和や平和という根源的な価値概念についての実際的動態から実感される文脈を示す事が、人々の理念と工程の設計図に及び、同一的なビジョンとなりリズム感や波長といった細かな部分に渡る快適性へと連なるように思います。その試みを以下に示します。
あらゆる生産には需給構造が備わり供給者が主導して形を提案し、需要側の反応を見ながら中長期の定型的な型式へと意図される。形を提案するのに初動の理念が備わり、理念と型式との展開を需給相互で如何なる実感を持つかの対話が生まれる。理念という人間の感受性には一定の不動性が生まれて、それを表現する型式の細かな解釈や感じ方が変容する。こうした論理構造が保守思想の根幹を成し、人間平等という精神に基づく多段的・多角的な実感の創造活動が生み出される。
人々の活動は「事実、理念、ビジョン1、ビジョン2、…」という構造で抽象化され、需給相互による提供と対価という構図から次第に関与の程度が深まり、同一的提供者という感性が進み、対価の支払いという感覚から、領域の創造者という意識に進み、資源の投資や、意見を表す態度に及び、顧客から、投資家、運営者という関与度の変容が生まれ、領域における主体性の異なりと現れる。
これを抽象的概念で表すと、動的調和の変容過程と言い換えられ、熱の投じ方に比例した貢献度が生まれそれに相応しい報酬が得られる。報酬は金銭ばかりでなく、過程で得られる充実度や生き甲斐という感覚も実感に含まれて対象との釣り合い感覚が生み出される。
これが主客重層の認識構造を持つ自己と対象との客観認識を作り、調和という関係形成の捉え方を表し、快適と不快を得ながらこの方式に従った意識や熱が生まれて快適調和感覚への行為が作られる。これを別の言い方では、積み上げ的な人間形成過程となり、この過程から各種の概念が生み出され、良好な釣り合いを付ける原理の細分化が取られる。「○○をするには、××が必要」というような共通規定が創り上げられ領域の秩序体系となり、それに従う事が領域における理想的人間像と描き出される。
こうした過程からの分析による観念形成によって、各種概念の意味する本質の理解に及ぶという過去形成過程側の焦点と、他領域からの衝突や学びや発見からの概念の更新という創造性を持ち、過去と未来を繋ぐ現在の概念と秩序が生まれ、不動的な理念を下にした建設的な向上軌道をもった活動に及ぶ。領域の感覚的な特性と理念の浮かび方に特徴が現れ、領域の全体観が掴みだされる。あまりに実感と離れるような観念を無理につなげようとすると、顔がぼやけ、統制が効かずに、他領域からの存在感を失うと共に、内部の求心性が弱まる事からも、ある程度の枠の中での改良を取る歩みに価値の持続性が生まれる。
これに下限的制約と積極的創造策と、間の因果関係という構造を付加して、より良好な持続的向上への普遍則が備えられて盤石な創造体制が醸成される。
以上のように、理念と機能という概念形成の意義や意図が示され、維持と変化や静と動、滅と生の認識が揃えられて、安定的かつ躍動的な調和が見出され、両者の対立を良好に解決する調和の原理と規定されます。
スポーツ等の領域もこの原理の中に配置され、健全な文化を根にする創造活動に及び、あらゆる生産の基本則として本書の文化体系は根源的な価値体系を提供し、良好な人間の普遍的な原理と備えられるべき型式で在ると思います。