1)文化の性格と意義

1)文化の性格と意義

文化の中心課題は、永年の人類の歩みから形成された平等という価値とその実現に在り、この観念と展開の図式に多様性が生まれる。

価値形成の過程という面で見れば、人々が関係を持つきっかけは、協働生産行為に在り、衣食住の充足についての効率的生産と安定需給を意図して、全体の目的を達する為に各人の個性とを適合させ、システムと工程を形成し、システム上の重要点の序列から比例的な分配が行われる。欲望の特定、全体のシステム、各種工程、重要工程、配分の割合、という論理に平等思想が反映される。この仕組みの形成における透明公正性が確保されて、物事を決定する上での納得性を高めるという側面での平等思想が展開される。この焦点に、直接的な社会関係の平等観点が生まれて、適正を作る事が望まれる。

欲望と充足の仕組みという基軸の動態が浮かび上がり、これについて、丁寧な精緻的な論理が組まれて、各人の個性と全体との調和を作る事に、中心的な関心が注がれる。

本書の「文化ビジョンや社会ビジョン、ミクロビジョン」といった各種の世界観は、こうした平等観念を実現する上での手法という性格で位置づけられ、如何に人々の納得感を高める良好な社会生活に繋げるかという問いから現れるビジョンの提案として産出されました。一人ひとりの個性を如何に活かせるか、そして全体での個性が最大化するか、これが生命の最大的な躍動への道に成り、個人と社会という中での快適性を持続的に成長させる上での創造策となり、平等思想の実現と描き出されます。

このような論理に人間の基幹焦点が備わり、各種生産の性格がこの全体図面に対して性格づけられ、どこに重みを加えるべきかの指針として作用する。文化図面という性格は、最大分母の観点からの全体統合的な表現に力点が置かれ、人間生活の長期的な価値とその実現への創造にエネルギーが注がれます。

創造活動の幅や深さが進行し、部分性の論理が多々出現する事に対して、変容しづらい基幹道の所在を明瞭化させ、良好な交通整理を遂げて、部分と全体の制御感覚を生みだし各種の衝突や矛盾を良好に解決する為の道筋が示される。

こうした役割が少なからず備わって、安定と繁栄の持続的軌道が確保され、不幸の最少と幸福の最大という課題への方法が探求される。この領域を主たる関心として、専門的に従事させる事が、万人的な要求として生まれる事に思われます。これが、個別や共通の欲望に対して、根源的な欲望と充足の領域という性格で捉えられ、纏まった思想が作られ、その展開という向きで、根源的な思想に対して、個別と共通の領域が絞り込まれ共通の目的が限定されてその範囲における個々のデータの抽出と収集整理、施策の展開といった工程が備わり、全体と個別の最良性への活動が生まれる。

平等感覚を欠いた人は、一方的な要望ばかりを強められる。自らが行うべき与えられた力に対しての責任の行使について、客観的な認識を取らずに外界への要望を向けられる事への不快感が人々の根源的な不快事象と現れ、これを正すのには、根源的な文化図面が尺度に成って自他を映す鏡に作用する事に思います。

以上のような文化の性格と意義が備わり、この観点を外す事無く思索が投じられて、人々への有用な提案が示されるものと思います。

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