原理創造における基本概念の整理

 

本書に於けます基本用語や概念の認識を示します。

1-1基本式

事象を認識するには、感覚による実感、観点という抽象原理、時空という3つのポイントが備えられる。

1-2直接感覚

熱いや寒いという皮膚感覚、目視による感覚、音声による聴覚、匂いに寄る嗅覚、味を感じる味覚、

1-3一過性と反復性

一過性で捉えた事について、諸条件と刺激と反応にみる同質的な現象の繰り返しという反復する状態が確認され規則性の発見とされる。

1-4原理と応用

規則性が原理という呼び方に成り、原理という概念が観点と備わり、その先入観を仮説として、別の対象を選定して、そこでの条件と刺激と反応を確認し、仮説との異同が検証されて新たな認識が生まれる。

1-5原理と原理の因果関係

更に、一つの規則性と別の規則性との相関に見る規則性という対象の捉え方が生まれ、原理間の因果が掴みだされ、対象範囲の広がる事象の認識が取られ、そこに新たな原理の発見が生まれる。

1-6効用と弊害

このように一過性の直接的感覚から、反復性の直接的感覚、原理の確定と応用的利用、原理間の因果の発見等々の認識行為が取られて知が蓄積される。概念が溜まる程に予測性が増え、高精度の予測と働く場合と誤った認識を生む弊害になる場合とが生まれる。

1-7積み上げ方式

以上が観測的スタンスによる対象との関わり方を指し、既成型の規則性を下にした同質的な原理の認識を作るアプローチとなる。

1-8非連続性方式

この方式とは少々異質なものが、既成型の知の認識の有無は別にしてあまり見た事もないような刺激と反応の型式を持ち、原理を作るような動き方がありこの程度から斬新性、新奇性という性格の事象が生まれる。

1-9価値志向型ビジョン

以上のような事象の認識過程を経ながら良好な感覚や感情を見つけ、その価値の表現や価値の実現を志向する表現が創り出されこの型式に文化論等の対象範囲の広さや深さを持つ世界観や思想が位置づけられ、全体統制や創造の起点に成る原理という性格の型式が生まれる。

1-10反応がないのは実態関係を作る意思がない事を表し、反応が生まれる主体との関係が進められる。リスクを取らずにリターンを求める関係は発展せず時間の浪費であり創造の弊害という負の存在と特定され、この体質が文化論における真摯な対象との対峙を避ける悪性を持つ事実上の犯罪者と見做される。

健全な世界観

健康な世界観

憲法の専門研究者という立場にはありませんが、一般的な生産者として、概括的にこの観念体系を眺めると、なるほどと思わせる部分が多々生まれます。

主権在民という根本の精神を明示される所に、人間社会の良質性に向けた肝が備わり、人々の共通的な欲望と固まってきた事を、文字で明瞭化させ、法による強制力を持たせて堅持する仕組みという概括的な把握に及びます。

この観念体系は、日常の感覚や感受性を通した生産活動を体験すると、その中で様々な衝突が現れ、それを解決する思索を重ねて実施すると、憲法のような観念体系が思い浮かび、各人なりの協働生産の円滑化策として、体系が創り上げられる事に思われます。この感覚と頭脳と感受性をもって創り上げられる過程によって、宙に浮いて用いない観念図面という事態に至らず、自己の内在化した行動原理として作用する。頭脳による吸収は、この感覚面や感受性を経ずに省略する事から、人間側の知肉となった生きた図面に及ばず、頭脳と感覚の分離した不健全な状態と現れる。

自身の経験から創り上げられた体系を下に、憲法を眺めると、なる程良く出来ているという感じも浮かびますが、しかし、一目で入るような全体有機性を感じ取れるように、A4用紙一枚で纏めるような工夫が見られない所に、実際の動態感覚と離れ、どこか死んだような断片性の感覚が現れる。

人々の活動過程に照らした大枠のフレーム観をとり、個別各論の重みづけを与えて、全体からの臨場感が備わり、生命観を抱く観念となり、主客の調和性が高まる事に思われます。本書で描き出されました活動観念といった一巡性を持つ生産的な過程についての観念を、前段に設け、日常的な規則性を下にして、各種原則の重層性を配置する事が、なじみの良い表現に行き渡り、理想と現況と方法という実現への行為性が強まる観念と活動との一体的な感覚が創り出される。

方法を生みだすのは、理念への共感力からなり、人々の自然な感受性をよく表す描写の仕方で理念が示される事によって、同一的軌道をもつ方法へと展開され、人間を創り上げる道が浮かび上がる。共通的な欲望という範疇の事をフォーマルな形式として明瞭化され、まったくの共通ばかりにない個別性を認め尊重する枠組みを持ち、共通性の中でも変容しづらい長期性の事を根本という観念でとり、欲望の総体とする抽象原理があらゆる生産の前段におかれて、個々人と社会との良好な調和感覚の実感に及ぶように思います。

個々人の世界観の無限性が尊重され、共通的な価値を抽出し、個と共通の良好な関係性を意図した活きた体系への持続的更新が成されて、身近な肌感覚へと浸透する。やりもしないような、或いは用いられないような体系には意義が弱く、観念と感覚の整合によって主客の実感に及び、そこに感受性という生き物の性格が確認され、生命の宿る共通価値を感じる事になる。

個々人が感覚工程を省いて観念ばかりの入力によると、この程度差が開き不調和が広がったまま歪んだ運用や使わない規定が多産され、運用者の自己都合に偏した作り方が生まれる。専門家の為の体系に行く事無く、万人の身近な生きた生命観に届く事が重んじられて観念表現に付加価値が現れる。自己体系が作られ、その一部に共通体系が配されるという全体観の描き方に健全な心身を備えた世界観が作られると思います。どこか法律という枠組みを世界の全体とするかの所に、世間一般の常識感覚と離れた事象が生み出され、個別と共通と根本という観念フレームを持ち、人間世界に対する自然環境という世界の上に、教育文化芸術、産業経済金融、政治行政司法という3つの主要素で社会観を抱き、そこから個別事象へ対する適当な評価感覚が生まれて、重要な事柄への序列感覚の健全性へと連なるように思います。この感性の厚みが揃うほどに、自主内発的、自己制御性の倫理道徳を備えた躍動的な自由の創造が生まれるように描き出されます。人間のエゴが強まり、自然の存在をどこかに忘れたかのようなバランスの崩し方に、異常さが抱かれます。このような基盤面の形成に文化論という領域が生まれて、根本的な構えを作る事によって良好な感性を備えた専門領域の在り方が生み出されると思います。

動静と調和の原理

和や平和という根源的な価値概念についての実際的動態から実感される文脈を示す事が、人々の理念と工程の設計図に及び、同一的なビジョンとなりリズム感や波長といった細かな部分に渡る快適性へと連なるように思います。その試みを以下に示します。

あらゆる生産には需給構造が備わり供給者が主導して形を提案し、需要側の反応を見ながら中長期の定型的な型式へと意図される。形を提案するのに初動の理念が備わり、理念と型式との展開を需給相互で如何なる実感を持つかの対話が生まれる。理念という人間の感受性には一定の不動性が生まれて、それを表現する型式の細かな解釈や感じ方が変容する。こうした論理構造が保守思想の根幹を成し、人間平等という精神に基づく多段的・多角的な実感の創造活動が生み出される。
人々の活動は「事実、理念、ビジョン1、ビジョン2、…」という構造で抽象化され、需給相互による提供と対価という構図から次第に関与の程度が深まり、同一的提供者という感性が進み、対価の支払いという感覚から、領域の創造者という意識に進み、資源の投資や、意見を表す態度に及び、顧客から、投資家、運営者という関与度の変容が生まれ、領域における主体性の異なりと現れる。
これを抽象的概念で表すと、動的調和の変容過程と言い換えられ、熱の投じ方に比例した貢献度が生まれそれに相応しい報酬が得られる。報酬は金銭ばかりでなく、過程で得られる充実度や生き甲斐という感覚も実感に含まれて対象との釣り合い感覚が生み出される。

これが主客重層の認識構造を持つ自己と対象との客観認識を作り、調和という関係形成の捉え方を表し、快適と不快を得ながらこの方式に従った意識や熱が生まれて快適調和感覚への行為が作られる。これを別の言い方では、積み上げ的な人間形成過程となり、この過程から各種の概念が生み出され、良好な釣り合いを付ける原理の細分化が取られる。「○○をするには、××が必要」というような共通規定が創り上げられ領域の秩序体系となり、それに従う事が領域における理想的人間像と描き出される。

こうした過程からの分析による観念形成によって、各種概念の意味する本質の理解に及ぶという過去形成過程側の焦点と、他領域からの衝突や学びや発見からの概念の更新という創造性を持ち、過去と未来を繋ぐ現在の概念と秩序が生まれ、不動的な理念を下にした建設的な向上軌道をもった活動に及ぶ。領域の感覚的な特性と理念の浮かび方に特徴が現れ、領域の全体観が掴みだされる。あまりに実感と離れるような観念を無理につなげようとすると、顔がぼやけ、統制が効かずに、他領域からの存在感を失うと共に、内部の求心性が弱まる事からも、ある程度の枠の中での改良を取る歩みに価値の持続性が生まれる。

これに下限的制約と積極的創造策と、間の因果関係という構造を付加して、より良好な持続的向上への普遍則が備えられて盤石な創造体制が醸成される。

以上のように、理念と機能という概念形成の意義や意図が示され、維持と変化や静と動、滅と生の認識が揃えられて、安定的かつ躍動的な調和が見出され、両者の対立を良好に解決する調和の原理と規定されます。
スポーツ等の領域もこの原理の中に配置され、健全な文化を根にする創造活動に及び、あらゆる生産の基本則として本書の文化体系は根源的な価値体系を提供し、良好な人間の普遍的な原理と備えられるべき型式で在ると思います。