文化の刷新
文化という言葉の都合のよい用い方とも思われる観念形成が広がり本質的な部分が不透明になり知的体系の意義が脆弱化しているかに見受けられます。本道と逸れた利己的な欲望を先行した結果生まれる事象とも伺え、本来的な原理探求と離れこの領域を主たる活動にされる人々への心持への不信感と現れます。
「文化は人間の不変性や普遍性への問いと、実現へエネルギーが注がれる活動である」という規定に不動性を持ち、中でも人間平等の観念を中軸に添えた実践工程を作る事が領域の使命に在りこの基幹動態とずいぶん離れた学者の趣味のような世界に進められる事には、歪んだ精神性をのぞかせる。この平等思想を柱に、それを強化する為の学問体系や活動という軌道に在って社会的な存在意義が持続する。こうしたエネルギーの投じ方と離れたものでは科学技術との良好な関係を創り上げる作用に及ばず人間社会の希薄性というバランスの可笑しさへの歯止めが効かず、本来の役割を欠いているという認識が現れ、文化という言葉の中軸も、どうやら現代の細分化の進行から弱まって迷走のなかに在るかの印象が浮かびます。
この分野の本分は、歌舞伎や相撲、古事記や万葉集、歴史の編纂等々の個別的な分野や観測的な立場を進めるような性格にはなく、あらゆる知の統合的な未来形成的観念の創出と実現により、人間の強靭な背骨を創る事が使命と置かれる。この軌道にないものは文化等という言葉を適用するのは間違いに映ります。
実社会との距離が離れ過ぎ、社会問題との真摯な対峙にない個々人の趣味や趣向に走る社会性の弱い活動という認識に及び、研究者の狭い価値観へと入り込み、実社会への効用を与える意識が弱く、感受性の萎みや歪みと感じられ、これへの問題認識や不快感が現れます。
本書の文化論は文化の本筋を外す事無く現代社会の歪みを正す上で有用な観念と実践の体系になりこの焦点に集約して社会への効用を作り出すのが当該分野の正道に備わります。
某文化研究機構等の文化を柱に備える領域の活動実態を、この方針に転換させ、教育界や経済界、法曹界や政界への強い牽引役と刷新させる為には、私の文化論を根本に備える必要が生まれる。文化が強くない空間の秩序は感受性の痩せ細りに及び人間崩壊への道を作りだす。文化作用が脆弱である事から現代的な自制力の弱い物理依存症が創り上げられ欲望と責任の不均衡が進んで異常な犯罪が発生する。平等思想の反映された健全な文化が備わって、前進性の気持ちの流れが常態し、軌道の太い経済や公平公正な政治に及び、大きな利益の増産される健康体と成長が持続するものと描かれます。