え意図する欲望と制御の創造が生み出される。

現代の消費社会はこの有機性や循環性の概念が弱まり、善意ある創造や制御とは異なる発想や欲望、対象との分断的な創造性の進行が顕著であり、或いは使えなくなったらすぐに取り換える発想が高まり、断片的で無機質な感性が進行しており感受性や生命感の弱りに及んでいる。創造事物や概念形成にもこの事が反映され、全体の形成や循環の持続的な仕組みと離れた支離滅裂な論理や行為、創造が生み出され、犯罪の自覚のない慢性化とも言える事象も散見され人格の定まらない外部環境の影響が現れる。こうした点への改善や予防にも、有機性概念を持って良好な関係形成への根源概念を人間の支柱と固める事が有用に思います。