東南アジアを旅行すると、現地の人は日本人と解ると「友達、友達」と流暢な日本語を用いて近寄ってくる。金が欲しい事は一目瞭然で在り、それを知った上でどんな手口を用いるかを掴む為に相手のペースに乗っかって、こちらからも親しいそぶりを見せ相手をした事がありました。
「鉄砲を撃たせてやる」と言われ付いて行き、事前の金額とかけ離れた額を提示されましたが、日本語で暴れ狂うような姿を見せると、相手が現地の警察を呼ぶと言い出し、金はいいからもう帰ってくれと言われた事を思い出します。
多くの場合、活動の性格に関心が及び共感が生まれ協働生産に発展するのが適当な対話の在り方であり、短絡的な詐欺的発想による経済目的は下等な創造と見做される。何がしかの利便性や意義を高め、相手方に満足を与える事が利他と自利の良質性となり反復的な需給に連なって安定と価値の深まりへ上昇する。そこに文化という概念を適用するのが本書の方式で在り、恐らく多くの方の認識も近いものと思われます。
これに到達するにはまずもって真実を知る事が要り二次情報等への過信はせずに、自らの手足を用いて実感する事が不可欠とされる。昨今のインターネットによる交流の容易性が進行した事に在っても一定の観察期間が置かれて性格の吟味を持ち本性を見定める事になる。インフラ基盤の形成や保有、運用に在っては良質な人格が欠かせない要件であり文化の資質が強調されて劣った性質には力を与えない事が優先度の高い発想に備えられる。技術の進化と人間の健康な感受性が一定に保たれ、用い方の適性に及びどんな活動にも問われる根源価値と配される。
それには、対象と同化して良く伺う事が要り警戒感を抱かれない姿勢を持って交わり、正負を掴んで真実や真価を見定める過程が必要に思います。過度な固定概念を持たずに謙虚な姿勢で対象と対峙し適正な認識が作られ、相応しい態度を示し調和の深化に及ぶ。感覚を取らずに固定概念で留まる現代的な作法から歪みが多々生み出される。
一方的な変質性がフェアな態度を取らずに、自身の殻の中に入り他人の中身ばかりを知りたがり自己の都合のよい行為や過度な支配願望が進行する向きに在っては異常者という部類に入り誠実な感性とかけ離れた性格と特定される。強欲な人間性には信用は与えられず性格の真相を周知させ良質性の阻害を予防する事が適正な秩序に連なる。
この欠陥から発想や製品の欠陥に連なり対人上の不調和に及ぶ事は自明であり健康像への思索を及ばせる観点があらゆる出発点に思われます。こうした性質は今日明日で変わらず長い軌跡から染み込んだ体質になり、欲望や発想、調和の作り方に現れ土台の良質さへの施策が欠かせない創造策と思われます。良質性の阻害と伸張事象を特定し、其々への的確な対処を持って文化基盤の良好性が保たれる。
これらの基準尺度の形成への試みが本書の内容であり、神道や仏教の根幹原理を中心に観念に留まらない感覚や感受性の有機的な実際性を含んだ体系として纏められました。ここから物事を映し理想図面との乖離を見つけて方法へ展開する想定が描かれ異同感覚を掴みながら基盤の厚みへと連なる。他空間の文化を取り入れる以前に自身の基準尺度が優先されて根本の感受性の上に適正な感覚と観念を導出する真っ当な歩みが映ります。今日の状況はこの筋道を外し心身の歪みが異質性と現れ、健康な意思の形成に文化の視点が必須に思います。