堂々とした文化 ( 同一化と差別化と健康な歩み )
感じ方を文字で表現する事は大変難しい事である。物事には快不快という二項での大別が現れ、そこから実際感覚を精緻に表す思索に及び、極端な第一印象や直感という事から丁寧な表し方を探し、そこに「割合」や「程度」という概念が生まれる。動的状態をみてそれを一つの事象と特定し知覚するのに名称が付され、一つの区切りが作られる。これを標準に、プラス・マイナスの変化を見つけ、基準と形容で誤差を示し感覚の微妙な姿が表される。
微妙な感覚の差が伝達の開きと現れ、そこに快不快の感覚が生まれ、自己と他者の感覚の不一致という程度が起こりこれをなるべく一致するような工夫が設けられる。こうした焦点が人間の初動的な面におかれ、感覚を表す各種型式の提起が成され、最良な方式の集約等を取って標準が作られる。この流れが同一化という欲望と充足の達成過程と描かれる。一方で、標準とは異なる差別化をとり、新しい発見や刺激を生むことで、優れた型式を作り上下感覚をもって、主導や支配したいという欲望が生まれる。少しでも人より多くの欲望と充足を実現したいという生存本能を根にした競争の心理が働く。同一化と差別化の感覚を併せ持ち、適度な動態を生みだす事が健康な感性でありこの過程に於いては堂々とした歩みを持つ事が望まれる。
盗みや詐欺という不快な手法を用いずに公明正大な態度に在って同一化や差別化への好感が備えられる。この大きな感覚が平等思想の中軸にありここを外す事のない堂々とした文化に長期の健全な感覚が作られる。このようなビジョンを達する為の型式の創造が人々の根源的なニーズにあり、それへの提案という性格を持った文化体系を示します。