7)前進的創造

美感という感性が発想や思考と行為の源泉に備わり、個人の規則性や社会の秩序を創り上げる。この捉え方に各人各様の歴史や志向性により多彩性が生まれ個別と共通の部分が見てとれます。一見すると全体統制的な発想にこの美感を用いるか、意図の少ない自然な表現を取られるかという面が現れ、前者に嫌悪感が生まれ後者に違和感の少ない姿が映し出される。人に求めるような事ではなく、自身で感じるままにエネルギーを投じ、それを見る人々がどう感じ取るか、或いはそうした視線や想定にもあまり関心を及ばせないのが美の追求という捉え方になる。しかし、これにもどこか社会性の弱い実際的な心理と離れた自己陶酔と映り、変なプライドの優越志向にも見て取れます。つまり社会性を含んだ所に健康な心身の所在が認識され自然な美感という姿に及びます。自己と他者の美感との共通面を探し協働的なスタンスを持ち具体性へと熱を投じる活動が共生という姿になりこの部分が少なからず備わって快適という感覚が生まれる。自己の美感を発揮して影響が広がるほどに影響に対する責任意識へと及んで、社会的・歴史的な中での一要素という認識を持ち良き先人からの恩恵と後世への良好性への意識が生まれて美感に対する責任感覚を抱き大きな快適感の実現と映ります。こうした活動が見られる所に美しいという感性を抱くのが健全な美の描写に感じます。美と醜いを一体的な観念と捉えて共生志向の実在が確認され人間界の永続的な可能性への欲望を少なからず意識に含んで自然な感性となり、破壊的な発想の中に建設的な志向が含まれ力が与えられ前進的創造という言葉が当てられる。この世界に資する方法に肯定感覚が生まれ美をこれに用いる事には○が付き、それへの対価を意図する事にも健全な発想や活動という解釈に及びます。人類の永続性といった大きな飛躍に及ばせなくとも何がしかの幸福感情を提供する事であればそこに意義が備わり、プラス・マイナスの側面を考慮しながらプラス性の増進へと探求し作りだす事には尊さを持つ活動と捉えられる。

それを計るのに、透明公開、客観評価という環境を必然に整えて、健全に堂々とした精神を宿し、自己の都合に偏した主張であるかどうか、公に叶った事であるのか、包み隠さず評価を受ける需給構造を当たり前に備える事が現代の皮膚感覚であり、これに耐えられない主体性は自然淘汰が必然であり、下限の制約を超えたものには一切の妥協を許さない文化基盤へと高める時期に在るように思います。

複雑な感度を単純化する事には物理性の進行が加速しこれにも良好な感受性を破壊する原因となり、そうした中で納得性ある真価を決めてゆくには、堂々と表も裏もない姿へと近づける事が必要になり、小さな利益に偏した閉じこもりの体質には不快の感覚が強く現れる。愚図な体質に合わせる事無く、正々堂々と真価を計る文化を多くの人は望まれるものでしょう。適正評価を取る為の長期的な筋道という点への探究成果として、本書の文化論が有用に思います。犯罪への謝罪が取れない愚図は、しっかりとけじめをつけないと直らない。目障りでありプラスの発想をマイナスに向かわせる元凶に思います。

 

 

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